【才木玲佳インタビュー】(後編)「武藤さんみたいに入場だけでワーッとなるレジェンドになりたい」7.2KAORU戦、そしてその先の野望とは!?

「武藤さんみたいに入場だけでワーッとなるレジェンドになりたい」 7.2 KAORU戦、そしてその先の野望とは!? 〜才木玲佳選手インタビュー(後編)

7月2日(火)の後楽園ホール大会でKAORUとの対戦が決定した才木玲佳。

レジェンドとの連戦シリーズの先に見据えるものは何なのか?

才木玲佳の野望に迫る!

 

〈前編からの続き〉

──問題は7月2日の後楽園大会のKAORU戦ですけど、研究とかされているんですか?

 

才木 全く(笑)。今は相手を研究するより、自分を模索しているので、自分の闘い方を確立してから挑みたいと思っているんですよね。

 

──まず自分を磨いてということですか。

 

才木 はい。だから、KAORU選手に関しても、ハードコアの選手っていう基礎知識ぐらいしかなくて。あと日本で初めてのルチャドーラみたいなのは書いてありましたね。

 

──ああ、ウィキペディア情報ですね(笑)。

 

才木 そう! ただ、レジェンドの方ってキャリアを重ねているから、現在どういうスタイルで闘っているのかは私にとっては未知数になるんですよ。過去の映像を見たからってそのままじゃないだろうし。

 

──もちろん今回の試合は通常のプロレスルールでの闘いになるんですけど、ハードコアな闘いってあまり経験がないですか?

 

才木 一回もないです。愚連隊興行でバラモン兄弟と闘った時に小道具を仕込んだことはありますけど、それ以外は身一つですね。井上京子さんと闘った時には場外で投げ飛ばしたりはしましたけど、それ以外は本当にないです。

 

──場外戦のイメージがないですよね。

 

才木 やっぱりそういう展開になるのかな? イメージはしておかないとね。場外戦になっても夢中になりすぎてお客さんに危害は加えないように(笑)。

 

──でも、KAORU選手はこれまでの3人ともまた違うタイプでしょうし、プロレスラーとしての幅が広がるチャンスかもしれないですね。

 

才木 そうですね。やっぱり新しいプロレスに触れる、知らない世界を知ることは成長につながると思うんですよ。そういう意味ではW-1がいろんなタイプのレジェンドの選手を用意してくださっているのはありがたいですね。ただ、本当に相手が強すぎて、W-1は私にプロレスを辞めさせようとしているんじゃないか、心を折ろうとしているんじゃないかと思うこともあります(笑)。

 

──それぐらい過酷な闘いが続いていると。

 

才木 特に井上京子さんの時はそう思いましたね(笑)。でも、そんなんで才木玲佳は潰れないだろうと思って強い選手を用意してくれていると思っているので。実際、私の心は折れてないし、なんなら燃えるタイプなんでね。そういった強いレジェンド選手と闘いつつ、後楽園以外では同世代の選手との闘いに挑む。2つの闘いを同時に進行させるのはいいことですよね。同世代の中で強くなって、レジェンドと闘うというストーリーも見えるじゃないですか?

 

──いろんなプロレスをしたいということでせっかくW-1所属になったんですもんね。男子の中に入って女子の試合は負けてないぞというのは見せられていると思いますか?

 

才木 迫力という点では全然及ばないと思っていて。ただ、Cheer♡1とはまた別に、女子ならではの華やかさを会場にもたらしたいですよね。あとやっぱりW-1のDNAを受け継いでいる数少ない女子なので、そこでプロレス総合学院のことも宣伝したいし。「プロレス総合学院で育った選手にはこんなに良い娘がいるんだ」って思ってもらいたい。それを見て後輩がもっと増えてほしいなと思うし、会場に来ているお客さん以外の若い世代にも刺さるようにはしたいですよね。もちろん立花をはじめ、頓所とかがんばっている同期や後輩もいるので、彼らと一緒に。

 

──男子の同期たちに対してライバル心ってありますか?

 

才木 そうですね。私が総合学院出身では最年長だし、あの子たちは歳の離れた弟みたいな感じなんですけど、やっぱりプロレスラーとしては凄いなと思います。特に同期の立花、頓所。メインとかセミでもしっかりとした試合ができているし、立花なんかはキャラクターも目立っていてかなりいいなって。プロレスも凄くいい試合するじゃないですか? この間の芦野さんとの試合だって、私もバルコニーからこっそり見ていたんですけど、泣きましたもんね(笑)。普通に感情を動かされる試合をするんですよ。だから、自分もそこに負けないようにっていう思いは常にありますね。そういう点ではライバルですよね。

 

──でも、才木選手もいずれは彼らのようにW-1のメインを張りたいと思っていますよね?

 

才木 もちろんできたらいいなと思っていますよ。誰もが才木玲佳の試合を待ち望んで、楽しみにしてもらえるようになって、メインを張れるようになりたいです。あと、まだまだほど遠いですけど、レジェンドと闘い続ける中で、私もあの人たちのようなレジェンドになりたいと思いました。

 

──ということは、今後20〜30年とプロレスを続けていきたいということですか?

 

才木 やりたいですね。子供を生んでもプロレスを続けたいです。一応私も結婚願望あるんで(笑)。結婚して子供を生んでもレスラーでいたいなとは思います。歳を重ねてもそれこそ今と変わらない試合をしたいですよね。あとはやっぱり武藤さんみたいに入場だけでワーッとなるレジェンドになりたいですね。カッコいいもん。

 

──武藤選手が出てくるだけで会場の空気が変わりますよね。

 

才木 そう! ああいう会場の空気を一瞬にして変えるようなレジェンドになりたい!

 

──わかりました。それでは今後の才木選手の活躍を期待しています。

 

※前編はコチラ➡ https://proresu-today.com/archives/82689

 

 

 

ー後楽園大会詳細ー

 

【大会名】

「WRESTLE-1 TOUR 2019 SYMBOL」7.2東京・後楽園ホール大会

 

【日時】

2019年7月2日(火)18時30分試合開始/17時40分開場

 

【場所】

東京・後楽園ホール

 

【対戦カード】

▼シングルマッチ30分1本勝負

才木玲佳 vs KAORU(Marvelous)

 

▼『WRESTLE-1 GAND PRIX 2019』トーナメント公式戦 準決勝① 時間無制限1本勝負

羆嵐 vs 稲葉大樹

 

▼『WRESTLE-1 GAND PRIX 2019』トーナメント公式戦 準決勝② 時間無制限1本勝負

芦野祥太郎 vs 土肥孝司

 

▼『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019』トーナメント公式戦 決勝 時間無制限1本勝負

準決勝①の勝者 vs 準決勝②の勝者

 

▼「WRESTLE-1 vs #STRONGHEARTS対抗戦」10人タッグマッチ30分1本勝負

カズ・ハヤシ&近藤修司&立花誠吾&頓所隼&ペガソ・イルミナル vs CIMA&吉岡世起&T-Hawk&エル・リンダマン&鬼塚一聖

 

▼6人タッグマッチ30分1本勝負

河野真幸&アンディ・ウー&アレハンドロ vs 征矢学&エル・イホ・デル・パンテーラ&MAZADA

 

▼藤村加偉デビュー戦!シングルマッチ30分1本勝負

児玉裕輔 vs 藤村加偉

 

▼タッグマッチ30分1本勝負

タナカ岩石&土方隆司 vs 本田竜輝&馬場拓海

 

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