【AEW】志田光インタビュー② 国内ベストバウト3選とAEWへ挑戦の経緯!ライフワークとしての魔界について熱く語る

国内ラスト試合を終えて、アメリカへと活動拠点を移した志田光。前回のインタビュー①では国内ラストマッチに向けた思いを語ったが、今回のインタビューでは「国内でのベストバウト3選」「AEW挑戦に至った経緯」「ライフワークとしての魔界」について詳しく聞いた。

<国内ベストバウト3選>

――国内で振りかえって思う志田光ベストバウトはありますか?3つぐらいあげるとすれば…

志田「難しい!やっぱり…アジャ・コング戦は人生で1番緊張しました」

――ベルト獲った時?

志田「防衛戦の時。文体の。人生で1番緊張しましたし、周りがOZアカデミーの年間ベストバウトとして認めてもらったというのもそんなにないので、凄く嬉しかったですね。あとは10周年の丸藤さんとのシングルも。自分のターニングポイントというか自分自身の中で何かケジメをつけられてスッキリしたなって凄く感じた試合でしたね」

――あの時の志田さんも粘り強い良いファイトをされていたなと

志田「あんだけ試合終わって『いやーやりきった。もう何もできない』というのはないかもしれないです。悔しいとかより先に『もう無理だ、動けない。やった』と思いましたね。それを全部受け止めて貰ったという思いもありましたし…」

――他にもベストバウトはあります?

志田「コミカルになってしまうんですけど、そして具体的に誰がいたっけ?ってあんまり思い出せないんですけど6人タッグ位のWAVEさんのその年1番最初の新年1発目の試合で。6人タッグなのに気づいたら、私対WAVE全員みたいになってて。最後多分フェアリーちゃんのステッキで誰かを私フォールしたんですよ。そこでで“コミカルエース”って呼ばれるようになって。私の中で衝撃的過ぎて。思い出に残ってますね。何?この試合って」
※2014年1月5日のWAVE新宿大会 救世忍者乱丸・松本都・フェアリー日本橋とコミカルマッチで志田光は桜花由美にコミカルエースと任命された。

――アジャ戦、丸藤戦がベストバウトという位置づけなのに対して、思い出深い試合として一番衝撃的なのがWAVEのナニコレ?

志田「全員が私にコミカルをさせようとやっきになってるんですよ」

――志田さんをひきずりこみたかったんでしょうね。でもそれによってご自身の新たな内面が引き出されたという…

志田「そうですね。ずっとエースって呼ばれてますからね、WAVEで」

<AEWへの挑戦の経緯>

――今回AEWにチャレンジを決められましたが、海外への主戦場を移すということは大きな決断ですよね

志田「そうですね」

――移住までしてチャレンジしようと決められたその経緯は?

志田「10周年を終わって、結構やり切ったなと。先程のベストバウトもどっちもその年(2018年)だったので。丸藤さんと後楽園ホールで自主興行やって。アジャ・コングにも勝って、私がこの先、何をすればこの年を越えられるんだ?私の中で10周年は最高の年だったので、何ができるだんろうこれ以上?って思ってた中でオファーをいただいたので。本当にぴったりなタイミングだったんですよね。やっぱり続けるからにはどんどん挑戦していきたいという思いとこの前の年を私はどうやったら越えられるだろう?というはざまの中で、こういう新たな大きい挑戦を頂いたので、これはこのタイミングで(オファーを)頂いたのは何かの縁なのかなって凄く感じて。やっぱり日本でも一区切りついたかなって思ったところで、もうちょっと大きいステージでやってみようと思いました」

――確かに10年という区切りはいいですよね。しかもタイミング良くそういうお声がかかるというのは、運命ですよ

志田「ビックリしましたね」

――そもそも海外でチャレンジしたいという希望もあった?

志田「ありました。小学校3、4年生くらいの頃から、将来何の仕事につくとかもわからなかったですけど、将来は海外で仕事をするような人間になりたいなってずっと思っていて…このAEWが決まった時に家族に報告したら妹が『小さい頃の夢が叶ったね』と言ってくれるぐらい…いつかはとは思っていましたけど。本当にいいタイミングでしたね」

――AEWにでてみての印象は?

志田「規模がおかしいですね。日本と比べちゃうと。そもそもプロレスを知っている人の数が違いますし。これから試合をしていく中で小さい大会と呼ばれるところが(後楽園)ホールよりも大きいので。スケールが大きい。AEWの幹部(コーディやヤングバックスら)の人達が見ている描いているスケールが大きいからこうなっていくんだなと」

――将来像やビジョンを聞いていると凄いものだと

志田「本当に彼らは歴史を変えるつもりでいて。格好つけてとかセリフとして『歴史を変えるぞ』とかじゃなくて。本当に自分たちがこれからやることとして歴史を変えようとしている。それが凄い。もう一つ、AEWはレスラーのための団体というところがあって。私がAEWに行けることになったのも、魔界を続けられない状況というのは私にとって考えられなくて、1回最初お断りをして『魔界があるんで私はいけないんです』ってなったんですけど。でも『その魔界を続けられながら出れるよ』って言われたんですよ。本当に契約内容も1人1人違うし、その人の希望に沿った内容にしてくれるので。私もMAKAIと2団体所属と言う形で月に1回日本に戻ってくるという、結構無理難題な条件ものんでくれますし。レスラーのための団体をつくるためにあんなに大きなスケールの裏側で本人たちが色んな裏方をしているんですよ。スタッフに任せるとかじゃなく、本当に彼らが色々と動いていて。そういうのをみると本当に家族の一員として一緒に戦うんだなって思いましたね。今まではビッグスターがいて、世界が別なんじゃないかという感覚があったんですけど、参戦してみて彼らも緊張するし、彼らも忙しいなって思っているし、その中で色々な仕事をして、少しでもいい団体を作りたいという思いを持ちながら一緒に戦っていると凄く思いました」

――日本人とかアメリカ人とかの区別は関係なくチーム?

志田「全然関係ないです。どの選手も向上心が凄すぎてみんなほとんどの試合を見ているんですよ。凄いいい試合だったらみんながバックステージで見ていて『本当にいい試合だったよ』と声をかけている。こんなアットホームな空気をこんな大きな規模でできるのはAEWでしかできないんじゃないかと思います」

――ああいう大観衆の前でパフォーマンスを発揮できるのはレスラー冥利につきるだろうなって思います

志田「逆に緊張しないですよね。もう訳わかんなくて。夢かなと?本当に楽しいです。後楽園とか横浜文体とかの方がよっぽど緊張しますね」

――ノリが海外と日本では違いますよね

志田「そうですね。日本は皆さん職人気質なのかなと思いますね。向こうの人はパーティーイエーイ、祭りだぜヤッホーみたいな感じで凄いですね」

――レスラーの方も向こうの方がノリやすいってよく聞きます

志田「反応が素直ですね。クソみたいな試合したら『クソだな今の』って返ってくるので」

――志田さんは日本ぽい部分もあるのでオリエンタルな所もだしていく?

志田「そうですね、自分の中で日本の女子プロレスを見せていきたいという思いはあるので、和風なイメージとかそういうのは常に持っていきたいなと思っていて。でも日本に対するリスペクトが皆さん凄く持っていて。凄く受け入れてくれてるなと。正直私のことなんて誰も知らないのに、こないだの里歩vs志田光もみな知らないかもしれないのに、ちゃんと評価してくれて『ここが良かったよ』といってくれるし、そういう新たな私のことを誰も知らない世界の中でいかに知って貰っていかに楽しませるかというのも凄く久しぶりの感覚なので、凄く楽しいですね」

――向こうではなんて呼ばれるんですか?ヒカル?

志田「シダの方が呼びやすいみたいですね。旗揚げ戦で女子プロレスは6人タッグ、全員日本人だったんですよ。その時に Thi is WRESTLING っていうコールが起こったんですよ。それが本当に嬉しくて。これぞ、みたいに思ってくれたのかなって」

――それは嬉しいですね。僕らはまだまだAEWに対して未知数な部分も多くて。AEWはそういう組織なんだというのが垣間見えて良かったです。AEWではコスチュームや技とかスタイルチェンジも考えていく?

志田「AEWは本当に何も指示をしてこないんですよ。コスチューム、リングネーム、技、スタイル全て好きにしてって。逆にセルフプロデュースしていかなければいけなくて。それは結構ハードル高いなって思うんですけど」

――志田さんセルフプロデュース得意ですね。

志田「この(ポスターの)コスチュームも日本ではまだ来たことがなくてアメリカ様に作ったやつ。技とかもあまり変える必要はないかなって感じていて。日本で10年培ってきたものを持っていくっていうのが一つ求められているものとしてありますし、日本の女子プロレスはレベルが無茶苦茶高いので、そこで学んできたものを出せばいいかなと。一つ思うのは柔道技を昔使っていたものを体落としとか払い腰とか、いつのまにか封印しちゃっていたのもの復活させたいなと。向こうで使っている人もいないですし。改めて自分のプロレスを見つめなおしてみて、原点じゃないですけど『そういえばこういうのやっていたな』となるものをもう一回みてやっていければいいなと思います。逆に封印するものもあるかもしれないですけど…」

――久しぶりにやってみる技はすぐできるものですか?

志田「柔道はだいぶ長くやっているので…逆にとっさにでるのは柔道なのかなと。逆にシダックスA(エース)とかはどうでしたっけ?っていう感じになりますね。逆に今だったらもっとうまくできるかも。やってみようかな…」

――アメリカでこんなことやりたいっていうのはありますか?

志田「アメリカでプロレス以外の仕事をしたいですね。演技とか。なんだったらコスプレとかも。コミカンとかでオファー欲しいなって思ってます。やっぱプロレスを一つ評価していただいてアメリカに行けるんですけど、プロレス以外の何かも認めてもらうっていうのは1つ目標ですね」

――女版ロック?

志田「滅茶苦茶でかいですね。本当向こうの映画の1発でやられる超下っ端役でもいいので出たいですね」

次ページ、志田光がライフワークと語る”魔界”への思いを語る

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