【ジャングル叫女インタビュー①】レスラーになるまで~セネガルとハンマー投げと私~

<学生時代の陸上競技について>

――デビュー前は陸上で砲丸投げ・ハンマー投げでインカレ出場。室伏広治さんにも指導を受けていた?

叫女「室伏広治さんのお父さんにですね。指導を受けてました」

――これ何故ハンマー投げを始めたんですか?

叫女「元々小学校から陸上はずっとやっていて。昔は足が速かったんですよ。中学校位までは短距離選手と並行でやっていたんですけど。その中学校の時に砲丸投げの男子の先輩が砲丸投げしているのを見て『カッコいい!』と思って」

――そうなんですね

叫女「で、その人と近づきたくて…」

――じゃ最初は恋心から?

叫女「そうです。そうしたら砲丸投げを始めた週に『試合出てみるか』となり、出場した最初の大会で市でベストスリーに入って、それで向いてるねってなって、砲丸投げを始めて。中学砲丸投げ、高校で円盤投げ、大学でハンマー投げがあったんでやってみようと思ったら、それもポーンって飛んだんですよ。ハイ(笑) それで転向したんですけど」

――ああいうのでセンスって凄いあると思うんですよ、パワーも必要だと思いますけど

叫女「なんか自分、全部器用にできるんですよ」

――運動神経がもともと良かった?

叫女「めっちゃいいと思います。自分で言うのもあれですけど(笑) 運動神経もいいんですけど、全部、器用貧乏っていうか。全て中途半端で突出しない」

――いやでもインカレ簡単にいけないですよ

叫女「いやいやいや、でも1番にならなかったらそれは…ダメで」

――2番じゃダメですか?

叫女「2番じゃダメです。私の中で昔から2番は一番良くなくて。日本で1番の人はみんな答えられるけど、2番の人ってはみんな言えないんですよ」

――確かにそうですね

叫女「どんな有名なスポーツでも。だから1番にならなかったら、2番は1番下と同じって私は思うから。なんでも1番になりたいって来たけど、でも陸上って簡単にできるスポーツじゃないですか?走るとか。そういうのって元々のモノっていうか才能っていうか、そういうのがある人+努力で結構イケる感じがあったんで、自分は『これ以上努力しても上にいけない』っていうところがあったんで、転向が多かったっていうか。砲丸投げでずっと頑張れなかったり、円盤投げで頑張れなくて。最終的に大学でハンマー投げやったけど成績は良かったんですけど、それでも1番になれなくて。で大学で辞めようっていう感じですね」

――結構、練習は毎日やってたんですか?

叫女「毎日やってました。練習は多分、本当に誰よりもやってたと思いますっていうぐらいやってたし。高校の時も朝4時に起きて」

――朝4時!?

叫女「学校まで1時間半かかるんですよ」

――めっちゃ遠いですね

叫女「なんですけど、学校には6時半、7時には着いてそこから朝練1時間ちょっとやって。その後、授業でて終わった後も夜の8時くらいまで練習したら、帰ってくるの10時じゃないですか」

――バタンキューですね

叫女「そうです、そうです。でご飯食べてお風呂入って寝てまた4時に起きてみたいな。その生活を3年間やりました」

――ストイックですね?

叫女「目標があるから頑張れましたけどね」

――中学、高校って一番多感な時期じゃないですか?オシャレだとか恋愛だとか

叫女「だから一切、遊んでないです。マジで一切遊んでない」

――じゃあ本当に競技に恋していたというか

叫女「そうです、そうです。恋愛もしてなかったし。する暇もなかったし。マジでなにもせずに陸上しかやってなかった位でした」

――モチベーションとしては1番になりたいという気持ちで

叫女「なりたいっていう気持ちですよね」

次ページ、青年海外協力隊で西アフリカのセネガルに2年―

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