【新日本】棚橋と矢野、23年間の愛憎を登別で清算!G.B.H.が復活、飯塚高史もサプライズ登場!

新日本プロレス9月15日の北海道・登別大会で、「棚橋弘至ファイナルロード〜縁(えにし)」と題された、棚橋弘至と矢野通による変則3本勝負が行われた。

『NJPW BATTLE LINE HOKKAIDO ~Road to DESTRUCTION ~』
日時:2025年9月15日 (月・祝) 15:00開場16:00開始
会場:北海道・日本工学院北海道専門学校 体育館アリーナ
観衆:1,012人

時に盟友として、そして敵として、23年間の長きにわたり複雑な関係を紡いできた両雄。

その最後の戦いは、「G.B.H.」が復活を果たし、引退したはずの“怨念坊主”飯塚高史までもがサプライズ登場するという、狂乱と感動に満ちた、刺激的な一夜となった。

来年1月の引退を控える棚橋の、最後の登別大会。その相手として矢野が提案したのは、6人タッグ、タッグ、シングルの3本勝負という、二人の長い歴史を清算するための特別なルールであった。

1本目の6人タッグマッチ。矢野は真壁刀義、本間朋晃と共に、かつて新日本を席巻したG.B.H.のTシャツを身に纏い登場。

ゴング前から奇襲を仕掛け、むき出しのコーナー金具やチェーン攻撃といった、G.B.H.らしい無法殺法で棚橋組を蹂躙。

最後は矢野が鬼殺しで田口隆祐を沈め、まず一本を先取した。

そして、2本目のタッグマッチで、この日最大のサプライズが起こる。

矢野がパートナーとして呼び込んだのは、2019年に引退したはずの飯塚高史。

その狂気に満ちた姿が再びリングに現れると、場内は阿鼻叫喚に包まれた。

飯塚は、かつてと変わらぬ暴走ファイトでエル・デスペラードを血祭りにあげると、最後は必殺のアイアンフィンガーフロムヘルを炸裂。

反則負けとはなったものの、そのインパクトは絶大であった。

1勝1敗で迎えた最終決戦は、棚橋と矢野によるシングルマッチ。矢野は、酒を無理やり飲ませ、ハサミで髪を切ろうとするなど、かつての“鬼”の姿で棚橋を追い詰める。

しかし、逸材はそのすべてを受けきった上で、最後は渾身のハイフライフローを完璧に決め、23年間のライバルストーリーに、自らの手で終止符を打った。

試合後、リング上で二人は、万感の想いを込めて、互いへの言葉を口にした。

棚橋「現役生活、いま25年ですけど、その25年のうち、矢野と23年間、一緒にいました。ときには飲みに行き、いつの間にか敵対し、相容れぬ関係になりましたけど、またこうして今日、戦えることに感謝するよ、矢野くん、ありがとう!」

矢野「オイ、棚橋!いや、棚橋さん……、ありがとうございました。このかたちで最後に戦えて、よかったと思ってます」

バックステージで棚橋は、「若手が海外修行に行ったり、後輩が入ってこなかったり、棚橋、矢野、ブルー・ウルフしかいない。道場のちゃんこ番、3人しかいなくて。そん時にいろんなこと話して」と、若手時代の思い出を涙ながらに語った。

憎しみ合い、袂を分かった時間もあった。

しかし、その根底には、23年間共に新日本プロレスを支えてきた、同期だけの特別な絆があった。

そして、その絆は、プロレスを通じた地域貢献という、未来への約束へと繋がった。

矢野は、この日新たに「室蘭観光アンバサダー」に就任したことを発表し、来年の室蘭でのビッグマッチ開催を宣言。

二人の戦いは、最高の形でノーサイドを迎えた。

友情、裏切り、憎悪、そしてリスペクト。

棚橋と矢野の23年間の物語は、北の大地・登別で、プロレスの持つ“縁”の素晴らしさを満員の観客の胸に刻み込み、美しい形で幕を閉じた。

<写真提供:新日本プロレス>

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