【スターダム】羽南がシンデレラV2の絶頂から黒スプレーの地獄へ…白の王座強奪を誓う「小波を壊すのは私しかいない」

女子プロレス・スターダムが誇る春の祭典『シンデレラ・トーナメント2026』の優勝決定戦が、3月15日に神奈川・横浜武道館で開催された。

セミファイナルに組まれた大一番のリングに立ったのは、準決勝でさくらあやを退けた羽南と、天咲光由を下して勝ち上がってきた実の妹である吏南。

過酷なトーナメントの最終局面に用意されていたのは、運命の姉妹対決であった。


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試合は、序盤から吏南が非情な猛攻を仕掛ける展開となる。


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羽南は得意のプランチャなどで反撃を試みるも、吏南のハイドレンジアによって限界まで絞り上げられ、絶体絶命の窮地に陥った。

しかし、羽南は決してタップを許さなかった。

持ち前の強靭な精神力で苦しい時間を耐え抜くと、20分を過ぎたところで怒涛の反撃に転じる。


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最後は22分ちょうど、渾身のリストクラッチ式バックドロップホールドで3カウントをもぎ取り、2年ぶり2度目の春の頂点に立った。

激闘の末、リング上でマイクを握った羽南の目からは、熱い涙が溢れ出していた。

視線の先にいる妹へ向けて語りかけたのは、プロレスラーになる前、居間で一緒にプロレス中継を見ていた幼き日の記憶であった。


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「シンデレラ・トーナメント優勝したぞ! りー、りー、決勝で会えたね。私たちさ、たぶん、たぶんなんだけど、前すぎてちょっと覚えてないけど、シンデレラ・トーナメント第1回のさ、家でサムライTVで一緒に見たの覚えてる? そんなさ、テレビで見てたウチらがさ、シンデレラで決勝やってるんだよ。うれしいよ、私は!去年はさ、去年は準決勝でりーに負けたからさ、今日はちゃんと私が返したよ。まだまだ私たちライバルだよね? なんかしゃべる? (無言で去る吏南の背中へ)ねえ、りー、本当に楽しかったよ、りー! ねえ、ありがとね!」

妹からの返答はなかったが、勝者の表情は晴れやかであった。さらに羽南は、力強い言葉で自身の決意をファンへ叫んだ。

「2度目の優勝だけど、連覇はできなかったけど、またここから私がはいあがっていくので! 私がスターダムの真ん中になるから見ててください!」

メインイベント終了後、恒例のセレモニーが行われた。


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羽南はパステルカラー(水色、黄色、紫色)を基調とした美しい虹色の優勝ドレスに身を包んで再登場し、優勝者の特権として、小波が保持するワンダー・オブ・スターダム王座への挑戦を堂々と表明した。


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「小波の持つ、ワンダー・オブ・スターダムのベルトに挑戦することです。私がこの真っ黒いスターダムを変えます。私が白のチャンピオンになってスターダムを照らします。2026年はシンデレラの羽南としてどんどん階段を駆け上がっていくので、よろしくお願いします!」

しかし、美しきシンデレラストーリーは、突如として最悪の悲劇へと暗転する。

花道を退場し、ステージに差し掛かった羽南の背後から、標的とされた王者・小波が急襲したのである。


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小波は無抵抗の羽南に黒スプレーを噴射。

顔面はおろか、晴れ舞台の象徴であるドレスも、栄光のトロフィーも、すべてが漆黒に染め上げられた。

「お前のシンデレラストーリーはこれでバッドエンドだ! ハハハハ! 羽南、ジ・エンド!」

高笑いとともに暴言を吐き捨て、滅多打ちにして去っていく小波。黒く汚された姿で涙を流す羽南の姿は、あまりにも残酷であった。

だが、理不尽にすべてを破壊された屈辱は、若きシンデレラの心に、悲しみ以上の強烈な「復讐の炎」を点火させた。


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「またこうやって壊すんだなって。私が積み上げてきたものを、またこうやって壊されるんだなって思ったんですけど、次はその小波を壊すのは私しかいないと思うので。私が小波を壊して白いベルトを奪ってやりたいと思います」

幼い頃の夢を叶えた至福の絶頂から、漆黒のどん底へと叩き落とされた春の祭典。

すべてを黒く塗り潰された羽南は、自らが「破壊者」となる覚悟を決め、小波の首と純白のベルトを狙う。

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