【新日本】「この新日本プロレスを背負うのはオレだ!」 王者・辻陽太が前哨戦制し、NJC覇者カラムへ「覚悟はいいか!?」
新日本プロレスの春のビッグマッチ、4月4日両国国技館大会『SAKURA GENESIS 2026』へ向けた前哨戦シリーズ『Road to SAKURA GENESIS 2026』が3月28日、茨城・リリーアリーナMITOにて開幕した。
メインイベント(第7試合)では、両国決戦の行方を占う重要な10人タッグマッチが行われ、Unbound Co.(辻陽太、鷹木信悟、石森太二、ロビー・エックス、永井大貴)とUNITED EMPIRE(カラム・ニューマン、ジェイク・リー、フランシスコ・アキラ、ジェイコブ・オースティン・ヤング、ゼイン・ジェイ)が激突した。

この一戦は、4月4日両国で行われるIWGPヘビー級選手権試合(王者・辻対挑戦者・カラム)、および4月2日後楽園ホールで行われるIWGPジュニアタッグ選手権試合(王者組・石森&エックス対挑戦者組・アキラ&ジェイコブ)のダブル前哨戦という重い意味を持つ。

試合前からUNITED EMPIRE側が仕掛けた。ゼイン・ジェイがヤングライオンの入場曲を止めさせ、自作のCDを本部に持ち込み、自身のテーマ曲として流すよう強要する無法ぶりを発揮する。

試合本編に入ると、頂点を争う辻とカラムが火花を散らす一方で、ジュニアタッグのベルトを巡る4名も激しい攻防を展開。鷹木とジェイクの重量級のぶつかり合いや、血気盛んな永井の奮闘など、リング上は各々の思惑が入り乱れる大乱戦となった。

終盤、辻がゼインを捕獲。ゼインも丸め込みやドロップキックで粘りを見せたものの、最後は王者の意地を見せた辻が必殺のジーンブラスターを完璧に炸裂させ、3カウントを奪取した。

前哨戦を制した辻は、試合後のリング上から場外のカラムに対してマイクで直接メッセージを投げかけた。

辻「オイ、カラム!そこじゃない、正面に来い!ここは日本式だ、オマエが正面に来い!カラム、あらためていう、『NEW JAPAN CUP』優勝、おめでとう。ただな、一つ気になることがあるんだ。『NEW JAPAN CUP』でゼイン・ジェイを乱入させたり、金的使ったり、いろんな手札を持っているようだな。4.4両国では、どんなカードを切ってくるんだ?カラム、4.4両国、楽しみにしてるぜ!オレはな、常に覚悟はできてんだ。オマエに一度問うてやる、覚悟はいいか!?カラムよ。このIWGPを、そして、この新日本プロレスを背負うのはオレだ!」

これに対してカラムは言葉を発することなく、手にした優勝トロフィーを誇示するように退場した。
バックステージに戻った辻は、かつてイギリス遠征時代を共に過ごしたカラムの変貌ぶりに触れつつ、次代の新日本プロレスへの期待を口にした。

辻「カラム、イギリスで一緒に試合してた頃が懐かしいな。あの頃のお前とはまるで別人だ。正直、お前がこの『NEW JAPAN CUP』を獲るとは俺は思ってなかった。でもな、なんだかお前とこのIWGPを懸けてたかったら、新日本プロレスが新しい新日本プロレスになる気がするんだ」

一方の挑戦者カラムの口から飛び出したのは、周囲からの正当な評価を得られないことへの強烈な不満と、両国での完全勝利宣言であった。
史上最年少での春の祭典制覇という偉業を成し遂げたにもかかわらず、プロレスメディアの表紙を飾れなかった鬱屈とした思いが、侵略者としてのモチベーションをさらに高めている。
カラム「クソ野郎ども……二度と俺のトロフィーに触れるな。『カラム、覚悟はいいか?』、『お前にできるのか?』……お前、俺の実力を疑ってる他の連中と同じこと言ってやがる。『カラム、お前じゃIWGPヘビー級王座戦は無理だ』……完全に叩き潰してやる。俺の名前、少しは“恐れられる存在”になり始めてるようだ。『カラム、お前じゃNEW JAPAN CUP1回戦で敗退だ。トーナメントでは通用しない』。なんだって?今では俺は“5つ星のニューマン”って呼ばれてるらしいぞ?いいか、二度と俺を疑うな。リョーゴクで……お前をマットに沈めて、身の程をわからせてやる。俺は王の側にいる存在だ。道を開けろ、プリンスが通る。そして王冠にキスをしろ。それとな、『週プロ』って誰が仕切ってるんだ?なんで表紙じゃないんだ?なんで女子に奪われるんだ?史上最年少だぞ?新日本でも屈指の試合をやってるんだ。それなのに表紙も飾れない。ふざけてやがる」

ゼインもまた、王者に向けて不気味な宣告を残した。
ゼイン「ヨータ! ラムがお前を仕留めに行くぞ。帝国がお前らUnbound Co.を潰しに行くぞ。覚悟しておけ」
両国決戦へと向かうのはヘビー級の頂上対決だけではない。後楽園での防衛戦を控えるジュニアタッグの王者組と挑戦者組も、それぞれに闘志を燃やしている。

エックス「誰が戻って来たと思う!? IWGPジュニアタッグのベルトを巻いて試合をするのはこれが初めてだ。だが、お前らがやったことはちゃんと覚えているぞ、アキラにジェイコブ・オースティン・ヤング。俺たちの見せ場を奪ったかもしれないが、笑顔までは奪えたなかったな。コーラクエンへ来い!まぁ言ってみれば、このリングに新しい狂犬が現れたってことだ」

石森「オイ、いいか! 今日からロビー・“エクストリーム”・エックスが合流だ。俺は前、アキラによ、負けてるからよ、今は何も言わねぇけどよ、次は後楽園でキッチリ復讐して、話はそれからだ。ということで、これはまさしく神の恵み、グレイスだ!」

アキラ「ロビー、お前のその闘志、嫌いじゃない。それこそ欲しかったものだ、そんな“闘い”だ。でも今日は一つだけ言わせてもらう。イシモリ、お前に一番ムカつく理由は、お前が全く衰えてないことだ。その年齢でその姿はあり得ない。普通ならナイトーみたいになってるはずだ。だが、お前には“終わりの時”が来ていない。それなら俺が時間に代わってやる。4月2日、お前の“時間”を終わらせてやる。時間が奪わないなら、俺がイシモリを終わらせる(※と言って、先に引き上げる)」

ジェイコブ「ロビー・エックス、やっと姿を見せたな。なるほど、王者には特典があるようだな。好き勝手に休みが取れるってわけか。さっき俺とアキラがやったことでゴチャゴチャ言ってたのを耳にしたけど、俺たちはお前らの目を覚ましてやっただけだ。2026年は帝国の年だ。コーラクエンでは俺とアキラがジュニアタッグ王座を、そしてリョーゴクでは、カラムがIWGPヘビー級王座を獲る」
さらに、この群像劇にはヘビーとジュニアの枠を超えた野心も交錯する。鷹木は来るべき両国大会でのウィル・オスプレイ来日に触れつつ、頂点のベルトへの色気を隠さない。また、若手である永井は迫る『BEST OF THE SUPER Jr.』への出場へ向け、必死のアピールを続けた。

鷹木「新シリーズが始まりました。俺も気合い入ってるぜ。もちろん両国でカード組まれてるからな。まぁメインでは陽太vsカラムのタイトルマッチ。メインに繋げるように、しっかり勝利するしかねぇだろう。オイ、だがよ、なんだ、ウィル・オスプレイが両国に来んのか。どうせ来るんだったら、両国でオスプレイと当たりたかったな。まぁそれは仕方ねぇ。まぁさっきリング上でも陽太とも言ったけど、陽太にはしっかりカラムから防衛してもらわなきゃいけねぇな。アイツが守り続けたら、今は俺はなんの実績もねぇけどよ、俺だって狙ってんだよ。なぁ、陽太がああしてベルトを2つ持ってて、ロビーと石森も持ってんだ。俺が丸腰じゃカッコつかねぇだろう。やってやるぜ」

ジェイク「(※猿のぬいぐるみを掴んで)パンチくん、キミはまだ甘えていい年頃なんだ。オランママから巣立っただ、なんだ、まだまだ大人ぶらなくていいんだよ。甘えたい時には甘えたまえ。そして鷹木信悟、たくさんアナタとはやり合いそうだ」

永井「Unboundにはチャンピオンの辻さんがいて、ヘビーの(タッグの)チャンピオンのKnock Out Brothersがいて、ジュニアタッグのチャンピオンもいて、鷹木さんには美人な嫁さんがいて、俺はベルトもない、可愛い嫁さんもいない。でも、目の前にこれまたデカいチャンスが訪れようとしてんだ。“やり過ぎ注意”……あっ、“やり過ぎ注意”だっけ?(※正しくは“やり過ぎ上等”)。忘れたけど、『SUPER Jr.』、1日3人ずつ、全然“やり過ぎ注意”じゃないじゃん。“やり過ぎ上等”じゃないじゃん。どうなってんのよ。まぁでも、俺はまだ出る資格があるんだかないんだかよくわかんないけど、今シリーズで爪痕残して、少しでも『SUPER Jr.』出たいっていう人が増えててくれれば、少しでも近づくんじゃないですか。よくわかんないけど、じゃあ!」
それぞれの野心、因縁、そして世代間の意地が複雑に絡み合う新日本マット。
春の嵐の中心地となる4月4日両国国技館大会へ向け、闘いの熱はここから一気に最高潮へと達する。
<写真提供:新日本プロレス>













