【CMLLレディースリング】ダーク・シルエタが狐伯を下して第2代CMLL日本女子王者に!9.17アミスタ大会
CMLLレディースリングは17日、川崎・ポスト・ディ・アミスタッドにて神奈川大会を開催した。
オープニングでまずはダーク・シルエタが挨拶で登場し、次のように話した。
「今夜はお集まりいただき、ありがとうございます。今夜は重要な試合が控えています。狐伯選手と戦いまして、どちらかがベルトを持つことになります。私がベルトを持つことになればメキシコへ持って帰りますし、もし狐伯選手がベルトを取るようなことがあれば、そのベルトを持ってメキシコに来ていただきたいと思います。今日、メキシコは独立記念日というとても重要な日で、大変な盛り上がりを見せています。今夜の試合もその盛り上がりに負けないよう、素晴らしい試合にしたいと思います。どうぞ、みなさまよろしくお願いします」
▽15分1本勝負
神姫楽ミサ(6分32秒、エビ固め)バニー及川
バニー及川にとっては、復帰後初の二刀流試合。まずはレスラーとしてリングイン。
「ガンバニ―!」と気合を込めて試合スタート。バニーが観客に「バニー」コールを要求すると、ミサも「ミサ」コールを要求し対抗。まずはミサのタックルからバニーがアームロック。さらに腕攻めを執拗に続ける。強引に振りほどいたミサがエルボーを落とす。コーナーホイップするとバニーはトップロープに飛び乗り、ミサイルキックからサッカーボールキック。二発目を防いだミサがラリアット。バニーは飛びつき腕十字を狙ったがロープブレイク。
バニーのボディアタックは自爆となり、ミサが逆エビ固め。バニーも必死にロープへ逃れる。ミサはブレンバスターから助走を付けてのドロップキック。さらにラリアット。そしてミサボムでとどめを刺した。
▽15分1本勝負
真琴(9分32秒、連環の計)美蘭
ロックアップから真琴はコーナーに追い込んでのチョーク。さらに爪をかきたてる。美蘭は大車輪で反撃するも、ボディスラムで投げられタックルを食う。真琴はさらにカンパーナ。ここからエプロンに持って行くが、美蘭が逆に真琴の顔面を足で踏みつける。
ここでセコンドの松澤さんが挑発。美蘭が気を取られるスキに場外へ。真琴と松澤さんが太鼓の乱れ打ち。松澤さんがラリアットを狙ったが真琴へ誤爆。もう一発狙ったがこれもすかされ、鉄柱に腕を打ち付けていた。
再びリング内。真琴はキャメルクラッチ。コーナーに振ると美蘭がボディアタックで返す。さらにドロップキック。カウント2。
真琴はコブラツイスト。WWニーを狙うが、美蘭はこれをかわすとクリスト。さらに低空ドロップキックからトップロープにのぼり、フライングボディアタック。しかし、スワンダイブを狙うべくロープに上がったところで真琴に肩車にされる。これを美蘭が丸め込むも、カウント2。美蘭はその後も丸め込みを連発するがいずれもカウント2。真琴はダブルアームスープレックスで投げると、連環の計で一気に締め上げギブアップを奪った。
▽ディア・デ・ムエルトス・エスペシアル マノ・ア・マノ(メキシコ方式シングルマッチ)
10分1本勝負
カラベラ・タエ(時間切れ引き分け)カラベラ・ヒカリ
ラテン・ビート炸裂の「GO!GO!カリート」の曲に乗せて、タエとヒカリがダンスをしながらともに入場。お客さんのメキシコグッズを手にして一緒にダンスするなど、ノリノリでなかなかリングには入らず。
ようやくリングイン。ゴングがなるといきなり「ギャー!」と悲鳴を上げるヒカリにコーナーに上がり、「ビバメヒコ」とコールするタエ。行動の読めない二人だが、今度は手を取り合う。腕の取り合いに移行するかと思ったら、そのまま手をつないで、バニー及川レフェリーに襲い掛かる。
バニーレフェリーをロープへ貼り付けしたかと思えば、攻撃するわけではなく、一回転してリング中央でニコニコポーズ。
「ちゃんとやって」というバニーレフェリーだが、タエ、ヒカリとも場外へ。そして観客に「ビバメヒコ!」コールを誘導。そして客席後方にあるイス入れを見つけると「ケ・エス・エスト」(これは何?)と興味を示す。イス入れを押して遊ぶ二人。カウントが進むと、ようやくともに回転しながらリングイン。
タエは髪を掴んでの踏みつけ攻撃。ヒカリもネコだましからアームホイップ。さらにコーナーで1回転してのアームホイップ。その後も互いにルチャの動きを見せる。ヒカリはタエをコーナーに追い込んでの二段蹴りからフットスタンプ。
しかし、タエもバニーレフェリーの手を掴むと二人でのクロスライン。さらにバニーレフェリーにフェースバスターを決め、ヒカリにぶつける。タエはワキ固めで絞り上げるもロープブレイク。さらにミサイルキックもカウント2。ヒカリは稲妻レッグラリアット。グラウンドスリーパーへ。残り1分を切り、ヒカリがダイビングフットスタンプ。カウント2。タエも丸め込みを見せたがいずれもカウント2でキックアウト。このまま時間切れとなった。
最後もまたダンスをしながら、一緒に引き上げたカラベラス。次に姿を見せるのはいつの日か…。
▽メキシコ観光プレゼンツ・CMLL日本女子王座決定戦時間無制限1本勝負
ダーク・シルエタ(11分47秒、クリスト・ネグロ)狐伯
※シルエタが第2代王者となる。
まずは狐伯が先に入場。前日、また翌日にはwaveの大会がこのアミスタで行なわれるため、同地での3連戦の真っただ中。シルエタは赤のオーバーマスク姿で登場。試合前、株式会社メキシコ観光・代表取締役の半澤信子様が立会人となり、ベルトを持っての記念撮影。
まずは狐伯がドロップキックで奇襲。シルエタもエルボーで返す。狐伯がアームホイップ。シルエタはコルバタで返す。狐伯は再びドロップキック。低空ドロップキックからグラウンドのフェイスロック。
ロープに逃れると、シルエタは体を入れ替え、ラ・タパティーア(吊り天井)。さらに低空ドロップキックからキャメルクラッチ。
そしてロープにもたれさせ、コーナーを利用してのドロップキック。狐伯は足を払うと低空ドロップキック。シルエタはコブラツイスト。狐伯もコブラツイストからフォールも2。シルエタはトラースキック2連発。
狐伯は丸め込みを連発。シルエタも丸め込み返す。狐伯はドロップキックから、コーナーに立つも、バッククラッカーを食らう。さらにシルエタが低空ドロップキック。カウント2。ここで、ヒザをついた状態でエルボーを打ち合う。狐伯はダブルリストアームサルト。カウント2。
狐伯がトップロープからミサイルキック。カウント2。再びトップロープへ上るが、シルエタが雪崩式のかんぬきスープレックス。狐伯も丸め込みで抵抗するがシルエタはトラースキックからジャーマン。カウント2。さらに雪崩式ブレンバスターも2。そして一気にクリストネグロで勝負を決めた。
試合後、CMLL日本女子のベルトがシルエタに渡される。シルエタはベルトを真上に挙げて誇示。そして狐伯と握手をかわした。
その後、メキシコ大使館の領事イバン・アルメンダリス・サンチェス氏がリングイン。観客に向かって挨拶した。
「本日はみなさま、ありがとうございました。大使館を代表いたしまして、今回このような素晴らしいイベントを企画してくださいましたCMLLさん、主催者のみなさん、今日、こちらにお越しいただいているみなさんに感謝申し上げます。今日、試合をしてくださった選手のみなさんにも感謝申し上げます。そしていま、勝者となりましたダーク・シルエタ選手がメキシコへベルトを持って帰ることをとても誇りに思います」
続いてシルエタがマイクを握る。
「今日は来て頂いたみなさん。ありがとうございました。長い間、私は日本に来ることはできませんでした。今回、また日本に帰ってきて試合することができて、日本のみなさんの応援のおかげだと感謝しております。そして今日、戦ってくれた狐伯選手にも感謝します。私はベルトを持って帰りますけど、私はあなたをメキシコで待ってます。そしてその時はこのベルトを賭けて戦いたいと思います」
思わぬ王者からの呼びかけに狐伯は、「狐伯はあきらめない。狐伯はベルトを獲りにメキシコまで追いかけます。大使館のえらい方々、狐伯のビザをよろしくお願いします」と
イバン氏に嘆願。イバン氏も「もちろんです」と答えた。果たして、この両者の再戦はあるか??
〈写真提供:CMLLレディースリング〉