惨敗新人の奮闘に胸を打たれレスラーになった清水ひかり。3・16引退試合で最後のリング!

 シングルのベルト戦線にも食い込んでいきたい。もう一段階、上にいきたい。さらに飛び出すきっかけにするつもりだった再検査。しかし結果は、「これ以上(プロレスを)やっていくことはお勧めできないということになってしまいました」と、清水。そこで下した決断が、引退だった。

「もちろんいろんなプロレスがあるし、自分の身体の状態とも付き合いながらのプロレスもあるとは思います。でも、いまの私がベストだと思っているので、(いまのスタイルを)変えるつもりはないんですよ。実際、試合をしていても痺れはまったくなく、痛みなどない状態で元気に動けていたんです。むしろ復帰だって、体力つけ直して体重も増やして、最高の状態で戻ってきたつもりでした。でも、身体の中身は、違ったんですね…。ただ、逆に検査を受けないで続けていたとしたら、どこかで急に身体が動かなくなってしまうかもしれない。それを考えたら、(引退は)清水ひかりの人生的にはよかったのかもしれないです」

 身体の状態を考慮すれば、長い引退ロードにはリスクがあるだろう。よって、1月の発表から3月16日の引退と、結果的にリングに上がる機会は限られてしまう。残り試合、「自分のプロレスをしっかりやりたい」と全力で臨んでいる清水。やり残したことは引退ロードで回収しているつもりとのこと。それでも、「カラーズでもう少しやりたかった」というのが本音でもある。自分たちで船出したカラーズだからこそ、思い入れは大きい。

「プロレスの思い出ですか? 一番大きいのはやっぱりSAKIさんと(waveで2度、アイスリボンで1度)タッグベルトを取ったことかな。あとはいまのカラーズを結成したこと。このふたつがやっぱり大きいですね」

 そんな清水が体感した、プロレスの魅力とは?

「たとえ話さなくても、その人の持っているもの、その人の気持ちが伝わるのがプロレスですよね。それがすごく楽しかったです。私はお誘いがなければこの業界に入ってくることはなかったんですけど、入ってよかった。(プロレスラーになる選択は)間違っていなかったと思います。試合をして闘っているからこそ信頼できることもあるので、プロレスラーになって大好きな人たちが増えました。そんな人たちと一生友だちでいたいです。プロレスラーではなくなってしまうので、友だちと言うのはちょっとおこがましいかもしれないですけど(笑)」

 かつて思い描いていた夢とは別の形ながら、ステージをリングに代えて自分自身を表現した。それでいて、以前にやっていたこととプロレスには「まったく共通点はないです」と笑う。それはつまり、プロレスでなければできない経験をたくさん積んだから。

 そして迎える3月16日のラストマッチ。対戦カードは、SAKI&清水組vs赤鬼&青鬼(宮崎有妃&シン・広田さくらの変身)組という衝(笑)撃的カード。赤と青をそろえ、カラーズらしさ全開のハチャメチャな試合となりそうだ。そして清水は、引退後もプロレスは見続けていくつもりとのことである。

「ケガさえなければ、元気であれば、一生続けたいですよ。なので、(引退後は)いろんな興業のお手伝いとか行けたらいいなと思っています。自分ができるサポートをしていきたいですね。引退後なにをするか? 決めてますよ。決めてますけど、いまは言えないです。引退の日にお伝えします(笑)」

インタビュアー:新井宏

Pages 1 2 3

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加