【ノア】拳王と橋本大地、魂の“蹴り合い”は止まらず…マンデーマジック、熱闘の20分ドロー

プロレスリング・ノア10月20日の東京・新木場1stRING大会『MONDAY MAGIC』のメインイベントは、20分時間切れ引き分けという結末以上に、リング上で繰り広げられた“闘いの本質”が、観客の胸を熱くさせた。

拳王と大日本プロレスの橋本大地による、息つく暇もない壮絶な蹴撃戦。それは、もはや互いの魂の削り合りであった。

この日のメインイベントで、拳王&タイタス・アレクサンダー組と、清宮海斗&橋本大地組が激突。

試合は、拳王と橋本が先発で対峙した瞬間、その様相を変えた。

互いに探り合うこともなく、激しい蹴りの応酬が始まる。

互いの闘争本能を剥き出しにしながら、二人はノンストップでその足を振り抜いた。

ローキック、ミドルキック、カウンターの膝蹴り、そして後ろ回し蹴り。

その一撃一撃が、互いの肉体を、そして魂を削り取っていく。互いの胸板が真っ赤に腫れ上がるほどの壮絶な応酬であった。

もちろん、この日の主役は二人だけではない。もう一方の戦場では清宮とタイタスが、ハイスピードで予測不能な攻防を展開。

終盤には、清宮と橋本がタイタスにダブルのシャイニング・ウィザードを見舞うなど、4者全員がその持てる力のすべてを出し尽くした。

しかし、20分という時間は、この4人の熱量を収めるにはあまりにも短すぎた。

時間切れ引き分けのゴングが鳴り響くと、リング上では拳王と橋本、清宮とタイタスが、それぞれ睨み合い、次なる戦いを予感させる。

試合後、4者はノーコメントで会場を後にしたが、その沈黙こそが、この日の続きが、そう遠くない未来にあることを、何よりも雄弁に物語っていた。

<写真提供:プロレスリング・ノア>

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