【新日本】ゲイブが小島を粉砕し『WTL』5勝目も辻との亀裂深刻「なんのためにリーグ戦出てんだよ!」タイチは堂々の最下位と“チーム100”の終焉に胸張る
新日本プロレスは12月8日、広島サンプラザホールにて『WORLD TAG LEAGUE 2025』第13戦を開催した。
Aブロック公式戦の最終戦となる第6試合では、すでに予選敗退が決まっているタイチ&小島聡組(チーム100)と、ブロック突破の可能性を残す辻陽太&ゲイブ・キッド組が激突。
試合はゲイブが小島をレッグトラップ・パイルドライバーで沈め、辻&ゲイブ組が5勝目を挙げたが、試合後の両チームが描いたコントラストはあまりに残酷で、かつ感動的なものであった。
4勝2敗で好位置につける辻&ゲイブ組だが、チーム状況は崩壊寸前であった。

ゴング前からゲイブはパートナーの辻を無視し、試合が始まれば辻が強引にタッチを行うなど、不穏な空気は隠しようがない。
タイチがこの隙を突き、辻をゲイブに衝突させるなど揺さぶりをかける場面も見られた。

一方、1勝5敗と結果が出ていないタイチ&小島組だが、その結束は固かった。
小島のマシンガンチョップやコジコジカッター、タイチのデンジャラスバックドロップやバズソーキックが次々と決まり、数々の誤爆や不協和音を露呈する新世代タッグを追い詰めていく。

終盤、小島は剛腕を唸らせ、ゲイブとのラリアット合戦を制圧。
タイチとの合体技「100(ラリアット&アックスボンバー)」も炸裂し、勝利は目前に迫った。

しかし、個の力で勝る辻&ゲイブ組が土壇場で底力を見せる。
辻がジーンブラスター(スピアー)でカットに入ると、最後はゲイブが小島にO-KNEE(ニーリフト)を叩き込み、レッグトラップ・パイルドライバーで3カウントを奪取した。
勝利したものの、辻は一人で退場。リング上に歓喜の輪はなく、冷ややかな空気が流れた。バックステージでは、辻がゲイブに対し不満を爆発させた。

辻「オイ、ゲイブ!いつまでやるんだよ。この前、俺が謝ったの聞いてなかったか?それとも、それだけじゃ足んねぇっつうのか、オイ!オイ、なんのためにリーグ戦出てんだよ!」
これに対しゲイブは、自身の流儀を貫く姿勢を崩さない。

ゲイブ「チームってのはな、お前の都合だけで動くもんじゃねぇし、お前一人の問題じゃねぇんだよ。『ゲイブ、お前はこうしろ』、『ゲイブ、お前はこうあるべきだ』って?ふざけんな!俺は誰からの指図も受けねぇよ! 分かるか?俺はイカれてるんだよ!だからよ、栄光を全てお前一人で持っていきたいなら、そのジーンブラスターでもかましてろ。今日の栄光は俺がもらう。俺たちを決勝に進めるのは、この俺だ。俺は俺のやり方でやるんだよ」
勝利を重ねながらも心は離れていく勝者組に対し、敗れたタイチ&小島組の間には確かな絆が生まれていた。
試合後、リング上で抱擁を交わした二人。タイチはバックステージで倒れ込む小島に対し、かつての付き人時代からの想いを吐露した。

タイチ「今までだったら、小島さんのこと、今、俺、殴ってたかもしんねぇ、先輩後輩関係なく。いろいろ言って組んできたけど、俺が10年後、この人の歳になった時、同じことできるかなって思うと分からねぇし、やっぱり過去にやってきたことは偉大だし、俺なんか比べ物になんないくらい、小島聡っていうのは上の存在。 まだこうやって動けるうち、小島さんと最後まで一緒に組めて……まぁ最後だろうな。こうやって一緒に組むことができて、堂々の、堂々の最下位として胸張って終えたいと思います。小島軍の半年の絆は最下位。当然だろう。あんなクソユニットだったんだから。堂々の最下位だ」
“クソユニット”と悪態をつきながらも、タイチの言葉には小島への最大級のリスペクトが込められていた。
タイチ「でも、今日は小島さんが決めて、小島さんの曲で帰りたかったけど、最後、あの粘りを見て、俺ん中には十分、小島さんの曲で帰ったと、胸張ってそう思います。(中略)今後の俺のこれから24年選手になるんで、もっと小島さんみたいにね、この歳でも元気に動けるように、もっと俺も精進していきたいと思います。 (※倒れている小島に手を差し出し)勉強になりました。勉強になりました。(※小島の手をグッと握って)また何かやりましょう。ありがとうございました」
タイチの手を握り返した小島もまた、全敗に近い成績に終わった悔しさを噛み締めつつ、プロレスラーとしての業を再確認していた。

小島「凄ぇ悔しい。悔しさしか残ってねぇよ。この思いがまだ湧くとは思わなかった。悔しさだけが残るシリーズになりました。ということは、まだ俺はこの世界で生きていていいのかどうか分からないけど、ただ100%悔しさしか残ってない。この思いをまた大事に生きていこうと思います。ありがとうございました」
5勝2敗で公式戦を終え、結果を残した辻&ゲイブ組だが、チームワークは崩壊寸前。
対して1勝6敗と最下位に沈んだタイチ&小島組だが、その表情は晴れやかだった。
勝負の厳しさと、タッグの奥深さが交錯した広島の夜であった。
<写真提供:新日本プロレス>
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