【新日本】王者・辻陽太と挑戦者ジェイク・リー、決戦直前に異例の“公開討論会”! 舌戦の果てに共鳴した「魅力」と「真実」
新日本プロレスは2月8日、大阪・大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)にて『Road to THE NEW BEGINNING』第8戦を開催した。
シリーズ最終戦となる2.11大阪府立体育会館・第1競技場大会を目前に控え、メインイベントではIWGPヘビー級選手権の前哨戦を含む8人タッグマッチが行われた。
試合は挑戦者のジェイク・リーが外道をレフェリーストップで葬り、UNITED EMPIRE(UE)に凱歌が上がった。
しかし、この日のハイライトは勝敗が決した後のリング上にあった。
ジェイクが王者・辻陽太をリングに招き入れ、パイプイスに座って語り合うという前代未聞の“公開討論”が展開されたのである。
■ゴング前の場外乱闘からジェイクの絞殺刑へ

試合は開始のゴングを待たずして場外乱闘で幕を開けた。
2.11大阪でスペシャルシングルマッチを戦うデビッド・フィンレーとカラム・ニューマンが激しくやり合う中、リング上では辻とジェイクが対峙。
ジェイクは不敵な笑みを浮かべ、敢えてスカすような態度で王者を挑発した。

試合中盤、辻はジェイクに対しドラゴンスクリューを見舞うが、ジェイクはキチンシンク3連発で徹底的に辻の腹部と膝を攻め立てる。
辻も串刺しジャンピングニーやヘッドバットで応戦するが、ジェイクは決定打を許さない。
最後は外道が孤立。アキラのアシストを受けたジェイクが、外道をフロントネックロックで捕獲し、そのまま絞め落としてレフェリーストップ勝ちを収めた。
■リング上がトークショー会場に変貌

試合後、ジェイクはマイクを握ると、退場しようとしていた辻を「チャンプ、そっちじゃなくてこっち来い! イス用意してやっから」と呼び止める。
本部席のパイプイスをリング中央に設置し、「ちょっと話そうぜ」と対話を求めた。
辻がリングに戻りイスに座ると、大阪の観衆が見守る中で異様な光景が広がった。
ジェイクはまず、「チャンピオン、アンタ、今日、俺の膝を本当に壊そうとしたろ?」と揺さぶりをかける。
これに対し辻は、「本当に壊そうとしたと思うか!? 本当に壊そうとしてたらな、いまアンタ歩けてねぇだろ?」と切り返し、王者の余裕を見せた。
続いてジェイクは、核心を突く質問を投げかける。「アンタ、高橋ヒロムの退団も知ってて俺のこと(Unbound Co.に)誘ったのか!?そういうの全部わかった上で、自分で1人しょいこんで、 そして俺のことを誘ったのかい、チャンピオン!?」
かつて辻がジェイクを自軍へ勧誘した真意を問いただす言葉。
これに対し辻は、ジェイクの過去の裏切り行為を糾弾しつつも、その実力を認める発言を行った。

「アンタがしたことはな、(1.4)東京ドームでしたことは許されるべきではない。でもそのツケは、2.11大阪で返す。その過去を水に流すんであれば、アンタはとんでもなく優秀なレスラーだ。EMPIREにいていいのか!?」
さらに辻は、「ひとつのウソを隠すためには、もうひとつのウソをつけばいいってモンじゃないんだ。そこには莫大な真実が必要だ。アンタが隠し持ってる真実はなんだ!?」と、ジェイクという人間の底知れぬ深淵に迫った。
この問いかけにジェイクは「それを言っちゃあ面白くないよねぇ~」とはぐらかしつつ、「その答え合わせに近いようなものが2.11だと思って欲しい」と予告。
そして、最後の締めを王者に委ねた。
辻は「ジェイク。アンタのそういうところが、たまらなく魅力的なんだよ」と、敵対関係を超えた奇妙な共鳴を示し、IWGPヘビー級のベルトをジェイクの眼前で掲げた。
最後はジェイクが「こんなやり取り、なかなか見れないぜ? こんなやり取りも、私だから可能なんだ」と観客にアピールし、「That’s Life」の決め台詞で“討論会”を締めくくった。
■アキラ、ヒロムに「引退」を迫る

一方、この日が最後の前哨戦となった高橋ヒロムに対し、アキラもマイクで痛烈な通告を行った。
「ヒロム、こんな終わり方で、新日本を離れるなんて許されない。後悔のない人生だとか、新しい夢を追うだとか言ってたよな? だったら俺が全部、奪ってやる。オーサカでヒロムのレスラー人生を終わらせる! 2月11日は…ヒロムが新日を去るだけでなく、ヒロム・タカハシがプロレスを引退することになる」
バックステージでもアキラは「最終戦だからって、俺が手加減するとでも思ってるのか?……甘い。俺がお前の“最後の1日”を地獄にしてやる」と殺気をみなぎらせた。

また、フィンレーとニューマンの遺恨も爆発。コメント中にフィンレーが襲い掛かり、そのままバックステージの奥へと乱闘しながら消えていった。
異例の公開討論を経て、決戦の機運は最高潮に達した。
辻陽太とジェイク・リー、互いの「真実」がぶつかり合うIWGPヘビー級選手権試合は、2月11日、大阪府立体育会館でゴングが鳴る。
<写真提供:新日本プロレス>














