【吉野恵悟のコラム的な番外編〜そうだ、仙女行こう〜】
杜の都仙台を、いや女子プロレス界、いやプロレス業界を揺るがした10.16仙台サンプラザでのメイン。
女子プロレス界の横綱・里村明衣子をデビュー1年の新人、橋本千紘が下して第二代センダイガールズワールドチャンピオンシップを戴冠してから1ヶ月足らず。
いわば新政権となった仙女が久々の後楽園ホール大会。
新政権としては初の首都圏という事になる。
バラエティ番組出演にCDデビューと全く別路線ではあるがホームタウン・宮城ではその新王者・橋本以上に知名度を上げつつもあるカサンドラ宮城がその橋本の戴冠直後に挑戦表明し、それを王者橋本、そしてコミッションが認めた事で本大会のメインが若手同士のタイトル戦となった。
里村選手はこの大会を「博打」と言った。
それれもうなずける。
前回の後楽園大会のメインもセンダイガールズワールドチャンピオンシップ戦だった。
そのカードが里村明衣子VSアジャ・コング。
それは壮絶な死闘で、7年ぶりにスコーピオライジングを解禁してアジャ・コングを下し初防衛に成功した試合であった。
その次のホールのカードが若手対決。王者はあの里村明衣子を破った橋本とはいえ挑戦者がカサンドラとなれば、浅い見方をすればまだまだ「イロモノ」と言われても仕方なく、ファンの期待を集めるのは易しくないことは事実である。
でもあえてそこに踏み切ったのは、間違いなく何か狙いがあるはず。
私にも分からないが、きっと満足させてくれる秘策があるはず。
ここ最近の仙女を見ていたら、そう信じずにはいられない。
そして仙女三銃士のもう一人、先日本名の「岩田美香」から「白姫美叶」に改名したばかりの白姫も持ち前の負けん気がそろそろ爆発するのではないかと期待している。
未だ勝ち星に恵まれないの彼女の相手が今をときめく木村花。
これまであまりなかったであろう後輩とのシングルということになるので是が非でも勝利は狙っていきたいところ。
先日の地方大会でようやく「プロレスの楽しさ」を試合の中で感じることが出来たという白姫が聖地で初勝利を飾ることができるのか、そこにも注目したい。
関東地方で頻繁に見ることのできない仙女がこの10年で最高潮の勢いに乗っている今、その熱を感じないという手は無いだろう。
11月9日水曜日、18:30。
聖地。後楽園ホールにてゴング。