探求し続ける男・翔太が矢野啓太との2度目の“61分3本勝負”に決意「今年のテーマは“わがまま”やり残したことを全て潰す」

■新婚生活と背負うべき責任。”アサヒスーパードライ”で乾杯を
――:プライベートな話になりますが、ご結婚されてまだ1年未満の新婚生活かと思います。奥様の存在は、翔太選手のプロレスラーとしての活動にどのような影響を与えていますか?
翔太:もう、本当に助けられていますね。彼女は料理が好きなので、毎日美味しいご飯を作ってくれて、体調面でものすごくサポートしてもらっています。僕が忙しい時は彼女が支えてくれて、逆に彼女が忙しい時は僕がサポートして……ちゃんこ鍋くらいしか作れませんけど(笑)。
――:素敵なご関係ですね。ご自宅でプロレスの話はされるのですか?
翔太:いやぁ……プロレスの話をすると、もうダメ出ししかされないんですよ(苦笑)。
――:えっ、奥様からダメ出しですか?
翔太:そうなんです。「今日の試合、なんでああいう動きができないの?」「X(旧Twitter)にこういうプロモーションのアイデアが流れてきたけど、翔太はなんでこういうのやらないの?」「あの若い選手は身体能力があるから凄いね。それに比べて翔太は……」とか、もう手厳しいのなんのって。
――:奥様、プロレスを見る目がかなり肥えていらっしゃるのですね(笑)。
翔太:「髪型もっとカッコよくしないとダメだよ」「そのコスチューム、ダサいよ」とか、ビジュアル面でも容赦なく切られます。もう「すいません、頑張ります……」って平謝りですよ(笑)。
――:愛のムチですね。でも、そうやって客観的で厳しい意見を言ってくれる存在が近くにいるのは、レスラーとしてはありがたいことでもありますよね。
翔太:間違いないです。結婚する前と後で、プロレスラーとしての自分の中で一番大きく変わったのは、「シンプルに、もっと稼ぐぞ」という覚悟が芽生えたことです。
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――:生活への責任感ですね。
翔太:僕はプロレスが大好きだから、今まで「好きだから、稼げなくてもいくらでも一生続けられるわ」って、どこか気楽に考えていた部分があったんです。引退や廃業なんて、自分には無縁だと。でも、結婚して家族ができたことで、「引退」や「廃業」の二文字が、急に自分のすぐ背後に迫ってくる感覚を覚えたんです。良い意味での危機感ですね。ある程度プロレスで稼げていないのに、自分の「好き」というワガママだけでプロレスを続けるのは、僕を支えてくれている奥さんに対してあまりにも無責任だ、と。
――:なるほど。
翔太:プロレスでちゃんと収入を得て、生活を成り立たせているからこそ、胸を張ってプロレスラーを名乗れる。もし稼げないのなら、潔く「すいません、廃業します」と身を引かなければならない。その良い意味での緊張感が、今は常に隣にあります。「なんでそんなに怪我をしてまでプロレスを続けているの?」と聞かれた時に、「これだけしっかり稼いで、生活を支えられているからだよ」と説得力を持って答えられる自分でいたいんです。メイクマネーですね。だから、モチベーションは独身時代よりも遥かに上がっていますね。
――:その緊張感と責任感が、今回の自主興行のように自らリスクを背負って「メイクマネーする」という行動力に直結しているのですね。
翔太:繋がっていますね。自分で仕掛けて、自分で利益を生み出さなきゃいけない。動きを止めたら、レスラーとしてどんどん劣化して、稼げなくなってしまう。だから脳みそをフル回転させて、新しい企画を次々と生み出していくしかないんです。
――:ちなみに、奥様は翔太選手の試合を会場で観戦されたことはあるのですか?
翔太:何度も見に来てくれていますよ。でも、試合後の感想はやっぱり厳しくて。「今日の受け身、遅かったね」「アメリカから帰ってきた直後はもっとスパン!と動けてたのに、今日は手ぇ抜いてたでしょ」とか、ズバズバ言われます(笑)。そこそこベテランなのに、若手みたいにダメ出しされてます。
――:逆に「今日の試合は良かった」と褒められることはあるんですか?
翔太:たまーに、ですね。「今日は……まあ、悪くなかったんじゃない?」くらいのトーンで(笑)。いつか、手放しで「最高の試合だった!」と唸らせるような試合をしてみたいですね。

――:今回の矢野選手との61分3本勝負は、まさにそのチャンスではないですか?
翔太:いやぁ、どうでしょう。今回の試合は、ディープなプロレスファンしか唸らないような、マニアックすぎる試合になる予感がしてるので。「お客さんもいないし、地味な関節技ばっかりで退屈だった」って怒られるかもしれません(笑)。でも、こういう誰もやらないような新たな挑戦を続けることが、結果的にレスラー・翔太の価値を高め、ひいては奥さんを幸せにすることに繋がると信じています。
――:私たちも、翔太選手のその挑戦を全力で応援させていただきます。それでは最後に、この「純度100%のプロレス」を目撃しようとしているファンの皆様に向けて、メッセージをお願いします。
翔太:この長い長いインタビュー記事を、ここまで飽きずに読んでくれているあなたは、間違いなく、相当なプロレス変態……いや、深くプロレスを愛している方だと思います。そんなプロレスを愛してやまないあなたなら、この「翔太 vs 矢野啓太 61分3本勝負」は、絶対に見た方がいいと断言します。僕らはカメラの向こうのあなたに向けて、一切の妥協のないプロレスを届けます。そして、一つだけお願いがあります。試合を見る前に、冷蔵庫に「アサヒスーパードライ」を用意しておいてください。
――:アサヒスーパードライ、ですね(笑)。
翔太:僕と矢野さんも、全てを出し切って真っ白になった後、リング上でアサヒスーパードライを飲んで「プロレスしたな……!」って言い合いながら乾杯出来たらいいなぁと。だから、視聴者の皆さんも、試合を見終わったら「いいもん見たな」「プロレス見たなぁ」と呟きながら、僕らと一緒にプシュッと缶を開けて、あのシャープな味を楽しんで乾杯してもらえれば最高です。そして、いつかどこかの会場で僕を見かけた時は、「あの配信、見てましたよ。一緒に乾杯しましたよ」って声をかけてください。それが僕にとって、何よりの喜びになります。配信の画面越しで、そしていつか会場で、お会いしましょう。
――:3月20日の配信、心から楽しみにしています。本日はありがとうございました!
翔太:ありがとうございました!

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)














