【特別企画】大畠美咲 選手(プロレスリングWAVE)×『プ女子百景』著者・広く。さんの対談が実現!「大畠選手のマイクは絵になるマイク」広く。さんが語るその魅力とは!

10周年の大田区大会からスタートしたTシャツコラボ企画をきっかけに、プロレスリングWAVEの7代目レジーナ(WAVE認定シングル王者)となった大畠美咲 選手と『プ女子百景』の著者・広く。さんとの対談が実現。お互いの印象、必殺技のスカイブルー・スープレックス・ホールドの開発秘話、プ女子についてなど、多くを語り合ってもらいました。

司会:山口総監督

<Tシャツコラボについて>

ーーTシャツのコラボを聞いたとき、大畠選手はどう思いましたか?

大畠:GAMIさん(二上社長)から企画を聞いたんですけど、広く。さんは山下が好きだと聞いていたので、だからわたしでいいのかな?申し訳ないな、という気持ちになりました。

広く。:(笑)いや、新木場で試合を観たときに山下(りな)選手のインパクトがすごく、ものすごいド迫力だったので、うわぁこんな選手がいるんだ!と思って圧倒されたんですよね。

ーー今回大畠選手のTシャツを作るにあたって、広く。さん的にこだわったポイントとかありますか?

広く。:よく見るとなるべく似せるように頑張ってみたつもりです。なおかつ、いつも制服で描いているので、自分のテイストを入れつつ、いいとこどりみたいな感じでテイストを融合させる様に描いてみました。

大畠:とてもかわいなぁと思ってます。プロレスのTシャツって正直あまりかわいい印象がなかったのと、今まで選手がこういうデザインでと雰囲気を下書きしたものをGAMIさんがトレースして作ってたので。

広く。:え?あれGAMIさんがやってるんですか?

大畠:そうです。

広く。:すごい。

大畠:もともとちゃんとした絵のものはそれを切り抜くだけなんですけど、私の前のTシャツとかは猫が怒っているんですけど、山下にデザインを描いてもらいました。今まで身内だけでやっていてちゃんとしたデザインというのがなかったので、今回すごくかわいくて、普通にお店に置いてあってもおかしくないなって思いました。

ーー普段着として着れる

広く。:なるべく男性女性問わず、どんどん着たいと思えるようなラインにしようと思って。あまり会場でしか着れないというのも寂しいので。ちょっとでもいいイメージを持っていただけるグッズというのを意識しました。

ーー今まで買ったことない方にも好評で、購入されてました。男性がやはり多いと思うんですが、会場で着てる率が高い?

大畠:買ったらその場で着てくださる方が多いですね。しかも、今回のTシャツは色も目につきやすいので、入場したときにこんなに着てくださってるんだと分かって嬉しかったです。

コラボTシャツはこちら

<お互いの印象>

ーープ女子百景著者の広く。さん、レジーナの大畠さん、お互いの印象についてお伺いさせてください。

広く。:山下さんのがっちりとは違って小柄なんですけど、10月9日の試合(山下りなvs大畠美咲のタイトルマッチ)を観て、すごい投げ合ってガンガンやりあって全然ぶれない、なんていうか経験値とか違うなぁ、すごいなぁって思いました。

ーー精神力というか根性めちゃくちゃありますよね。

広く。:前半結構受けるじゃないですか。相手を全部出してやろうというか、そこから大技をババンとやってもその技の完成度が全部高くてエアレイドクラッシュとか、ばっちり全部決まって最後のスカイブルー・スープレックス・ホールドもパーフェクトに決まっていたので、その精度の高さもプロフェッショナルだなって思いました。

ーー負けん気が強いなっていうのは私も思いました。これって昔からですか?

大畠:子供のころから負けず嫌いのところはありましたね。元引きこもりではあるんですけど、それより前の小学生とか小さい頃とかは、ガキ大将っぽい感じの男子とも喧嘩するという感じはありましたね。

広く。:この前アイスリボンさんの29日の防衛戦見に行ったんですけど、

大畠:そうですよね、いらっしゃいましたよね。あ、あれ広く。さんじゃないかなって思って。

広く。:やばい(笑)。もうなんていうか、完全アウェーじゃないですか、それなのに全然意に介さず堂々とした王者っぷりで、やっぱりそういうシチュエーションって燃えるのかなぁと思って。

ーーファンは燃えますよね。やっぱああいう対抗戦をするときって、ワンランクテンション上がったりしますか?

大畠:他団体でしかも初めて出るとこってなると、どうやって印象を残してやろうかとも思いますし、まぁ裏のことで言うと自分の団体って色々雑用もあるんですけど、それがないので・・すごい気が楽っていうのもあるんです。
だからよく他団体のほうが評価が高い人よねって言われる人とかは、たぶんそういうことだと思います。

広く。:気を使わない(笑)。

大畠:解放感で(笑)。

ーー今度はプ女子百景を描いている広く。さんのイメージはどうでしょうか。

大畠:最初は男子のプロレス技ばかりを描いているのかなというイメージがあったんですけど、今回2冊目が出たときにわたしのファンの方が、「大畠さんの技が載ってる!」と言ってくださっているのを見て、見てみたら女子の技もたくさんあって、すごいいろんなとこを観てるんだなとなんですかね、研究熱心なイメージです。

ーー男子の技と女子の技とかで描き方の違いとかはありますか?

広く。:描き方の違いっていうのはないですけど、女子のほうがコスチュームに色々いっぱいついてたりするんで、手とか隠れたりして、そういう難しさはありますね。体がどうなってるのかなって、ひらひらで隠れたりして。男性はパンツ一丁だから(笑)

大畠:(笑)

ーーシンプルですよね。ショートタイツだったり。そういう描きやすさって全然違うんですね。

広く。:まぁでも男性はおっさん体型を女子に変えなきゃいけないと思うんですけど。女性は結構複雑な技が多ですよね。

ーー女性は体が柔らかい分、受け身が取りにくい技を開発してきた歴史があるのかなぁと思うんですよね。

大畠:そうですねー。

広く。:スカイブルー・スープレックス・ホールドも手を取って入るまでが難しいですよね。

大畠:そうですね、はい。

ーーそういう技のこだわりみたないなのは大畠さんどうですか。自分で開発された技、難しい技をやっていくというのは。

大畠:昔は結構同期が結構多かったので、2006年デビューっていうのが女子で10人以上いた年で。そのときにもうとにかくほかの人と被らないようにっていって技をやっていたんで、だからジャーマンとかもそんなに使い始めたのは結構遅くて、使い始めた当初もそんなに重要な技として使ってなかった部分もあって投げっぱなしだけにしたりとか。

あるとき、今はもう引退されたんですけど渋谷さん(渋谷シュウ)に「みーちゃんのジャーマンきれいよね」って言われて。あぁ、そう思ってもらえるんだと思って、そこから意識してやるようになったら、どんどん評価されてきてジャーマンで決められなかったら、危険度の高い技が増えていったりするんですけど、わたしはそれが嫌だったので、ジャーマンで決められるようにと思ってジャーマンの進化系を作ろうと思ってスカイブルーつくったんですけど。

まぁあれも人とかぶらないようにって思って考えて、で基本技を考えるときって他の選手の試合とか観ないんですよ。観たらマネになっちゃうと思ってしまって。だから本当は最初、両手を下から取って投げられるんじゃないかって思ったんですけど、水波に無理だって言われて。「やってみなきゃ分からないじゃん!」って言ったんですけど、「前のめりになっちゃうよ」って言われて。前のめりになるんだったら、こっちに戻せばいいじゃんと思ってできたのがスカイブルーですね。

ーー技考えるのって相当大変だなって思うんですよね。何十年もプロレスの歴史があるなかで、毎年ちょっとした技が出るんですけど、その中でまだない技、むかしなんて指の角度が違うだけで技名が違うってありましたけど、やっぱオリジナルの技ってなると本当難しいんじゃないかなって思うんですよね。

大畠:そうですねー。でも実はあったみたいですね、この形。何代目かのタイガーマスク選手。でもそんなに使ってないという・・・

ーーそうなんですね、他のレスラーの方たちも含め、オリジナルの技を開発するのは相当ひねりますよね。

大畠:1回やってみて、これは誰もやってないんじゃないかって思っても誰々がやってるよってあるので難しいですよね。

ーー技のイメージとかが出来ても入り方もナチュラルじゃないと、そもそもがおかしかったりするじゃないですか。
さっきの前のめりになっちゃうんじゃないかとか、たぶんそういうあたり、一連の入り方とかも技の形になっていくんじゃないかと思うので。それも難しいですよね。

大畠:難しいですねー。

ーーで、やっていくうちに読まれていっちゃうじゃないですか。

広く。:防御策を、ね。

ーープ女子百景でも技、まだまだ書き足さなきゃいけない技って広く。さんまだいっぱいあるんじゃないですか。

広く。:やー、もう目標は1000技なんですけど、まだまだ全然。今2冊合わせて500なんですけど。

大畠:えー、すごーい!

ーーじゃあまだ後2冊は小学館集英社プロダクションさんから出してもらわないと(笑)

広く。:そこはいろいろ大人の事情を鑑みて(笑)。予定は未定ですけど。

ーー掲載するときの基準はどういう風に決めてらっしゃるんですか。

広く。:1枚の絵にしたときに絵になる技ですね。そこはもう、あとは1枚の絵で表現しきれる技ですね。段階がある技ってショーン・キャプチャーとか、どこをどう切り取ったらいいのかと・・・。
やっぱ週プロ(週刊プロレス)とか見て、スカイブルー・スープレックス・ホールド、すごいいい絵になる技だなぁと思って描こうと思って。

ーー逆に今まで、これはやめとこうっていう技とかってあるんですか?

広く。:ロープを使うのとかは全然描けてないんですよね。

ーータランチュラとか?

広く。:白バックで書いているので。ロープは除外して描いているので・・。

ーー各選手をモチーフにしたTシャツとかグッズを作ったら嬉しいし、そういうシリーズも楽しいですよね。

広く。:募集中ということで(笑)

 

⇒次ページ(プ女子百景について、女性目線でのプロレス書籍について)

プロレスリングWAVE~Topaz~
http://pro-w-wave.com/archives/7437
日時:11月26日(日)開場11:15・開始12:00
場所:東京・後楽園ホール

Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<王者>大畠美咲 vs 野崎渚(NEXTトーナメント優勝)<挑戦者>
※第7代王者が3度目の防衛戦

チケット情報はこちら⇒ https://ticketpay.jp/booking/?event_id=9922

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