【特別企画】大畠美咲 選手(プロレスリングWAVE)×『プ女子百景』著者・広く。さんの対談が実現!「大畠選手のマイクは絵になるマイク」広く。さんが語るその魅力とは!

<広く。さんからの質問>

広く。:①今、大畠さんから「変えていかなきゃいけない、変わらなければいけない」という強い意志を感じるのですが、具体的にどういう問題意識を持っているのですか。

大畠:そうですね。WAVEを今観に来てくださっている方って、以前から観に来てくださっている方で。で、そういう方達向けにしかやっていないなって最近感じてて。説明が足りないっていうのに危機感を持って。知ってて当然で話がすすんでいくんですよね。でも、レジーナ、レジーナ言ってても、初めて観に来た方って「レジーナってなに?」って分からないなって思って。

広く。:それ、わたしも思ってました。ベルトの名前だと思ってました。

大畠:ですよね。分からないなぁって思って、なのでレジーナって言葉が出るたびに説明したりして。レジーナしかり、キャッチザウェイブ、デュアルショック・・・。
名前とかはGAMIさんが考えているんですけどね。リリースとかでも説明が足りないなって思ったら、自分のブログでも補足したり。お客さんからもちゃんす(WAVEでやっているお店)で言われたりするのは、WAVEって試合のクオリティーは高いけどお客さん入らないよねって言われて。そのとき、とある団体と比較して言われたんですけど、こっちよりWAVEのほうが試合内容がいいけどお客さん入らないよねって言われたんですけど、じゃあその団体と比べた時に何が違うんだろって思ったときにやっぱりその外への発信力が違うなって思ったので、今SNSでの発信力を高めているところです。

ーーたしかに何かを変えないといけないというところって、気づくのが難しいところがありますよね。

広く。:ずっと考えてきているんだなって思いました。この絵を書いたときにいろいろ問題提起といくかマイクをしていて、試合をやった直後ボロボロなのに、次はわたしはこうしたいって言えるってずっと考えてないと言えないだろうなって思ったんですよね。わたしが変えていくんだって意識があるんだって思いました。

大畠:でも、今がチャンスだと思ってます。水波がベルトを取ったあたりからかわりはじめてるなって思って。水波がどんどん指名して防衛戦を重ねて、その下の世代の山下にいって活性化して、本当に今変えなきゃ、今がチャンスだと思ってます。水波、山下の意志を引き継いでいきたいなと思ってます。

広く。:②実現可能かどうかは置いておいて、「これがしたい!」という夢や野望はありますか?

大畠:夢か野望・・・、なんですかね?とりあえず地上波で流れて欲しいですね!しかも1回限りじゃなく、昔みたいにレギュラー放送してほしいですね。

広く。:やっぱ露出が少ないと、先ほど言われてましたけど、事情がわからないですよね。一生懸命自分で情報を追っていかないといけないので。目にする機会って大事ですよね。

大畠:全女子団体が集まっての興業とか。

広く。:いいですねぇ。

大畠:まぁ、いろいろな事情で無理なんですけど(笑)それを超えてできたらいいなって。
いいんです、交流しなくても。1試合目はあの団体、2試合目はこの団体提供というふうに。まぁ試合順で揉めるんでしょうけど(笑)そういうのができたらもっと活性化するんじゃないかなと。

広く。:いい選手が分散して、どこの団体を観たらいいか分からない、入りづらいって方にはいいですよね。

大畠:マイクに関しては、事前にいろんなパターンを考えてくるんですけど、こうきたらこうかえそうってそれを考えると水波はそのときそのときで言っていて、しかも説得力があるのですごいな、器用だなって思います。マイクに関しては向こうの方が上(笑)わたしも何も考えずにできるようになりたいなって思います。

広く。:すごいと思いました。なんていうか、次が見たい、追いたいって思わせてくれますよね。野崎さんに出たいでしょ?って呼びかけがゾクっときて、これ漫画にしたいって思いました。『絵になるマイク』、物語になるマイクですよね、その場だけじゃないっていうのが考えてるなと。でも、よっぽど熱心に追ってないと伝わらないじゃないですか、それがもったいなくて漫画で伝えねばと。

※広く。さん公式Twitterより

大畠:広く。さんきっかけでわたしのことを知っていただいて、気になっているっていうツイートも見て、ありがたいなって思ってます。

広く。:嬉しいです。Tシャツも結構評判よかったですし。現場だけでなく通販でも買っていただいて。

大畠:でも、2人のサインが入っているのは大田区の大会だけなんですよね。なので、Wサインが入っているのを持ってくださっているのは、大田区(10周年記念)の大会に来てくれた方っていう・・(笑)

広く。:見分けられる(笑)

ーー昔は女子団体も女性が多く観戦に来ていますが、今は男性の割合が多いですね。そのへん、女性にもっと来て欲しいとかすでに行っていることとかありますか。

大畠:今はないんですけど。でも女性が多いといいですよね、華やかですし。でもやっぱり団体によって女性の割合ってちがくて、マーベラスさんは女性の割合が半々なんですよね。それを考えると、かっこいい女子が必要なのかなとも思います。水波ももうちょっとかっこよくなってくれれば(笑)

広く。:萌えますね。

大畠:でもちょっと乙女感があるんですよね。

広く。:うん、可愛さがある。兄貴なのに(笑)そのギャップが。

大畠:男性のお客さんに聞いたんですけど、やはりお客さんも女性が多いと華やかでいいって言いますね。別に下心とかではなく。やはり女性がいると男性もテンションが上がるみたいですね、華やかで。なので女性が増えることはいいですね。

広く。:わたしが行った後楽園はレディースシートがあったんですけど、ラスイチで結構列が埋まっていたので、1回観たらまた観たいって思われるので、きっかけですね。

大畠:そうですね。知ってもらうことが大事ですね。

広く。:③自分と同世代の女性に対して(プロレス内外問わず)思うことはありますか?女性のプロレスファンに女性プロレスの魅力を伝えるとしたらどういう部分ですか?

大畠:プロレスの中だったら、同期がほぼ同世代。中森がベルトを巻きましたし、水波も巻いてて、この世代が来ているなっていうのがあるんですけど、芸能界で言うと、こじはるとか大島優子とかAKBしか知らないですけど、もう1回トップ取って退いているじゃないですけど、そういうことを考えるとプロレスって新陳代謝が遅いなって思うんですよね。もっと若くしてチャンピオンになりたかったなっていうのもありますね。

広く。:思いますけど、女性の選手が感情で「オラァ」っていっているのを見ると、グッときますね。内なるなにかを刺激されるというか

大畠:やはり男性のプロレスを観に行く方って技のきれいさだったり、肉体美を観に行ったりすると思うんですけど、そうと考えると女子は何だろって思うと、感情の起伏だったり、選手の1人を見つけてその人に感情移入したらその人がやったらスッキリするので、ストレス解消に来て欲しいなって思うんですよね。自分が普段女性はもちろん男性も、人を殴ったりすることなんてないじゃないですか。その代弁じゃないですけど、スッキリしてほしいなって思います。

広く。:強いその人に対する感情というか引き込まれますよね。

大畠:見に行けば面白いのにって言われるので1度見に来てほしいですねー。ハッシュタグでも「#面白いそうだから観に行こう」って勝手につけてるんですけど、1回見れば!って思うので、そのはじめの1回をどうやって来ていただくかが重要だと思ってます。

ーーちなみに広く。さんが女子を見に行ったきっかけってなんでしたか?

広く。:えー、うーん。たぶん週プロとかで気になったのがきっかけじゃないかとは思うんですけど・・・忘れました。
女子のデスマッチを観に行ったと思うんですけど。

大畠:あ、もしかして桂スタジオ(2008年5月4日ハードコア・レディース)とかですか?女性だけのデスマッチというか、ハードコアというか。

広く。:たぶんそうです、有刺鉄線もあって。

大畠:あれ、わたし出てました。

広く。:え、ごめんなさい!!

大畠:や、1試合目でそれは全然デスマッチでもない提供試合だったんですけど。

広く。:激しい感情のぶつかりっていうのに触れて欲しいですね。

ーープ女子についてはどう思いますか。

広く。:プ女子っていう言葉は結構不幸な運命を・・・最初は結構好意的に使われてたと思うんですけど、にわかファンみたいなイメージで使われ始めた気もしていて、そんな名前で呼ばないでっていう拒否反応もありましたよね。今は結構気軽にファンですっていう感じで使ってもらってるんで、まわりの面倒くさい方々は気にせず好きになってほしいですね。女性ファンの集まりっていうか自分の仲間が他にもいるんだって思うと、中に入りやすいっていうのもあると思うので、そういうふうに使って欲しいですね。

大畠:でもテレビとかでプ女子が取り上げられるときって、絶対男子プロレスのファの人しか取り上げられないんですよね。それが逆にイメージを悪くしてると思うんですよね。で、イケメン団体のプロレスファンの人がプ女子ですよっていう印象をつけていると思うんですよね。

広く。:感覚的にイケメンにキャーキャー言ったりとかって面白く作りやすいんですよね。

大畠:女子プロレスファンのちゃんと女性の方もいらっしゃるのに、取り上げてもらえないんですよね。どこの団体でもいいから取り上げてくれたらいいのにって思います。

広く。:女性のプロレスファンだったら、女子プロレスにも距離が近いと思うんですよね。見出せば見に来てくれると思うので。

ーーやっぱり普段からプロレスのことを強く考えているんだなって強く思いました。自分が変えていかないとという方という意識を持っていますね、さすがレジーナ!

大畠:広く。さんのお話で、本の絵を描くときは1枚で絵になりやすい技とか、漫画でパッて浮かぶイメージとかっていうのを聞いたので、意識して発言なりしていきたいなって思いました。今までもインタビューとかは見出しになりやすいような言葉なりを意識していたんですけど、間違ってなかったなと。

広く。:棚橋さんのようですね。引っかかる言葉を意識しているという。

ーーGAMIさん(二上社長)にもガンガンいきますよね(笑)

大畠:そうですね。ファンの方にもヒヤッとしたとはよく言われます(笑)

ーーでは今度は第三弾に向けて。

広く。:そうですね、うまいこと転がれば。まだ何も未定ですけど。

大畠:そのときはぜひともアビリバ(AvidRival)の合体技を(笑)

ーー本日はお二方、どうも有難うございました。

二人:ありがとうございました。

(撮影:二瓶隆弘)

 

プロレスリングWAVE~Topaz~
日時:11月26日(日)開場11:15・開始12:00
場所:東京・後楽園ホール

Regina di WAVE~WAVE認定シングル選手権試合(30分1本勝負)
<王者>大畠美咲 vs 野崎渚(NEXTトーナメント優勝)<挑戦者>
※第7代王者が3度目の防衛戦

S-SRS席 7,000円※残り僅か
SRS席 7,000円
スーパーシート 6,000円
RS席 5,000円
指定A席 4,000円
指定B席 3,000円
レディースシート 3,000円
※事務所取扱いのみ
当日 各席500円アップ

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