【新日本】内藤哲也、エルガンとの32分越え死闘制しIC王座強奪! ベルトを放り投げ「俺に寄ってきた」と不敵な戴冠劇<9.25神戸大会>

新日本プロレスは2016年9月25日、兵庫・神戸ワールド記念ホールにて『DESTRUCTION in KOBE』を開催した。

メインイベントではIWGPインターコンチネンタル選手権試合が行われ、挑戦者の内藤哲也が王者マイケル・エルガンを撃破。新王者に輝いた。

白いスーツに身を包み、時間をかけて入場した内藤に対し、赤きコスチュームのエルガンは気迫満点にリングイン。ゴングが鳴り響くと、場内からは内藤への大歓声が沸き起こった。

試合は序盤から内藤がエルガンの左膝に狙いを定める展開となった。前哨戦から徹底していた足殺しは、この大一番でも健在であった。低空ドロップキックやニークラッシャーで執拗に攻め立て、場外の鉄柵を用いた攻撃でエルガンの機動力を削ぎ落としていく。

対するエルガンも持ち前の怪力を爆発させた。内藤のリフトアップスラムや、至近距離からのラリアット連打で応戦。さらに雪崩式ぶっこ抜きファルコンアローという荒技も披露し、内藤を追い詰めた。

試合中盤、レフェリーが巻き込まれ不在となる無法地帯化が発生した。ここぞとばかりに「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」のEVILとBUSHIが乱入し、エルガンを襲撃。これに対し、本隊からは棚橋弘至とKUSHIDAが救出に駆けつけるも、さらにSANADAが登場しリング上は大混戦となった。

毒霧や必殺技が飛び交う中、エルガンはSANADAとEVILを同時に担ぎ上げる驚異的なパワーを見せつけ、LIJのメンバーを排除。しかし、この乱戦でペースを乱されたことは否めなかった。

30分を超える激闘の結末は劇的であった。勝機と見たエルガンが得意のターンバックル・パワーボムから必殺のエルガンボムを狙った刹那、内藤が空中で体勢を入れ替え、カウンターのデスティーノを炸裂させた。この一撃で決定的なダメージを与えると、すかさず正調のデスティーノを叩き込み、3カウントを奪取した。

悲願のベルト奪取かと思われたが、試合後の内藤は「制御不能」な振る舞いを貫いた。リング上でマイクを握ると、「俺が獲ったことで、いったいこのベルトの色は何色に変わるのか? このベルトを持って、俺がいったい何をするのか? その答えは!も・ち・ろ・ん……トランキーロ!」と観客を煽り、手にしたばかりの白いベルトを放り投げる暴挙に出た。

バックステージでも内藤の舌鋒は鋭かった。

「リング上でも言ったけど、俺は『欲しい』なんて一言も言ってないけどね。ま、あのインターコンチネンタル王座、非常に見る目があるんじゃない!? 俺に寄ってきたわけだからね」

ベルトの方から自分を選んだと嘯くと、かつての因縁にも触れた。

「ま、でもさ、あのベルトはね、俺のイメージととしては、俺を(1.4)東京ドームのメインイベントから引きずり下ろしたベルト、ま、そういうイメージしかないっスよ。あとはもう、今、リング上で言った通り、某選手のイメージがつきすぎてしまったでしょ? 新たな主をさ、ベルトは求めてるんじゃないの?」

そして、今後の防衛ロードについても独自の理論を展開した。

「それに、ま、彼、インターコンチネンタル王座が、一番目に留まったのが俺だったってことでしょ。俺は悪いけど、欲しくもなんともないベルトだけどね。ま、ついてくるんなら、一緒にインターコンチネンタル王座の価値も高めてあげようか・・・。その代わり、何度でも放り投げてやるよ。それに果たして、耐えられるのかな!?」

最後に「ま、あとはさ、聞きたいこととかあるかもしれないけどさ、次、話す機会がある時に話しますよ。ほら、俺、Ocupado(オクパード=忙しい)だから。この後、アメリカも入ってるしね。あと、マイケル・エルガンと違って、俺、この9月シリーズ、開幕戦から試合してるからね。途中から参加したマイケル・エルガンとは、ダメージの蓄積が違うんだよ。Quansado(カンサード=疲れた)なんだよ。ま、そういうわけで、次、どこかで話す機会があったら、質問はしっかり受け付けますよ。今日のところは、No Gracias(ノー・グラシアス=お断り)。Asnalueguo(アスナルエゴ=さよなら)。Adios(アディオス=さようなら)」と言い残し、足早に控室へと消えた。

一方、敗れたエルガンは悔しさを滲ませながらも再戦を要求した。

「残念ながら負けてしまった。しかし、試合の主導権に関しては、ほとんど俺が握っていたと思う。ナイトーにメッセージがある。また次回、俺の挑戦を受けろ」

また、乱入劇の際に毒霧を浴びたKUSHIDAは、「(※毒霧まみれの顔でセコンドに肩を担がれながら)毒霧が効かなくなる薬の処方箋、誰か下さい」とダメージの深さをうかがわせた。

内藤哲也の戴冠により、インターコンチネンタル戦線は新たな、そして波乱に満ちた章へと突入した。ベルトを「放り投げる」王者の出現は、新日本プロレスのマット界にどのような化学反応をもたらすのか。

 


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<写真提供:新日本プロレス>

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