【DDT高木大社長×プロレスTODAY山口総監督】<スペシャル対談①>サイバーエージェントグループ入り・藤田社長の印象・日本唯一の上場企業傘下のプロレス団体として!

2017年9月、プロレス業界を驚かせたDDTプロレスリングのサイバーエージェントグループ入りと言うビッグニュース!!

“プロレス×ITトップ企業″の異色のコラボが実現し約半年が経過、今の心境やグループ入りしてからの変化など改めてDDTプロレスリング高木大社長にIT業界出身のプロレスTODAY山口総監督が質問形式で対談。

<サイバーエージェントグループ入りについて>

山口:今回はプロレスTODAY総監督だけでなくIT会社の経営者としても色々と質問させて頂きますのでヨロシクお願いします!

今回サイバーエージェントグループ入りというのはプロレス業界だけでなく、世間にも届くぐらい大変な驚きがありました。

私もIT業界からプロレス業界との取組みをさせていただいておりますが、まさかIT業界のトップであるサイバーエージェントさんがDDTプロレスリング(以下、DDT)さんとタッグを組んだのは本当にビックリしました!

私個人としてもとても嬉しいのですが サイバーエージェントグループ入りをした経緯やキッカケを教えていただけますでしょうか?

高木:まあキッカケと言いますか、ほかの場所でも話している通りなのですが、もともと自分の資本でやっていた現状にこのままで大丈夫なのかと感じていたこともあり 、今の規模をそのまま維持して行くことは全然問題なかったんですけれども ここからさらに発展させていくことに関してはちょっと一つの限界と言うか壁を感じたんですね 。

それで去年の3月のさいたまスーパーアリーナをはじめとして、両国国技館も年に2回やらせてもらっているなかで、これより拡大して事業を展開していくにはDDTだけの資本では難しいかなと思ったところが一つですね。

となると方法としてはもういくつしかないので、どこか大きな資本を持つところと業務提携をするとかもしくはその株式を売却してさらに大きなところと組んでやっていくのかとか色んな事を考えて自分の中でどうしても譲れない部分があったんですけれども、一つは誰もが聞いたことがある上場企業だったり大手企業とそういう業務提携ができればというところはありました。

もう1つはメディアを持ってというところを重視してましたね。

山口:今だとサイバーエージェントさんがAbemaTVを運営しているのでイイ感じでシンクロしていますよね。

高木:そうですね、あとはプロレスというコンテンツを経営的な魅力を感じていただける方にというの思ってました。

なのでもちろんプロレスを好きな方でも良かったんですけれども経営的に成長していくコンテンツとして魅力を感じてもらえるかどうかがキーになったかと思います。

山口:ただ好きなだけだったら今までで言うとスポンサーになってもらう感じですけれども、サイバーエージェントグループはドンドン新しいことにチャレンジして成長していくような企業集団だと思うんですね、そこに高木社長とサイバーエージェント藤田社長が同じような面白さを追求している企業風土でお互いの共鳴があったじゃないかと思いました。

高木:やっぱりメディアっていうのは僕の中ではAbemaTVさんに出させてもらって凄いことをしているなと、そこでやっぱり視聴習慣をつけると言うことを藤田社長が目標にしているんですけれどもスマホを開いてAbemaTVのアプリを開いてみるって言うのを僕が家に帰ってテレビをつけるというのと同じ感覚でできるような感じで視聴習慣をつける魅力あるコンテンツを作ってやって行こうっていうのがあるんですね。

僕は常々DDTのコンテンツに自信があったんですよね。

なので世間にもっと拡散していけばどこにも負けないコンテンツだという自信があったので、路上プロレスだったり、エンタメプロレスであったり、もちろん試合もそうですけどどこに出しても恥ずかしくないコンテンツだと思います。

ただ我々に足りないのは知名度だったり認知度だったりするのでそこをクリアしていきたいなと。

まあほんとにご縁があって藤田社長と食事をさせてもらった時にスマートフォンの中にプレゼン動画というのがあってそれでアピールしたんですよね。

山口: その辺はサスガですね!

高木:さいたまスーパーアリーナのメインの試合と銚子の電車プロレス、東京ドームの試合を動画でいつでも出せるよう仕込んでいました。
口で説明するよりやっぱりビジュアルで見てもらうしかないじゃないですか、路上プロレスって言っても路上プロレスて何ですかってなってしまうので。

山口:確かに口だとなかなか想像しづらいですよね。

高木:藤田社長はプロレスをご覧になったことがない方だったのでそこから説明する必要があるなと思ったんですよね。

なのでこれを見てくださいと言ってスマホを見せて「これは面白いですね、うち向きですね!」というようなお言葉をいただいて。

そこからでしたね、藤田社長がおっしゃった通り事業拡大するという部分でグループに入っていただくというのがすごく理解ができるのでうちでも検討していきたいと思いますとおっしゃっていただけました。

 

<グループ入りまでの圧倒的なスピード>

山口:タイミングといった部分でもピッタリだったと思うんですよね。 藤田社長の方でもAbemaTVを立ち上げて面白いコンテンツを探しているという中で契約までの時間がものすごく早かったという印象を受けました。

高木: 本当に早かったですね、藤田社長に会ったのは2017年7月末だったと思うんですけれどもすべて合意して契約が終わったのが8月末だったという感じでしたね。

山口: 1ヶ月でデューデリとは、圧倒的なスピードですね!

高木:やっぱりIT業界はスピード勝負ですもんね。意思決定の速さ、そこだったのかなと。うちもプロレス界の中では意思決定が早い方だと思うので判断力、決断力の速さが今回のキーだったのかなとも思います。

山口:今回1ヶ月で契約をまとめるっていうのは大変だと思うんですよね。昔のプロレス業界ではドンブリ勘定といったこともあったかと思いますが、DDTさんに関しては組織体系、財務関係なども含めてですが、現在までしっかり経営されていたからこそ出来たのかなと思います。

高木:その辺りはしっかりやってたと思いますね。やっぱり後は20年間クリーンに運営してきたというところが良かったかんじゃないかなと思いますね。

山口: DDTさんの会社としての組織力やコンテンツが豊富という点が評価されたというのがサイバーエージェントグループ入りの意思決定のスピードに繋がったのでしょうね。

高木:僕らも大手団体がいくつかある中で新興団体と言うとアレですが僕を含めて選手が3人しかいなかったので、その時私も20代でしたしNOSAWA論外とMIKAMIという全員20代の若い力で立ち上げてその中で既存の慣習にとらわれない形で始めたのがDDTなので本当にベンチャースピリットですね。

自由な発想で展開して行こうという、そこはもうベンチャースピリットを持っていたと言うのが大きくて僕は元々イベントとか学生イベントとかプロデュースしてたりしてたんですけれどもやっぱり学生のみんなもその時ベンチャー企業っていくつかあったんですね、そういうところもその魂を持ってると言うか藤田さんもベンチャーからのスタートじゃないですか、そういうところがやはり波長が合ったんじゃないかなっていうのは感じますね。

山口:高木社長が一番最初の頃を思い返して今この位置にいるということをどのようにお感じになられますか?

高木:まさかこのような形でサイバーさんのグループ入りをさせていただくなんて思いもしなかったですね。

 

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