【DDTプロレスリング高木三四郎 大社長インタビュー③】プロレスの面白さ・尊敬するレスラー・プロレスとは

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【3】高木大社長にとってプロレスとは?

 

高木大社長にとってプロレスとは?

 

〔高木〕 人生ですね!人生であり生き様なんですよ。面白くない人生を歩んでいる人間はリングでも面白くないんですよ。つまんねえ人生歩んでるな、っていうのはわかりますね。「トンパチ」と呼ばれる人たちとか、突拍子もない人の方が面白い。だけどそういう人を束ねるのは難しい。ちょっと……「狂ってる」人じゃないと面白くないんですよ。不思議ですよね。

アントニオ猪木さんや大仁田厚さんが常識人かというと、僕はそうじゃない思ってるんですけど、そういう人のほうが面白いんですよ。そういう人じゃないと面白くできないんです。何かそこに狂気がないと、飯伏幸太なんてその例で、「狂って」るんですよ。

うちでいうと竹下幸之介とか、最初のデビューは華やかだったんですけど、武道館でデビューして、エル・ジェネリコ(今のサミ・ゼイン)とシングルマッチやって、華やかなデビューを歩んだんですけど、彼は最近は飲んだりしてると狂ってるんです。あいつ、体をでかくするために、米を毎日八合食べることをノルマにしてる(笑)。頭おかしいんですよ(笑)「八合」って根拠何?って。「八合食べていればナメられないんじゃないか」って、誰がナメるんだよ、おかしいよなーって。おかしな子じゃないと、上に行けないというか、変な光は出ないですね。

 

僕はプロレスラーって、超人みたいなものだと持っている。一般人では到達できない超人の領域を生きていらっしゃるという認識なので、そこには狂気じみた、人間の世界から逸脱するようなものがあるのでしょうね。

 

〔高木〕 そうじゃないと面白みがないんですよ。

 

それを束ねてる高木社長はいったいどんな人かと(笑)

 

〔高木〕 よく言われますけどね。変わってますよ、プロレスラーという人種は。プロレスラーという人種はプロレスラーの言うことしか聞かないとよく言われますけど、背広組が統率する企業体じゃないとホントはダメだと思ってるんですけど、WWEもよく考えると、ビンスがリングに上がったりとかするわけじゃないですか。

シェインも今年のレッスルマニアでダイブしたりと時としてそういうことを経営者、トップ自らがやらなくちゃいけない。今のWWEはトリプルHが現場の最高責任者で、かつ今年のレッスルマニアのメインイベント。そこなんだなあ、と。狂った人間は狂った人間しか統率できないので。僕はやっぱり常識人とかいろいろ言われていますけど、僕だけ常識人ということはないと思うので感性がおかしくないとできないと思いますね(笑)。

 

面白いですね。プロレス界という意味では、常人には図れない凄い世界だといつも思います。

ちなみにプロレスを最初にやってみたいと思ったきっかけ、レスラーになろうと思ったきっかけは何でしょう?

 

〔高木〕 華やかなんです。もともと全日本プロレスが好きで、全日本プロレスで何が華やかというと、外人が多くて、それこそザ・ファンクスですよね。テリーファンク・ドリーファンクさんがやってて、ブッチャー、ザ・シークみたいな外人たちと戦う、っていう華やかな部分があって。生でお客さんの声援や歓声を浴びられるじゃないですか。それが魅力的で、見るよりもやりたいって思いました。

 

見る人とやりたい人って分かれますよね。

 

〔高木〕 分かれますね。で、自分はやりたいな、と。

 

全日からエッセンスを受けて一回やってみようと思った、と。だけどそこからスタートできる人は少ないと思います。やろうと思っても、思うだけで行動に移さない人が多いのに、そこで行動に移すきっかけって何だったんですか?

 

〔高木〕 これはただ「ご縁」としか言いようがないです。そもそもはいろんなところに履歴書を何回か送ってもなしのつぶてだったんで。たまたま高野俊二さんがやっている屋台村プロレスがあって、そこを高野さんが離れちゃって、どうするこうするあったときに、スタッフとして働かないかと誘われて、そこでプロレスやりたくなったんですよ。スタッフならつまんないな、だったらやっちゃおうと。

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DDT立ち上げていろいろ振り返って、いろんなことがあったと思います。プロレスの面白みもつらさもいろいろあったと思いますが、振り返って、第二の人生があってもプロレスをやりたいですか?

 

〔高木〕 やってみたいですね。生まれ変わって第二の人生をやったら、もうちょっとうまくやれる気がする。こうやったらこうやれるんじゃ、と感じることが今でもありますよ。

 

それだけプロレスがお好きって、もう一回やりたいって、すごいですね。結構違う人生を歩みたい人も多いので、もう一回でもやりたいとなると、よほど好きな人しかいない。

ちなみに、趣味とかこだわりとかあったりしますか?

 

〔高木〕 昔は時計だったんですけど、最近は落ち着きましたね。

 

仕事は趣味ですか(笑)?

 

〔高木〕 仕事は趣味というか、好きなことが仕事になったので、そういう意味では幸せかなと思います。

 

それはいいですよね。ご家族の仕事に対する理解度はどんな感じでしょう?

 

〔高木〕 半分半分ですね。最初はわかってくれたけど、あまりにも家を留守にするから怒られてしまいますね。

 

社長だし、2団体のお仕事をされていらっしゃるから大変ですし、常人には理解されないし、家族に伝えるのも難しいですよね。いろいろとなさっているスタンスは、ファンにとってもDDTにとっても、今後の部分でも指導力を求められていると思いますので、楽しみにしています。

 

今って、DDTの所属選手って何人いらっしゃいますか?

 

〔高木〕 DDT、(プロレスリング)BASARA、東京女子プロレス、DNA(DDT NEW ATTITUDE)、ガンバレ☆プロレスあわせて60-70人近いですね。

 

60-70人を食べさせていかなければいけないプレッシャーって感じますか?

 

〔高木〕 ありますね。なんでこんなに多くなっちゃったかな、って。おかしくないかなあって。

 

とはいえ各団体ごとに選手兼リーダーの人がいらっしゃると思うので、わりとお任せですか?

 

〔高木〕 もうそれぞれに任せてますね。

 

それがいいんでしょうね。いいものはもっと伸びると思いますし、DDTの看板を上に立てて、そこでいろいろなものがもっともっと伸びていけばいいですよね。すごく楽しみにしています。ありがとうございました。

 

〔高木〕 ハイ、これからもDDTプロレスリングを楽しみにしてください!

 

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最後にプロレスTODAYとファンの方にサインを頂きました!

後日‟プレゼントキャンペーン”を行いますので、その時までお楽しみに♪

(インタビュアー:山口義徳)

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