【プロレスのある風景 Vol.23|榎本タイキ】

エメラルドグリーンの魂を引き継ぐ希望の光

11・25後楽園ホールで行われたプロレスリング・ノアのグローバルリーグ決勝戦。勝ち上がったのは清宮海斗選手と丸藤正道選手。

ノアの「絶対的存在」と「若き未来」の激突。これは素晴らしいカードになったと思いました。ところが直前になりアクシデント。

左肩挫傷と左大腿筋断裂により丸藤選手がドクターストップ。新たに決勝戦に上がる選手を決めるために拳王選手、中嶋勝彦選手、佐藤耕平選手による3WAYマッチは急遽決行。

ここでチャンスをつかんだのが中嶋勝彦選手。不運からのカード変更となりましたが、ノアの新しい未来という意味ではすごくいい対戦になったと思います。

すっかり自分の世界観を完全に構築した中嶋選手に清宮選手は大苦戦します。とくに殺人的な蹴りの応酬にグロッキー状態。その中でも清宮選手も非凡な攻撃を返していきます。

僕がすごく印象に残ったのが変形のチキンウィング・フェイスロック。三沢光晴さんに憧れてプロレスラーになったと公言している清宮選手らしい技。

フェイスロックを得意としていた三沢さんを彷彿させつつ清宮選手のオリジナルテイストが加わっています。そして死力を振り絞った必殺タイガースプレックスが火を噴き見事3カウント。

強敵・中嶋選手を撃破しグローバルリーグを初戴冠。大熱狂の中、その勢いのままGHC王者・杉浦貴選手に挑戦表明。

清宮選手は陽のエネルギーも持っているしプロレスへの誠実さも感じます。何よりもノア生え抜きで駆け上がってきているところにすごく意義を感じます。

新しいタイプのスターとしてさらに輝いてほしいと思います。個人的にいつか一緒に写真を撮ってほしい選手の1人です(笑)

榎本タイキ

プロレスファン歴30年以上のイラストレーター。愛と感謝を込めてプロレスイラストを描いています。

著書『プロレス語辞典(監修・高木三四郎 誠文堂新光社)』

Facebookページにて『プロレスリング・イラストレーション』更新中!

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