【新日本プロレス】『BEST OF THE SUPER Jr.24』優勝決定戦はKUSHIDAがオスプレイとの大死闘を制し、2年ぶり二度目の優勝!!<6.3代々木結果>

メインイベント終了後、KUSHIDAがリングを降りかけていたオスプレイへ近づき、抱き合って互いの健闘を称える。

これでオスプレイは泣き顔になってしまい、ファンが「オスプレイ」コールで激励した。

続いて優勝トロフィーを手にしたKUSHIDAが、マイクアピールを開始。

KUSHIDA「『SUPER Jr.』、優勝しましたー!(※大歓声&『KUSHIDA』コール) 今年に入ってから苦しい闘いが続いてたんですけども、3年越しでここ代々木(競技場・第二体育館)がチケット完売になりました(※大拍手)。皆さん、本当にご来場ありがとうございました!(※大拍手) オスプレイ、オスプレイ、サンキュー・ベリーマッチ(※大歓声)。ホントにありがとう…。優勝したら、やりたいことがあるんですけれども…。ご協力をいただいてもよろしいでしょうか?(※大歓声) 僕が新日本プロレスファンだったころ、東京ドーム、両国国技館で客席からウェーブが発生していました。ベタですけど、ここ代々木で復活させてもよろしいでしょうか?(※大歓声) せっかく満員なんで、いっちょご協力をお願いします」

ここからKUSHIDAはファンにウェーブのやり方を説明しつつ、「もう優勝してしまったら、何でもアリだ、コノヤロー」とジョークを飛ばす。そして、KUSHIDAのカウントダウンからファンがウェーブを行ない、美しく場内を2周した。

続いてKUSHIDAはタイガー、田口、リコシェ、ACH、リー、ボラドールをリングへ呼び込み、それぞれと握手。すると、ファンの大コールを受け、テレビ解説を担当していたライガーもリングイン。KUSHIDAが「ライガーさん、『本当にお疲れ様でした』と共に、これからもよろしくお願いします」と声をかけると、場内が大歓声に包まれた。

さらにKUSHIDAは、「今日は泣きません」と力強く言い切り、恒例となった一本締めを行なうことを宣言。そして、リーたちにやり方を説明したのち、「長いシリーズでしたけども、本当に全国各地のご来場ありがとうございました」と改めて場内のファンに挨拶する。

そして、「『BEST OF THE SUPER Jr.』大会の成功とKUSHIDAの優勝を祝いまして、それから新日本プロレスJr.の前途を祝しまして」という前置きからファンと一緒に一本締めを行ない、最後は「お疲れ様でした!」と声をかけた。

ここで尾崎仁彦リングアナウンサーがKUSHIDAの名前をコールし、キャノンで発射されたテープがリングに降り注ぐ。KUSHIDAはそのテープに包まれたのち、トロフィーとROH世界TVベルトを掲げてコーナーへのぼる。そして、そのまま観客席を練り歩き、ファンと喜びを共有した。

 

※新日本プロレスHPより

http://www.njpw.co.jp/card_result/100210

 

 

<試合後コメント>

※KUSHIDAがインタビュースペースに現れると、タイガー、田口、リコシェ、ACH、ボラドール、リーが拍手でKUSHIDAを迎える。

タイガー「乾杯だ、乾杯!(田口)監督、音頭取ってください」

田口「クッシー、優勝おめでとう! カンパーイ!(※みんなで2回乾杯)」

タイガー「あとは自由ですかね?(と、田口にビールかけを始める。外国人選手たちも続く)」

リー「(※KUSHIDAに抱きつき)ビエン(グッド)! ビエン!」

KUSHIDA「アミーゴ!(とハグ)」

※ACHが「ビールを飲め」と合図。KUSHIDAは一気飲み。


KUSHIDA「(※ACH、ドラゴン・リー、リコシェらに)ありがとう!」

――ともに闘った仲間たちの祝福もありましたが、改めて今どんな気分ですか?

KUSHIDA「そうっすね……何か今年ほど汗と涙が詰まった『SUPER Jr』はなかったですね。率直な感想……長かった。『代々木にやっとたどり着いた』と、今日会場入りして
思って。最後、命を、魂を、何とか燃やして、リングに立ちました」

――闘いの中で、もう諦めちゃうんじゃないかと思わせるシーンがたくさんありましたが、KUSHIDA選手を奮い立たせた一番の要因は何だったんでしょうか?

KUSHIDA「もう、お客さんの歓声以外の何ものでもないですね。何度も心が折れそうになって、くじけそうになって、シリーズ中も、『もうダメだ』と。連敗して、心と体のバランスがバラバラになって、揃ってない状態でも試合はやってくると。もう何か、家の布団で寝てるより、リング上で息してる方が長いんじゃないかと。だけど、いざゴングが鳴ると動けるんですよね。何か、そこに自分の精神と肉体のバランスの乖離を感じて、すごい怖くなって。死んじゃうんじゃないかと思った時もあるし。そういう恐怖感がずっとありました」


――その中で、オスプレイ選手を打ち破って、オスプレイ選手は泣きながらリングを後にして、バックヤードではKUSHIDA選手に「おめでとう」と。リングからはサンキューという言葉もかけていましたが、対戦相手についてはどんな思いがありましたか?

KUSHIDA「(※涙ぐみながら)何か不思議な縁で、KUSHIDAっていうのは海外と縁が非常にあって、この舞台もリコシェ、(カイル・)オライリー、そして今年のオスプレイと、素晴らしい、望んでも対戦できないようなライバルと闘わせてもらって、『SUPER Jr』のファイナルを務めさせてもらって。オスプレイが日本人以上に、ジュニアヘビー級、英語で言えばクルーザー級というものを何とか見返してやろうという気持ちが、リコシェ戦とかにつながってて。コメントの節々からも、『なめんじゃねぇぞ、ふざけんじゃねぇぞ』と(いうものが伝わってきた)。体が大きい者に対して、プロレスラーとして生きていけなかった。けど、獣神サンダー・ライガーが作ったこのジャンルで、こうしてボクが立っていられる、オスプレイが立っていられる、そういう下に見る者たちすべてに対する復讐っていうか、反骨精神ですよね。何か日本人よりある意味伝わってくるものがあるんで。オスプレイ、まだ20代前半ですよね。恐るべしですよね」

――そして、この大会を通して各国のジュニア戦士が、この『BEST OF THE SUPER Jr.』に参戦してくるという状況のつくったのは、まぎれもなくKUSHIDA選手だと思いますが、改めて最後のウェーブというのはどんな風に見えましたか?

KUSHIDA「やっぱり、『G1 CLIMAX』には負けたくないし、『BEST OF THE SUPER Jr.』というブランドを上に上げていきたい。まぁ、“バック・トゥ・ザ・フューチャー”じゃないですけど、新日本プロレス90年代の時代を見て、ファンとして育ってきましたので、そこの勢いにいま近づけている、その勢いを加速する意味でも、一発ウェーブをやることによって、なんか会場が一体になれるかなと思って、ずっとやりたかったことでした。(※ROH世界TV王座のベルトをおさえ)このROHのベルトは、あんまり日本では凄さがわからないけど、このボクが何としてでも獲りたかった意味は、やっぱりジュニアの敷地面積を大きくするためだから。注目度を高める。そういう意味では、“外交カード”これはボクにとって大きな強い武器なんで、スケジュールは厳しいかもしれないですけど、防衛していきたいですね。TVチャンピオンということは、月一回の収録に行って、防衛戦をしなくちゃいけないことなので。(タイガー)服部さんに『ユーはもうオーバブッキングだよ』って言われましたけど、命を賭けて、魂を注いで頑張っていきたいと思います」

――このインタビューは、ライガー選手も聞いてますけど、新日ジュニアが一番輝いていた時代。ファンとして観ていた時代。その中心にいたのは、ライガー選手だったと思います。改めて、いまライガー選手に伝えたい気持ち、思いを聞かせてください。

KUSHIDA「一番輝いていた時代というのは訂正してほしいですね。いまが一番でしょ。やっぱり、過去っていうのはどうしても美しく見える。ボクもファンだからその気持ちはよく分かるけど。それはもう全選手、今回『SUPER Jr』に参加した選手、エントリーした選手に失礼だと思うので訂正してください」

――そうですね。そして私はいまよりも未来のほうがもっと輝くと信じていますけども。

KUSHIDA「ハイ。やり残したこと。このままでは引き下がれない。高橋ヒロム、リング上では言いませんでしたけど。去年、オスプレイに言われてリングに立ちましたけども、この『BEST OF THE SUPER Jr.』っていうのは、世界中のレスラーが成り上がる為に、新日本に上がりたいとエントリーをもくろんでいる名誉ある大会なんで、次期挑戦者、そういう風に成り下がってほしくないというか。去年はそういう理由で上がりましたけども、今年は言いませんでした。これはもう参加した俺のプライドです。ただ、俺はデカい会場。両国国技館、東京ドームでやられた借りは必ず返す。絶対に忘れない」

――本当に今後の『BEST OF THE SUPER Jr.』覇者としての未来を楽しみにしています。

KUSHIDA「ボク自身が一番楽しみにしています。なにがあるんだろうと。まさか、2回『BEST OF THE SUPER Jr.』を優勝出来る人生だとは、プロレス人生になるとは。一人でお金を貯めてメキシコ行った時には考えもしなかったので、これからが楽しみです。皆さん、楽しみにしてください。ありがとうございました。マスコミの皆さんもありがとうございました。実況席にお返しします」

オスプレイ「(※壁に頭をつけ涙を流し、数分間の沈黙ののち)本当に言葉が出ないよ……KUSHIDA、おめでとう。いまはちょっと時間が必要だと思う……もう行くよ……」

※新日本プロレスHPより

http://www.njpw.co.jp/card_result/99957

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