【編集長コラム】橋本真也さんとサロメチール

7月11日は故・橋本真也さん(享年40歳)の命日。2005年のあの日も、今年同様、暑い日だった。

橋本さんの思い出は尽きないが、忘れられないのは、天山広吉との師弟コンビの絆。固い絆で結ばれた二人のサロメチールを巡る伝説は強烈そのもの。
 
合宿所で寝ていた天山の大事なところに、橋本さんがサロメチールを塗った。激しい痛みとハレに飛び起きた天山は、何度もお風呂に入ったものの、なかなか元に戻らない。橋本さんのイタズラには〝免疫〟ができていた天山も、これにはさすがに抗議したという。

そういえば、かつての新日プロ道場には、チューブではなくビンに入った特大のサロメチールが置いてあった。「これはすごい薬なんだよ。切り傷以外は何でも効くよ。打ち身、捻挫、腰痛や肩こり、やけどに虫刺され、頭痛には頭に、歯痛にはあごに塗るんだ。万能薬だよ!」と藤波辰巳(爾)や小林邦昭が解説してくれた。

フタを取ったときの、ツーンと脳天に来る強烈な匂いと刺激。サロメチールとの初遭遇を、今でも鮮明に思い出す。サロメチールは大正10年の発売から約90年の歴史の中で、製造元が東京田辺製薬から三菱東京製薬を経て、三菱ウェルファーマへと変わった。そして平成15年からは佐藤製薬で販売している。

同じ製品なのに、買うたびに製造元が変わっていく。いわば、流転のサロメチールだが、良い物は残る。必ず残る。実際に現在でも販売しており根強い人気がある。

以前にお世話になった整形外科で「サロメチールを使っている」と話したら、お医者さんに驚かれた。「プロが使う薬だよ!何で知っているの?」と聞かれ「プロレスラーに教えてもらった」と答えたら、妙に納得していた。

「猪木の方? 馬場の方?」。当時の世間にありがちな、聞き方をされた。「猪木の方です」と答えると「うん、何か猪木の方って感じだよね」としたり顔で頷いた。

記者が勧めるサロメチールのストロングスタイルな使用方法。まず、第一にお風呂上りが一番効果的。汗をよく拭き取った後、タップリ塗り、白さがなくなるまでよく、すり込む。

なかなか浸透しないのだが、入り始めるとスーッと吸い込まれて行く。この時、毛穴に入って行く感覚を実感すると思う。塗り終わったらラップで覆う。すると始めポカポカ、そのうちジンジン、最後はヒリヒリして来る。

ただ、不思議な事に、悪くない箇所は無反応。悪い所だけに反応する。一旦ヒリヒリがなくなっても汗をかくと、また熱くなって来る、効果の長い薬だ。この荒療治をすれば、ほとんどの痛みが治まる。ただし、爪に入らないようご用心。うっかり目をこすってしまったりすると、天山のような地獄を見る事になる。

新日プロ道場でも、ビンの上にアイスクリームを食べる時の、小さな木のスプーンが添えてあった。「指ではなく、それですくえ」という事だった。 

腰痛や肩こりに苦しんでいる人も多い。みなさんもサロメチールのストロングスタイル方式を是非、お試しあれ。

柴田惣一 (プロレスTODAY編集長)
「プロレスTODAY編集長」であり「プロレス解説者」。
〝千のネクタイを持つ男”の異名もあり。
テレビ朝日「ワールドプロレスリング」、サムライTVでプロレス中継の解説。
今日も一緒にプロレスを楽しみましょう!

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