【スターダム】毒霧に沈んだ玖麗さやか、超満員の後楽園でH.A.T.E.の理不尽な壁に阻まれるも闘志は消えず「絶対に挑戦を受けさせるし、私がトップを取る!」
女子プロレス団体スターダムが2月28日、東京・後楽園ホールにて「STARDOM in KORAKUEN 2026 Feb.」を開催した。
1601人の大観衆を動員して超満員札止めとなった熱狂の空間で、最高峰のワールド・オブ・スターダム王座への挑戦を渇望する玖麗さやかが、悪のユニットの卑劣な罠に絡め取られ、またしても分厚い壁に跳ね返される結果となった。
現在、赤いベルトを保持する上谷沙弥は負傷によりリングから離脱している。玖麗さやかは王者不在の状況下であっても挑戦権を確定させるべく、激しい自己主張を続けてきた。
2月21日の大阪大会では、自伝本の出版記念イベントで会場を訪れた上谷沙弥の元へ直接出向き、王座戦の実現を迫ったものの、冷酷に一蹴されている。
さらに同日の試合でも黒星を喫しており、本大会の第1試合は、自身の存在価値を再証明するための背水の一陣であった。

©STARDOM
この日のマッチメイクは開始前から波乱を含んでいた。対戦相手のH.A.T.E.に所属するフキゲンです★が、「機嫌が良くなってしまったため」という前代未聞の理由により急遽欠場。
これにより、なつぽい、安納サオリ、水森由菜、さくらあや、玖麗さやかの5人が、刀羅ナツコ、琉悪夏、吏南、稲葉あずさの4人を迎え撃つという、極めて異例の5対4のハンディキャップマッチとしてゴングが鳴らされた。

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数的優位を手にした玖麗さやか陣営は、試合開始の合図を待たずに突撃を仕掛け、稲葉あずさを標的に猛攻を加える。
玖麗さやか自身もリング上で躍動し、刀羅ナツコへ鋭いドロップキックを放つと、息を封じる胴締めスリーパーで捕獲。

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さらには勝負を決する必殺のときめきスピアーを炸裂させ、悲願の勝利は完全に手中に収めたかに見えた。

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だが、H.A.T.E.の真骨頂である無法殺法はここからであった。マットに倒れ込んでいた刀羅ナツコが、突如として青色の毒霧を玖麗さやかの顔面に噴出。
視界と呼吸を奪われた隙に、H.A.T.E.の面々はレフェリーをリング外へ強制排除し、戦いの場を完全な無法地帯へと変貌させる。

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孤立無援となった玖麗さやかの脳天に琉悪夏が黒い凶器箱を振り下ろすと、最後は刀羅ナツコが非情のデスバレーボムでマットに突き刺し、無念のスリーカウントを聞くほかなかった。
試合終了後もH.A.T.E.の4人から容赦なく踏みにじられ、後楽園のマットで無残な姿を晒した玖麗さやか。

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しかし、顔面を真っ青に染め上げながらバックステージに現れた玖麗の瞳には、決して折れることのない不屈の闘志が宿っていた。
口から放たれたのは、理不尽な暴力に対する激しい怒りと、頂点への揺るぎない決意である。
「H.A.T.E.ってこういうユニットなんですよ!H.A.T.E.がスターダムのトップだなんて、私は絶対に嫌!絶対に挑戦を受けさせるし、私がトップを取る!」
ワールド王者の上谷沙弥に振り向いてもらうための実績作りは、H.A.T.E.による反則の連鎖によって無残に打ち砕かれた。
スターダムの頂へと続く道程は依然として険しいままである。
それでも、屈辱の毒霧にまみれながらも王座奪取を声高に叫んだ玖麗さやかの執念の炎が、この敗戦で消えることはない。















