【新日本】ザックが同門対決制し因縁の海野待つ『NJC』8強へ! 愛弟子・大岩には「いずれ俺の時代も終わる。その時はロイが新日本のヘビー級戦線を黄金時代へ導くことになる」
新日本プロレスの春の最強戦士決定トーナメント『NEW JAPAN CUP 2026』第7戦が3月14日、愛知・名古屋金城ふ頭アリーナで開催された。
メインイベント(第7試合)のトーナメント2回戦として組まれたのは、ザック・セイバーJr.と大岩陵平によるTMDK同門対決である。
地元愛知での凱旋試合となる大岩陵平にとって、ザック・セイバーJr.は過去にシングル戦で3戦全敗(2022年NJC1回戦、2023年TV王座戦、2025年NJC2回戦)を喫している、あまりにも高く分厚い壁であった。

「4度目の正直」を誓い、大声援を背にリングへ上がった若武者であったが、残酷な現実と師匠の底知れぬ実力を見せつけられる結果となった。

大岩陵平にはハートリー・ジャクソン、ザック・セイバーJr.には藤田晃生がセコンドに就き、同門ならではの深い絆と緊張感が交錯する中でゴングが鳴った。

試合は、大岩陵平の持ち味である若さとパワーを、ザック・セイバーJr.が世界最高峰のサブミッションで封じ込める一進一退の攻防となった。

互いの意地が限界までぶつかり合った28分間。最後は大岩陵平の猛攻をしのぎ切り、カウンターのセイバードライバーを突き刺したザック・セイバーJr.が、執念の3カウントをもぎ取り準々決勝へと駒を進めた。

激闘を終え、リング上に座り込んだ勝者は、愛知のファンへの謝罪と、愛弟子への最大限の賛辞をマイクに乗せた。過去2度のNJC優勝を果たしながらタイトル戦で敗退している事実を挙げ、今年こその完全制覇を高らかに宣言した。

■ザック「愛知県、みなさん、ごめんね……。ロイ、落ち込むなよ。元気を出して。がんばろう。もっと、もっと、もっと。全部できるよ。応援します。死んだ、めっちゃ死んだ……。なんだろう、ロイ、オマエはメッチャすごいね。今日は、まだまだザックが2回『NEW JAPAN CUP』優勝しましたが、でもあと、タイトルチャレンジ2回負けました。今年は全然違うよ。なんの日本語……、3度目の正直……、三度目のショクジ。ごめん、ハートリー、ごめん、ロイ。でも、今年の『NEW JAPAN CUP』優勝はザック・セイバー Jr.!!おい! 俺は世界最高のテクニシャンだけじゃない俺が世界最高のプロレスラーだ!!ありがとう!!」

バックステージに戻ったザック・セイバーJr.は、同門の若手たちを「既にスターだ」と手放しで絶賛した。
しかし、新日本の黄金時代を彼らに託すのは「まだ先」であると断言し、トップランナーとしての矜持を覗かせた。
ザック「アァ、クソ……とりあえず座らせてくれ。あまり自慢にならないように話すよ。プロレス界全体を見渡して、あの2人ほど将来性のあるヤツらがいるユニットを挙げられるか?いや、将来性じゃない、あいつらは既にスターだ。オーイワとフジタのレベル。俺は見る目があるんだ。センスがいいのは音楽の趣味だけじゃない、食べ物もだ。俺は大豆ボーイ、ヴィーガンボーイだ。とはいえ、ロイ。あと少しで勝つところだったな。複雑な気分だよ。
俺の仕事はTMDKのフロントマンとしてあの2人を未来の中心に立たせること。でも問題は今のところ、俺がまだ強すぎるってことだ。でも俺も不死身じゃない。いずれ俺の時代も終わる。そしてその時は、ロイが新日本のヘビー級戦線を黄金時代へ導くことになる。あの髪型だ、あのパワー。力の源は、(※日本語で)カミノケ、(※英語に戻り)にあると思う。本当に、見事だ。眩しいほどだ。欲しくなってしまうほど。あいつは全てを持ってる。
パワー、テクニック、スピード。足りないのはただ1つ、本人ではどうにもならないもの経験だ。それさえ手に入れたら、あいつを止められるヤツはいない。アァ、でも楽しかった。今年初めてのシングル戦だった。信じられるか?インドにちょっとした遠征はしたけど、新日本では初めてのシングル戦だ。アァ、やっぱり最高だ!幸い、俺の骨はゼリーでできている。ゼリーじゃないか、あれは動物性だ。俺の手足はコンニャクでできている。
アァ、いいコンニャクステーキだ。(※日本語で)次は……(※英語に戻り)アァ、クソ野郎のショータか。この団体を率いていくのは若い世代だ。でもまだその時じゃない。俺はまだ終わっていないからな。ショータか。正直言うと、あいつが遠征から戻ってきて以来、トーナメントではずっと俺を攻略してきた。だから次も分はあいつにあるだろう。でも俺がそれを変える。カップは俺のもの。王座も俺のもの。新日本も俺のものだ」
一方、惜敗に終わった大岩陵平の口から出たのは、健闘を称え合うような美しい言葉ではなかった。
トップ選手と28分間闘い抜いたという事実など、今の勝利に飢えた若獅子にとっては何の慰めにもならない。
大岩「オォ……。アァ……クッソ……。ザックと28分も闘えて良かったなんて、これっぽっちも思ってねぇよ。今回ザックとシングルやるのは4回目だったけど、“四度目の正直”ならず。今勝たなくていつ勝つんだよ。クソッ!アァ、ザック、クソッ!」
偉大なる師匠が語る明るい未来図と、今この瞬間の勝利だけを渇望する弟子の絶望。
残酷なまでのコントラストを描き出した同門対決を経て、ザック・セイバーJr.は3月17日郡山大会の準々決勝で、因縁の海野翔太と激突する。
<写真提供:新日本プロレス>















