【アイスリボン】2.22 蕨「アイスリボン1025」<全試合結果>朝陽が一時休業を宣言!しばらくは学業に専念

「アイスリボン1025」
2020年2月22日(土)アイスリボン道場
17時30分開場/18時00分開始

◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○雪妃真矢 (8分16秒 片エビ固め) トトロさつき✕
※紫閃光

2月24日後楽園ホール大会2日前の道場マッチ。あかねとのICE×∞王座防衛戦を控えた雪妃は第1試合に登場。トトロとのシングル戦に臨んだ。実はこの日のマッチメイクはあかねが担当。自身の試合をメインに組んだことで「じっくり視察したい」という目的で雪妃を第1試合に組み、さらに重量級のトトロを当てることで、雪妃にダメージを与える目的があることも、あかねは明言している。当然、この試合の意図は雪妃にも伝わっている。険しい表情で入場してきた雪妃はいきなりトトロにドロップキックを叩き込み、場外戦に誘うと、あかねの目前にトトロを引きずり、あかねを挑発しながらトトロにサッカーキックを叩き込んでいく。この雪妃の暴走ぶりにトトロも怒りを露わにし、反撃に出る。セントーン、ボディプレス、逆エビ固め、ヒップドロップ、さらにダイビングセントーンと雪妃をあと一歩まで追い込むが、フォーリングトトロを阻止した雪妃が流れを引き戻す。ミサイルキックを皮切りにトトロの頭を狙った蹴るをり連打すると、すでにKO状態のトトロを引き起こし、ダメ押しの紫閃光でフィニッシュ。試合後もリングサイドのあかねに鋭い視線を投げた。

試合後、トトロは「正直、今すごいイラついています。皆さん、(後楽園のあおりの)VTR見ました?(有田との試合の映像のあおりで)トトロのトの字もあらへん。私、あさっての試合、自分の野望に向けての第一歩と思ってすごい意気込んでいるんです。だから、こんなおまけみたいな、名前だけ出てくるような扱いされて、すごいイラついているんです。でも一番イラついてるのは、勝ちきれないから、こういう扱いをされている自分自身です。だからこそ、あさって、自分の力で勝利をもぎ取って、この状況を打開して野望に向けて進みたいと思います。藤本さんには申し訳ないですけど、(有田に対して)思いついた面白いことは言わせません。」と語り、雪妃はあかねのメインでの試合を見た上で「第1試合に組まれまして、仮想あかねさん、あかねさんも大きいタイプなので、トトロみたいに重い選手とやるのはいいウォーミングアップかなと思ったけど(トトロに)ごめんね、必要以上に蹴っちゃった。あかねさんを蹴って蹴って蹴りまくって、あさっては防衛しようかなと思っているので。そうですね、蹴って蹴って蹴りまくった私の第1試合を見て、メインでは張って張って張りまくってましたけど、散々、私たち張り合っているので、知ってます、あの痛み。そしてフィニッシュも、あれで私、負けたことあります。どれも知っている。私はあさって防衛する。以上です。」と語った。

◆第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
○尾﨑妹加&テクラ (13分57秒 ギブアップ) 松屋うの&バニー及川✕
※アルゼンチンバックブリーカー


後楽園大会で対戦する妹加とうの、テクラとバニーのダブル前哨戦。英語がまったく話せないという妹加だが、初タッグのテクラとのタッチワーク、好連係で序盤からバニーを追い込んでいく。いきなり追い込まれるバニーを必死にフォローするうの。妹加、テクラに忍者キックを決め、さらに妹加を関節技で絞め上げる好調な動きを見せる。しかし、妹加のパワーとテクラの変幻自在な動きが再びバニーを捉えると、最後はバニーのヨーロッピアンクラッチに入ろうとするクラッチを切り返した妹加がバニーをアルゼンチンバックブリーカーに決め、ギブアップ勝ちを飾った。

試合後、バニーは涙目で「自分は何回も負けてきました。そして今日も負けてしました。でも今まで負けてきた試合で、無駄だったものは何もないと思っています。ひとつひとつ、不器用だから、完璧にはできないけど、確実に吸収できるように、次の試合も臨んでいきたいと思います。川柳読みます。負けたって ひとつひとつの 積み重ね ガンバニーガンバニーガンバニ―。」と語ると、うのは「泣くんじゃねえよ!女だろ!女だったら泣くんじゃねえよ!今日も川柳読んでましたけど、私もバニーに読みたい川柳があります。負けたけど 反省しなきゃ 変われない 自分はバニーちゃんがデビューしたときから教育係ということで、いろいろ教えてきた立場なんですけど、自分が変われなきゃ変わらないよ。後楽園ですが、妹加さんと前哨戦でしたが、体格差とかパワーってサブミッションにはあまり関係ないと思うんですよ。どれだけ相手が大きくても決まるときは決まるんですよ。だからせいぜい関節地獄に泣くがいい。」と語った。

これに対して妹加は「サブミッションばっかりじゃ飽きちゃうじゃないですか。だから私みたいなパワーファイターが1人(サブミッションの得意な選手のタッグに)入って試合に色をつけてあげます。そしてリナちゃんのいいサポートをして、試合に勝って笑顔でリングを降りたいと思います。」と語った。

(※なお、テクラの座談会のコメントは生で聞くと相当面白いのですが、たぶん文字にしても伝わらないと思うので、ぜひ道場マッチで、その面白さを実際に味わうことをお勧めします。)

◆第3試合 タッグマッチ15分1本勝負
藤本つかさ&○つくし (10分10秒 ラ・マヒストラル) 朝陽✕&Yappy


後楽園大会でリボンタッグ王座防衛戦を行う藤本&つくしのドロップキッカーズが1月26日名古屋大会での防衛戦以来のタッグを結成した。メキシコからの凱旋試合でもあったつくしはソンブレロを被って入場すると、藤本も8年前のメキシコ遠征でアリナ・メヒコで試合をしたときに持参した日本国旗を手に入場と、華やかさで会場を沸かせた。試合においてもドロップキッカーズらしい動きを随所に見せ、チームとしての仕上がりの良さを存分に披露する。後楽園でもタッグを結成する朝陽とYappyも必死の反撃に出るものの、ドロップキッカーズを追い込むには至らない。最後はつくしがメキシコのレジェンドであるネグロ・カサス直伝の高速ラ・マヒストラルで朝陽から3カウントを奪取した。

試合後、敗れた朝陽は「急なご報告になってしまうんですが、2月24日の後楽園を持ちまして、一時休業とさせていただきます。学生だから今しかできない勉強をして、万全な脳みそにして、自分は必ずリングに帰って来たいと思っています。復帰はいつになるかわからないんですけど、自分のことを、朝陽を待っていてくれたら本当に嬉しいです。」と後楽園以降、学業専念のために休業に入ることを明かした。またリボンタッグ戦に臨む王者チームは「2週間、アイスリボンから離れてメキシコに行っていたんですけど、帰ってきて、やっぱりアイスリボンってすっごい面白いなって、個性豊かだなって、今日思いました。自分はメキシコに行って可能性を感じまして、自分の限界を見てみたいなって思うぐらい、心も体も腹黒さも強くなって帰ってきたんです。だからすごい後楽園が楽しみになったんです。前哨戦をしないタイトルマッチっていうのが、すごく久しぶりなんです。すごい不安もあるんですけど、自分、本当に最強に強いんですよ。自分でもわかるくらい強くなって帰ってきてので、防衛戦がすごく楽しみです。」(つくし)

「挑戦者組のヤフーニュースのインタビュー記事、見ましたか?アイスリボンも盛り上がっているけど、トップどころと若手だけじゃねえか、中堅どうした、みたいなことを山下が言っていたんですよ。山下って、チャンピオンしか見てないのかなって思っていたら、視野が広くてアイスリボン全体を見ているんだと思って、戦う意義が出て来た。ちゃんと私たちアイスリボンと向き合っていた。視野が広い人と対戦するのは私は大好きなので、自分が一選手だったら負けたくないけど、ベルトを自分だけのために巻くのも数あるひとつの挑戦する意味としていいと思うんだけど、山下みたいな考えもいいなって思いました。」(藤本)と語った。

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
星ハム子&○藤田あかね (14分10秒 片エビ固め) 世羅りさ&鈴季すず✕
※アメリカンオレンジドライバー


マッチメイクを担当のあかねはメインに登場。ハム子との肉体派タッグを結成し、師弟タッグの二輪走と対戦した。一方の二輪走は、すずが後楽園でのチリンチリン卒業を決めたことで、二輪走としてはこの日がラストタッグ。すずにとっても道場マッチでチリンチリンができる最後のチャンスということもあり、気合の入る一戦となった。これが後楽園の前哨戦でもあるハム子vs世羅で試合がスタート。前週の道場マッチでのくるみとの前哨戦ではゴツゴツしたぶつかり合いを展開した世羅だが、ハム子との前哨戦では心理戦をメインにしたじっくり構えた攻防をみせた。ハム子があかねに代わると攻防が一転。あかねが世羅の背中を狙った張り手をガンガン叩き込んでいく。悶絶する世羅はあまりの痛みになぜかコーナーで控えているハム子にぶちかましを仕掛ける。なんとかすずに代わったあともコーナー下でしばし戦線離脱するなど、逆にあかねの好調ぶりを証明した。世羅に代わってすずは全力ファイトでハム子&あかねに挑んでいった。ハム子、あかねに一度ずつチリンチリンからの仕掛けを止められたものの、それでもあきらめず3度目のチリンチリンは世羅と共に決め、すずのタックル、世羅の串刺しダブルニーをあかねに炸裂。コーナーからのおんぶダブルニーも決め勝負に出たが、ここでハム子があかねのフォローに入りすずをジャーマンで投げ飛ばすと、息を吹き返したあかねが一気にラッシュ。パワースラム、変形キャメルクラッチとつなぎ、すずのグラン・マエストロ・デ・テキーラを浴びるもカウント2でカットが間に合う。テキーラショットを仕掛けにきたすずを変形バックフリップ、そしてみかんでポンでカバーに入るもレフェリーがカウント3を叩く直前にすずの首を持ち上げると、すずを肩口の抱え上げる。「見とけーっ!」と叫ぶと、過去一度、17年12月17日板橋大会で公開したアメリカンオレンジドライバーを爆発。すずからカウント3を奪った。

試合後、すずは「今日、道場ではラストチリンチリンで、この形での二輪走も今日が最後でしたね。二輪走、改名します!世羅さん、会議しましょう。新しい形の二輪走として頑張ります。そして24日、チリンチリンを決めて絶対によい形でチリンチリンを卒業します。」と語り、世羅は「すずとのラスト二輪走、出来れば勝って卒業マッチに送り出してあげたかったんですけど、それは叶わず、ラスト二輪走でしたけど、そんなにタッグ組んで、まだ半年ちょっと、でもこんなに思い入れが深くなると思わなかったので、改名して、せっかくコスチュームもお揃いだし、なにかしらの形ですずとのタッグは継続していこうと思うので、会議が終わり次第、皆様にご報告させていただけたらと思います。そして後楽園大会。自分とオルカの結婚一周年記念試合みたいな形で組んでいただきまして、2人で公の場に並んで立つというのはこれが初めてなんですよ。ここで夫婦タッグの良さをアピールしていけたらなと思っておりますので、あさってはがっつり勝って、柊くるみから勝つつもりだったけど、今日、星ハム子とやり合って、なんかこっちから勝っても面白いなと思ったので、ハムさんも覚悟しておいてください。」と語った。 一方のハム子は「女子プロレスファンのお客様ってミックスドが嫌いなお客様もたくさんいらっしゃると思うんですよ。私、昔からミックスドタッグマッチをすごい経験していて、久々なんですけど、私、リボンタッグのベルトも大石真翔、趙雲子龍組から獲ったりとか、男子とシングルしたりとか、いろいろしているんですけど、女だから男に敵うわけがないって、この試合を見てほしくないっていうのが私の気持ちです。私は世羅りさを狙うんじゃなくてオルカ宇藤を狙おうかなと思っています。」と語った。

そしてあかねは「第1試合、見て思ったのはいくらぶち当たっても、投げまくっても潰しても、頭への蹴り1発もらったら終わりなんだなと。いくら自分が石頭だからって、あれは別の問題なので、頭への蹴りさえなければ勝てると思っています。アメリカンオレンジドライバー、前回、ユキに出して以来、2年以上ぶりに出したんですけど、あれもあるし、まだ帯同しているものもあるから。よくマスコミさんとかに聞かれるんですけど、ベルトの重みってわかってますかとか、ベルトを獲ったらアイスリボンをどうしていきたいとかっていうビジョンあるんですかとか聞かれるんですけど、正直、まったくないです。重みっていうのは獲って防衛して落として、それでわかってくるものだと思っているし、実際、ユキが持っていたほうが世間に届くとは思います。けど、自分のために獲ってもいいんじゃないですかね。自分は弱かった自分に決別するため、そしてそれを持ってアメリカに行きたい。今日、もう1個できました、目標。朝陽が復帰して、そのとき自分がベルトを持って、朝陽と防衛戦をやります。そういう目標で挑戦するのも悪くないんじゃないですかね。まだまだ気持ちも体も弱いけど、そういう人間臭いチャンピオンがいてもいいと思っているので。お望み通り、引きずりおろしてやるので、覚悟しておいてください。」とICE王座戦への思いを語った。

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