【DDT】田中将斗が竹下幸之介をエルボーで撃破、KO-D王座2度目の防衛に成功!坂口征夫が4.12後楽園で次期挑戦

20日、DDTは東京・後楽園ホールにて『Judgement2020~DDT旗揚げ23周年記念大会~』を行った。

2月28日より大会を中止していたが、新型コロナウイルス対策として来場者、選手・スタッフの検温や手へのアルコール消毒液の散布、リングの消毒などを行い開催。

メインイベントにてKO-D無差別級選手権試合が行われ、王者・田中将斗が竹下幸之介との死闘を制して2度目の防衛に成功した。

竹下は事前のインタビューにて田中との対戦を非常に楽しみにしており、「ここまでのプロレスキャリアをかけるような試合にしたい、ベストバストも狙える」「コロナウィルスの影響で見る側も、やる側も”プロレス欲”が貯まっているので、それを一気に爆発させられるような試合をお見せしたい」と意気込んでいただけに悔しい結果となった。

Judgement2020~DDT旗揚げ23周年記念大会~
【日時】2020年3月20日
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】916人

メインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>○田中将斗 vs 竹下幸之介●<挑戦者>
22分56秒 エビ固め
※ローリング・エルボーバット。第74代王者が2度目の防衛に成功。

試合の様子は連続写真にてご覧ください。

バックステージでのコメント

坂口「DDT制覇するとか言ってたけどさ。竹下がやられて、HARASHIMAがやられて、遠藤がやられて。アイツらもDDT、俺もDDT。あのベルトをDDTに戻さないでどうする?、誰がやる!いつどこ持っているヤツらは何をやってんだよ!よそ様にでけぇ顔をされて、なんで誰も立ち上がらないんだ?!なら、俺が取り返すよ。絶対にだ。で、樋口に剣を取らせて、スーパーアリーナで坂口対樋口をやってやるよ」

――田中選手の印象については?

坂口「強いよ、尊敬もしているよ。一度負けてるしよ。ただな、俺は大人じゃねえからさ。勝つまでいくからな。どっちかがぶっ倒れるまで、もう勘弁してくださいと言うまで、俺はとことんいってやる。そこら辺の腹の括り方が田中将斗と違う」

田中「もうリング上で言ったことが全てですね。こういうご時世の中で、DDTのプロレスが見れない、会場に行けない、そういうフラストレーションがやっぱりファンの中で多少なり溜まっていたと思うんで。まあこの大会で、周年のメインの中で、竹下幸之介とやれて、溜まっていたものっていうのは全て、ファンの人は出せたんじゃないですかね。今日、チャレンジャーとして来た竹下幸之介も、今までプロレスができひんかったフラストレーションを全て解き放てたんじゃないですかね」

――試合後、坂口征夫選手が挑戦に名乗りをあげてきましたが

田中「誰も出てこない中で出てくるというのは、やっぱDDTに対するプライドもあるし、他団体の人間がベルトを持ってて、ずっと悔しい思いをしてきたことが彼にそうさせたと思うし。僕はリーグ戦の中で勝ちましたけど、殺るか、殺られるかの試合を坂口選手とはやったと思うんで。次にやったらどうなるかはハッキリ言ってわからないですけど、僕はこのベルトを巻いて凄く愛着が出てきたんで、ずっと持っている気持ちではいるので。タイトルマッチまで気持ちを高めて、挑戦者の前に立ちたいと思います」

――結果的に前哨戦がないまま、竹下選手との一発勝負となりましたが、結果的にそれがいい方に作用したのか?

田中「どうですかね?。別に前哨戦があろうがなかろうが。僕はこの間のリーグ戦だって初めての対戦相手とばっかりやっているわけですから、前哨戦があるもないも別にあんまり気持ちの変化というのはないですね。逆に初めて対峙して肌に触れるという、そういう楽しみのほうが勝っていたと思います」

――試合をしてみて、どの辺に竹下選手の強さや可能性を感じましたか?

田中「上背もあるし、パワーが凄いよね。外国人選手だったらあれほどのタッパだったり、パワーがある選手というのは何度か対戦したことがあるんですけど、あの上背の中であれだけのパワーがあるというのは本当に武器やと思うし。やっぱ面食らったというのは正直な気持ちです。あれほどこうパワーがあるとは思ってなかったので、ビックリしたというのが正直な気持ちです」

――田中選手も真っ向からフィジカルで勝負しにいったと思いますが

田中「やっぱこう、なんていうのかな、彼のことをアスリートレスラーだと僕は勝手に思っているので。僕もそういう風に見られることが多いので、そこで勝負したいなというのはあったし。力では正直勝てなかったかなというのはありますけど、パワーではね。体力面では負けてなかったという自負は今のところあります」

竹下「完敗でしたね、ハハハ…ああ…今日という日に関しては悔いがないです。もうやりましたよ。プロレスをやりましたよ。そのうえで完敗でしたね、今日は」

――ようやくお客さんの前で試合ができる状況になったタイミングで、前哨戦もなく、田中選手とタイトルマッチができたことは竹下選手にとってよかったのか?

竹下「もちろん良かったですし。今はコロナが凄い脅威じゃないですか。本当に大変な事態だってわかっているし、それで大変な思いをしている人もいっぱいいるってわかっているんですけど、こんな言い方は語弊があるとあれなんですけど。田中選手との試合が決まって約1ケ月ですか、僕はコロナのことなんかほとんど考えることがなかったですね。この約1ヵ月は、田中将斗選手のことだけを考えて、思って過ごしたんで。確かに無観客試合もありましたし、中止になった試合、行けなかった地方もいっぱいあって、ほんとにそれは悔しい気持ちなんですけど。コロナのことはあんまり考えてなかったですね。田中選手のことだけを思って、この1ケ月は過ごしました」

――一歩届かなかったとうのはどごがとうのはありますか?

竹下「一歩届かなかったのか、何歩も届かなかったのかちょっとわからないですけど。でも今日の試合を当時の竹下少年が、結構、竹下少年は子供ながらに厳しい目線で見るファンなんですよ。結構厳しいんですよ。でも、竹下少年を唸らせる試合ができたんじゃないかなと思います。それだけは自信を持って言えることですかね。だから、今日もプロレスラーになってよかったな、プロレスやっててよかったなと思いますし、プロレスラーになろうと決意してくれた竹下少年に今日の田中将斗戦ていうのは捧げたいと思います」

――6.7さいたまスーパーアリーナ大会に向けては、いつどこ権を狙う手もタイトルと関係なくやりたい相手とやるという手もありますが?

竹下「確かにスーパーアリーナはもうあっと言う間だなと思うし、DDTの1人のトップランカーとして、そこのメインイベントとか考えないといけないんですけど、本当にね、この1ケ月は今日のこの試合のことしか考えてなかったから、正直何にもまだないですね。何にもないし、明日からのことも何も考えてないし。ホンマに懸けてましたんで。本当に完敗です。完敗なんですけど、1つ有言実行できたことは、田中将斗の土俵で戦えた気はしています。で、何度も言うようですけど、僕が見て憧れていた田中将斗選手と戦えたと思っています。それは自負していますんで。凄いベタな言い方ですけど、今日の経験を今後も活かしていきたいと思うんですけど、今は燃え尽き気味です。また明日から頑張ります。そんなこと言っても明後日も金沢で6人タッグ選手権もあるんですけど、今は考えられないんで、明日から頑張ります」

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