【W-1】無観客ラスト興行に武藤敬司「本当は全客が泣くような試合をやりたかった」コロナの影響に悔しさ滲む

世界的に猛威を振るう新型コロナウィルスの感染拡大はまた一つ、プロレス界に影響を与えた。

各団体が大会の中止や延期などを決断する中で、1日に行われたWRESTLE-1の無期限での活動休止前最後となる後楽園ホール大会が新型コロナウイルス感染拡大の防止の為、無観客試合にて行われた。
※GAORAスポーツにて後日放送。

2013年に武藤敬司を中心に全日本プロレスを退団したメンバーで旗揚げされた同団体は経営不振により今大会を最後に、無期限の活動休止を発表。所属選手は3月31日(火)をもって退団、元所属選手として今大会には参戦していた。

メインイベントの8人タッグマッチに登場した武藤は入場曲「HOLD OUT」ではいつも”大武藤コール”を受けているが、この日は無観客ともあり声援のない入場に違和感を感じていたのではないであろうか。

カズ・ハヤシも「W-1、活動休止前、本当は中止という判断もしなくちゃいけない時に、こうして映像で僕たち生の声がいま現状の生の声が皆さんに届けることができて、本当によかったです」と語っていたが、無観客開催は苦渋の決断だったはずだ。

試合終了後の会見にて武藤は「正直36年やって来たんですけど、無観客試合は初めての経験でなかなか難しいものがあって、本当は全客が泣くような試合をやりたかったんだけどな。なかなか客がいないと難しいわな。ただ、W-1は一旦活動休止するけど、プロレスは永遠に不滅だからね。この経験をかさにして、自信を持ってみんな、大部分はプロレスを続けると思うんだけど、またいつかどこのリングになるかわからないけど、またいつか、出会うことができたらいいね」と述べ、コロナについては「本当はな、俺のことを言わせてもらうと、前向いて走ろうと思ったんだけど、まあまあコロナのせいで3月4月の仕事は、9割以上キャンセルになってさ。まあまあ崖っぷちであることは確かで。ただ、今日若い奴の技を全部受け止めた。それは俺の自信になるし、こればっかりは相手がコロナだと不安がいっぱいだけど、許される限り自分の身を磨くことをして行こうと思っています」と影響を明かした。

先の見えない新型コロナウイルス感染拡大であるが、各団体で新たな策の実施や模索をしているが、一日も早い事態の収束を願うばかりである。

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