初代タイガーマスク後援会が東京都社会福祉協議会を通じて児童養護施設、乳児院にマスク1万枚を寄贈!初代タイガーの現状は?

初代タイガーマスク後援会が東京都社会福祉協議会にマスク1万枚を寄贈。

その贈呈式が4月22日(水)、社会福祉法人・東京都社会福祉協議会にておこなわれた。

後援会がマスクを寄付するのは10日の神奈川県福祉協議会に続き今回が2度目となる。

また、初代タイガーマスク後援会代表理事の新間寿が病気療養中の初代タイガーマスクの現状について取材陣の質問に答えた。

 

社会福祉法人・東京都社会福祉協議会・福祉部・松田京子部長「私ども、東京都社会福祉協議会、二葉乳児院児童部会に多数のマスクを御寄贈いただくことになり、その贈呈式を開催させていただきたいと存じます。新型コロナウイルスの感染が広まっているなかで会場の方もこのように(距離を取って)ご準備させていただいておりまして、ご不便をおかけするかと存じますがご協力のほどよろしくお願いいたします」

 

会見出席者・マスコミともにソーシャルディスタンスを空けた席配置で会見は行われ、まずは一般社団法人初代タイガーマスク後援会の大倉満理事長から社会福祉法人東京都社会福祉協議会の乳児部会部会長の都留和光氏へ、1万枚のマスクが贈呈され、都留氏が感謝の言葉を述べた。

 

社会福祉法人東京都社会福祉協議会乳児部会部会長、社会福祉法人二葉保育園二葉乳児院 都留和光院長「みなさんこんにちは。このたびはマスク1万枚ということで、神奈川県に続きまして、東京都も社会的養護、特に乳児院、児童養護施設の方にマスクの寄贈をいただくということで大変感謝いたしております。東京都内の、私は乳児院の方ですけども、都内11ある乳児院あわせ約500人の方たちが生活しております。日々、24時間365日の勤務のなかで夜勤者の方も日勤者の方も含め、全力で子どもたちを守っておりますけども、マスクという部分が本当に品薄になっているところでこういったお話をいただき非常に感謝しております。私たちとしては大変助かることでありまして、大事に使わせていただきたいと思います。どうもありがとうございます」

 

一般社団法人初代タイガーマスク後援会・新間寿代表理事「闘病中のタイガーマスクから言付かった、マスクを被りながら話してくれと言うことですので、私が(タイガー)マスクを被ります。彼は闘病中でございますけども、だいぶ回復してきました。近々皆様の前に登場できると信じております。

彼が言っていることを(タイガーが)書いてまいりました。“異体同心”。初代タイガーマスクの言葉でございます。なにを言っているかというと、佐賀県唐津市に警察を敬う神社があります。明治28年にコレラが大発生したときに、増田敬太郎という巡査がそこに赴任しました。不眠不休で努力をいたしました。コレラにかかって4日後に亡くなりました。その献身的な努力が実を結んで、『私が死ぬときはこのコレラを自分がこの地区から背負ってあの世に向かいます』。そう言って亡くなった増田敬太郎巡査に敬意を表して増田神社という警察官の全国警察官の神職者の神社でございます。

コレラ、そしていま(新型)コロナ(ウイルス)。初代タイガーマスクがなにを言っているか、「異体同心」だと。異なった体、同じ心を持てばいいんじゃないか。医療従事者という人たちがどれほど努力をしているか。まずそれを考えてもらいたい。そういう献身的な努力をしている人たちの家族に向かって、やれコロナが来たとか、イジメをするような、そういう風潮が出ている。オリンピックを招聘するときに、日本ではものがなくなったら必ずものが出てくる。困った人がいたら助けるんだ。そういう思いがいまだにあるんじゃないかと。(初代)タイガーマスクはそういうふうに思っていた。しかしいま、そういう人たちに対してイジメをしている人たちが数多くいるようになってきた。私は今一度、体を鍛え直し、鍛えに鍛えた(初代)タイガーマスクとがこのコロナを背負って、私は東京都および日本全国のコロナウイルスを自分の一身に、このタイガーマスクのマスクとともに私は背負いたいと、そういう気持ちで書いてくれたのが、「異体同心」の言葉でございます。大倉理事長とともにイジメ撲滅と、そしてコロナ撲滅をいま私たちは一生懸命やっております。その(初代)タイガーマスクが病床、だいぶ回復いたしましたが、もうあと2,3ヵ月で皆様の前に登場できるできると思いますが、その彼が思いを馳せて書いてくれた「異体同心」という言葉、それは日本人の心を今一度みんなで取り戻そうと。なんで心をひとつにできないのか。「異体同心」という言葉を私は今日は東京都社会福祉協議会さんに対して大倉理事長とマスクを贈るとともに、この言葉を一緒に贈りたいと。そして思いやりの気持ちと不退転の気持ちでもってコロナに打ち勝つんだ、見えない敵と闘う、その不動心の心を私自身は持っている。それが「異体同心」であります。そういう言葉をタイガーマスクが書いてくれた。これを一緒にお付けしまして、タイガーの思いを受け止めてください。よろしくお願いいたします」

東京都社会福祉協議会乳児部会・児童部会より一般社団法人タイガーマスク後援会の大倉満理事長、新間寿代表理事其々に感謝状が贈呈された。

新間「初代タイガーマスクのサインをいれた(プロレスの)マスクを平井(丈雅)が大倉会長と一緒に届けに来ますから、楽しみに待っていてください」

 

(贈呈式終了後の新間寿代表理事囲み)

――初代タイガーはどの程度回復している?

新間「この4か月間治療療養に専念したおかげで少しずつ回復しています。いまヒンズースクワットをね、深くやらないでヒザを痛めない程度にハーフでやり始めています。それに負けずに私だって毎日ローラーを200回やって、ワンダーコア500回やって、ヒンズースクワット100回やってますよ。タイガー軍団不滅なりということで、新間寿が元気であればタイガーも元気になるということです」

 

――次回大会に来場できるかもしれない?

新間「是非そうなる事を期待したい。6月25日(後楽園ホール)。私が手がけたアントニオ猪木vsモハメド・アリが6月26日ですから、6月25日は格闘技の日の前日で、(初代)タイガーと一緒に私はリングに上がれると期待しています」

 

――初代タイガーはそのつもりで体を動かし始めている?

新間「はい。佐山はやっぱり梶原(一騎)先生と一緒で、梶原先生はタイガーマスクを描いたときにこの劇画を読んでくれた人が喜び、感動を感じるような、そういう作家になりたいと、梶原先生とお会いしたときにそういうことを言っておられた。『新間ちゃん、あんたのところ新日本プロレスは猪木さんをはじめ、坂口、藤波、長州、タイガー、いろんな選手たちが鍛えに鍛えた肉体を6メートル40(センチ)のリングのなかで真剣に闘う、その闘いを見てファンが喜ぶのを見て、自分たちは喜び満足をしてるんじゃないか』と。『目的は一緒なんだ』と。『多くの人に喜びを与え感動を与えることを私たちは、私はリングの中に入れないから自分で考えたものを劇画として提供している』と。猪木、坂口、藤波、長州、タイガーというのはリングの中で鍛えに鍛えた肉体でもってそれを表現した。自分たちは精神的なもの、新日本プロレスは肉体的なもので喜びを与えていると。佐山はいつもそれを言う。じゃあ先生から教わったことというのは、自分の肉体で表現できるものを6メートル40のリングの中で表現をしてファンが喜ぶのを見て自分自身が喜ぶ。だから今回、マスクが必要だということで、(初代)タイガーマスク側がマスクを提供する。それで自分(初代タイガーマスク)の中に、日本、東京をはじめ全部、日本のコロナ菌を自分が全部一身に受けて、自分がもし病気が治らないで向こうの世界に行くんだというときに、自分はそのコロナ菌を引き受けて向こうの世へ行くんだと。ならば俺はなにをやるべきかと。トレーニングだと。そして身体を動かす事を始めた。タイガーのカムバック(来場)とコロナの闘いに勝てる、それというのは同時くらいになるだろうと僕は思っている。「異体同心」という言葉。「同体異心」では目的を達することはできない。ひとつの体の中にふたつの心があってはいけない。多くの人たちが心をひとつにコロナに向かう体制作りをしないといけない。それをまた自分たちがやってるイジメ撲滅に関わってることであって、医療従事者に対してイジメでもって報いるとは何事かと。同じ日本人として情けない。それがいまタイガーが一番医療従事者に対して自分ができることというのは大倉理事長と一緒になってマスクをいろんな場所へ、タイガーマスクの一部を自分の心を自分の鍛え抜いた肉体の精神をこのマスクとともに、多くの子どもたち、高齢者の人たちにマスクを贈ることによって元気になってもらいたい。明治28年にたった24歳でね、『自分は佐賀の唐津から自分はコレラのすべて背負って向こうの世に行きます』と言った増田敬太郎という巡査がどれほどの思いでもってそれをしたのか。そういう日本人がついこないだまで、佐山も私もいたと、そういうふうに思ってた。それがいま僕らイジメ撲滅をやってるけども、イジメというのは絶対になくならない。なくなるわけがない。いまこそ医療従事者に対して我々が本当にありがとうという気持ちを一部の人たちが拍手でもって贈ったり、時同じくして一斉に拍手をしたりしている。自分は大倉理事長と一緒になって、少ないけれどもマスクをいろんなところに寄付をしながらタイガーマスクの精神をこのマスクに込めて異体同心の気持ちを持ってもらいたいという、これを伝えたい。そういうことです」

 

――初代タイガーの病名は?

新間「パーキンソン病の疑いがあるということ。モハメド・アリが日本に来たとき(1998年)に僕がニューオータニで会わせたときに、モハメド・アリが『ルック・アット・ミー、イノキ』と言って、アリが片足で立った。それだけ(パーキンソン病から)回復した、そういうのを見せたいんですよと。そのあとのアントニオ猪木はすごかったね、後ろからアリに抱きついてハグして、そしたらアリも向き直って(ハグした)。ああいうところは本当にスポーツマンらしいね。アントニオ猪木というのはすごい人、モハメド・アリもすごかった。モハメド・アリだってアトランタ・オリンピック(開会式で聖火台に点火)に出てね。あの元気というものを「異体同心」でいま日本国民が持たなきゃいけない。いまこそ「異体同心」。この言葉、佐山からみなさんに伝えてくれと。ありがたい言葉ですよ。そういうことで今日はよろしくお願いいたします」

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