【新日本】<10.6広島大会>『G1 CLIMAX30』試合結果・バックステージコメント全文掲載
10月6日(火)、新日本プロレスはG1 CLIMAX30 Bブロック公式戦5試合を含め全6試合を広島・広島サンプラザホールで開催。
各試合結果、バックステージコメントを掲載。
G1 CLIMAX 30
日時:2020年10月6日(火) 16:30開場 18:30開始
会場:広島・広島サンプラザホール
観衆:1,422人
【試合結果】
<第1試合>
▼第1試合 15分1本勝負
△辻 陽太 vs △上村 優也
15分00秒 時間切れ引き分け
辻「(※壁に寄りかかるようにして顔を埋めたまま)いいか上村、俺は、お前より上にいるんだ。こんなんで、追いついたと思うなよ……」
上村「(※大きく息を切らしたまま、しばらく言葉が出てこない。しばらくして振り絞るように)…………次は、必ず勝ちます……」
<第2試合>
▼第2試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
〇後藤 洋央紀(2勝3敗=4点) vs ×矢野 通(3勝2敗=6点)
0分18秒 後藤式
後藤「(※NEVER無差別級6人タッグベルトを左肩に掛け、厳しい表情を一切崩さず)悪いけど、矢野に付き合うつもりはない。俺はこの『G1』に、懸けてんだよ。次も勝つ! 必ずだ。以上!」
矢野「(※立ち止まることなく、コメントスペース内を右へ左へうろうろしながら)オイオイオイ、待ってくれ、待ってくれ、待ってくれ! 仕切り直しだ、仕切り直し! 仕切り直し! 何もかも意味がないじゃないか! 何もかもだよ!(※手にしていたKOPWのトロフィーを床に置いて、タイツの中からテーピングを取り出して投げ捨てながら)これも! これも! 意味がねぇだろ、バカヤロー! クソーーーーーッ! チキショーーーーーーッ!」
<第3試合>
▼第3試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
〇SANADA(2勝3敗=4点) vs ×ザック・セイバーJr.(2勝3敗=4点)
14分31秒 ラウンディング・ボディプレス→体固め
※SANADAはノーコメント
ザック「(※キャリーケースに座り、それを転がしながらコメントスペースに入ってくる。しばらく下を向いてつぶやくように)ノーノーノー……今年の『G1』、今までとは違うはずだったのに。ナイトーは現2冠王だし、負けたところで別に気になんてしてない。KENTAにはノックアウトされてしまった。悔しいけど、仕方ない。(※ふてくされたようにフロアに大の字になり)でも今日、俺はSANADAからムーンサルトなんかで負けたなんて! 信じられない! あの野郎、ズルしやがった。俺は真っ向から公平に闘いたかったのに。ムーンサルトだと!? アクロバット気取り野郎が……。(※上半身を起こして)オイ、セーヤ…確かに今日『G1』で勝ったのはお前だが、東京ドームで俺に負けたことは忘れてないだろ。そろそろ決着をつけようじゃないか。『G1』が終わったら勝負だ。この際、タッグベルトの防衛戦はひとまず置いといて、ニュージャパンのオフィスのヤツらに、次のシリーズを通してSANADAと試合がしたいと伝える。だから、437番勝負で決着をつけるのはどうだ。もちろん毎試合、俺がお前をタップアウトさせてやるけどな。前は海賊みたいなコスチュームを身にまとってたけど、いまのテーマは何なんだ? よく分からないんだけど。まあ俺からすれば、いまでも海賊ぶってる野郎だ。ああ、ヒザが痛む……」
<第4試合>
▼第4試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
×ジュース・ロビンソン(3勝2敗=6点) vs〇 “キング・オブ・ダークネス”EVIL(3勝2敗=6点)
15分35秒 EVIL→片エビ固め
東郷「(※拍手して勝者を迎え入れながら)OK、OK。見たかオラ。(これで)3勝だ、3勝」
EVIL「誰が正義か、誰が本物か、誰が頂点かわかったか、オイ。そして次、棚橋。お前、今のオレから(カウント)みっつ獲れるか!? ギブアップ奪えるか、オイ!? 『愛してます』と叫べるのか!? オイ、見せてみろよ、コノヤロー。オイ、それからジェイ。オメェ、勘違いするなよ。(※不敵な笑みを浮かべ)全員が、お前の後ろについてるとは限らねえぞ。(※東郷の肩を軽く叩いて)行くぞ」
ジュース「“Everything is EVIL”なんだよな? 俺から言わせてもらえば、“Everything is NOT EVIL”だ。子犬とレインボーはEVILじゃない。そうだろ、ハシヅメ? それから日差しも“デイジー”もEVILじゃないよな。俺もEVILじゃない。俺は優しい青年だ。悪なのはお前とディック“TO-GO”だけだ。オイ、ディックの野郎…いまはもう1998年のWWF時代じゃないんだ。俺はバル・ビーナスでもないし、ヤマグチ・サンさんはここにはいない。“CHOPPY CHOPPY MY PEE PEE”はさせない! 見るくらいならいいけど、触るのは許さない。俺の“リトル・ジュース”はお前のものじゃない。いいな? ハシヅメもEVILの野郎の急所蹴りを見ただろ! EVILがIWGPヘビー王者になったことは事実だが、俺を見くびらない方がいいぞ。俺が勝ってもおかしくなかった。いまだに1度もEVILの野郎を倒せてはいないけど、今日はあと1歩のところまで追い詰めてやった。ディック東郷の野郎がいなければ確実に俺が勝ってた。残るあと4試合。もう1敗もできない。内藤にもまだ1度も勝ったことがない。あいつに絶対に勝たないと。今年は俺にとって4回目の『G1』。1回目は6点、2回目は8点で終わった。でも去年は6点で終わってしまった。結果を残せなかった。でも今年の俺はコンディションだって抜群に良い。少なくとも10点は取って終わりたい。本来なら優勝を目指すべきだけど、俺には可能性はゼロだって分かってる。だから10点以上、自己最高成績が目標だ。10点にも届かなければ、もう来年からは出場の資格もないだろう。(※日本語で)アリガト」
<第5試合>
▼第5試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
×YOSHI-HASHI(1勝4敗=2点) vs 〇内藤 哲也(4勝1敗=8点)
24分43秒 デスティーノ→片エビ固め
内藤「(※2本のベルトをフロアに並べて片ヒザをつき)仕切り直しの舞台。仕切り直しの相手。すべてがそろったかな。ここは、俺のホームだよ。ここで仕切り直せたこと、これは大きいね。1敗した後、すぐにリーグ戦が、俺のホームである広島で開催されるあたりね、運も味方してるのかな。俺の心配してた、燃え尽き症候群のYOSHI-HASHI……ではなかったね。なにか、興行再開後、なにかつかんだかね? 俺の心配する、燃え尽き症候群のYOSHI-HASHIではなかったかな。ただ、彼はいったい俺に何連敗すれば気がすむのかな? デビュー戦の相手、俺だよ。それ以降、シングルで何度も対戦したけど、すべて俺の勝ち。なんならさ、アニマル浜口ジム時代のスパーリングを入れても、俺、YOSHI-HASHIに負けたことないからね。いったいいつになったらさあ、俺を焦らせてくれんのかな? 物事が変わるのは一瞬なんだろ? その一瞬をもう、20年近く待ってるんだけどさあ、いったいいつになったら物事が変わるんだ、カブロン? そんなのんびりしてるとさあ、お互いレスラー人生終わっちゃうよ。超えられないまま終わってしまうよ。YOSHI-HASHI、そろそろ焦った方がいいぜ。あとさあ、(※左手首に巻いていたリストバンドを指して)このラバーバンド、知ってる? 俺のアミーゴ、久里亜蓮(※広島東洋カープ投手)のなんだよね、カブロン。彼はいま、MAZDAスタジアムで投げてるよ。MAZDAスタジアムでも『STARDUST』が流れ、そして広島サンプラザでも『STARDUST』が流れ、まさに俺のホーム、多くの広島の方々に『STARDUST』を聞いてもらえてる。いやもう、最高だね。さあ、久里亜蓮にプレッシャーをかけたよ。さあ、このあとどんな投球を見せてくれるかな。試合結果速報、見ないと。(※2本のベルトを手にして立ち上がり)あと、次はジュースか。(10.8)岡山でのジュース(戦)か。俺が心配してた、ブランク的なもの、関係ないみたいだね。ジュースも、KENTAも、Aブロックのジェイ・ホワイトも、ジェフ・コブも。あまりブランクを感じさせないんでね。これは岡山、楽しめそうだな。さあ、ジュース・ロビンソン、俺をとことんまで焦らせ、そして土をつけてくれよ。できるもんならね、カブロン」
YOSHI-HASHI「(※片ヒザを着いて、上半身を倒したままで)完全に、最後、決勝、望みない、かもしれないけどなオイ、まだいるだろ? 同門の後藤洋央紀。そして、いまオイ、タッグのベルト持ってるヤツいるじゃねぇか。俺はな、このNEVERの6人のタッグベルト、持ってるだけで、誰が満足するか、バカヤロー! オイ、こんなんじゃ終わんねぇぞ。いいか。地べた這いつくばって(きた)男じゃないとわかんない強さを、見せてやるよ」
<第6試合>
▼第6試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
〇棚橋 弘至(3勝2敗=6点) vs ×KENTA(2勝3敗=4点)
23分41秒 テキサスクローバーホールド
棚橋「(※指を3本立てて)勝ち星先行。よしっ……。(※自分に言い聞かせるように)まだいける。まだいけるから。ハア……ハア……。『G1 CLIMAX』、いろんな選手が輝いて、頭角現して、そういった中で俺は何をやってんだっていう葛藤ももちろんあって。今日もね、今日というかもう、(※ときどき言葉に詰まりながら)観客・が・開放になって、お客さんが・来てくれる。ホント、うれしい。うれしいけど、やっぱりその、お客さんの席数には制限があって。ハア……(会場に)来たくても、来れない人いるんだろうなあって思ったりとか。ハア……こういうタイミングで、好きだったプロレス、離れちゃったら寂しいなあとか、考えて……(※汗まじりで涙が頬を伝う)。ハア……けど、俺の気持ちは、誰ひとり! 置いていかないから。全員、連れていくから。……(※涙をこらえながら)……ケガで休んでる選手、試合数の関係で出れない選手、みんな仲間だから。柴田(勝頼)選手もそうだよ。絶対、誰ひとり置いてかない。絶対、また新しい、新日本プロレスを作っていきたい。(※少し涙声になって)そして……絶対、それは俺、この手でやりたい。やって見せるから。『G1 CLIMAX』、ちょっくら、優勝してきます」
KENTA「(※コメントスペースに入ると、ビデオカメラに目をやる。その瞬間、不機嫌な表情に一変)やっぱりだよ。やっぱりだ。思った通りだよ。試合は負ける。カバンは壊れる。散々だよ。ああ……。なんでかな? なんでかな? (※ビデオカメラクルーに向かって)いつまで来んだよ。やめてくれ、付きまとうの。警察に言うよ……。(※真顔で)本気だから。これ以上、付きまとうなよ……」
<写真提供:新日本プロレス>