【新日本】<10.8岡山大会>『G1 CLIMAX30』試合結果・バックステージコメント全文掲載

10月8日(木) 、新日本プロレスはG1 CLIMAX30 Bブロック公式戦5試合を含め全6試合を岡山・ジップアリーナ岡山 で開催。

各試合結果、バックステージコメントを掲載。

G1 CLIMAX 30
日時:2020年10月8日(木) 16:00開場 18:00開始
会場:岡山・ジップアリーナ岡山
観衆:1,477人

【試合結果】

<第1試合>

▼第1試合 15分1本勝負
×上村 優也 vs 〇ゲイブリエル・キッド
8分47秒  ダブルアームスープレックス→片エビ固め


 
キッド「よし! でも今シリーズ、負けのほうが多いから、大きいことは言えないな。でも、今日の俺のファイトは素晴らしかった。だから大口を叩かせてもらうぞ。全力を尽くすことができた。最近のウエムラは、ツジとは違ってあまり俺に批判的な意見を言ってこないし、俺に対してリスペクトを持ってくれているんだと思う。だから俺もあいつには敬意を持って接している。いまさら俺が言うことでもないが、ウエムラは実力のある素晴らしい選手だ。本当にそう思う。でも、俺は昨日敗れているから、今日は負けるわけにいかなかった。ウエムラと闘っていると楽しいし、あいつの力強さをヒシヒシと感じる。もちろん、どの選手と当たっても楽しいけど、中でも特にウエムラと闘うのが好きだ。互いに絶対に負けたくないという気持ちが伝わってくるだろ。次も全力でぶつかっていこう。それからツジ……お前へのコメントは次当たるときまで取っておく。次は絶対にお前を倒す。絶対だ」


 
上村「このシリーズが始まったときに、最初のコメントで『自分で課題持って、試したいことがある』って言ったと思うんですけど、今日は、すごく悔しくて負けてしまいましたけど、でも、最初に言ったその“試したいこと”っていうのは、ひとつずつ試してるかなと。自分にしかわからなくて、お客さんは『何が変わったんだ?』って思うかもしれないですけど、別に新しい技とか派手な技出したから勝てるとか、そんなんじゃないので。これから、技をどんどん身につけていきたいですけど、まずはひとつずつ着実に、課題を持ってこのシリーズ、最後まで走り抜けたいと思います」

<第2試合>

▼第2試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
〇後藤 洋央紀 (3勝3敗=6点)vs ×YOSHI-HASHI(1勝5敗=2点)
14分12秒  GTR→エビ固め


 
後藤「久々に、ストロングスタイルの試合をしたような気がします。俺ももう、負けが許されない中で、今日もこのように生き残った。こんな時代だからこそ、俺は奇跡を信じるし、自分自身を信じたいと思います。以上です」


 
YOSHI-HASHI「(※NEVER 6人タッグベルトを手にコメントスペースに入って来て)返り討ちにあってしまったけど、俺が見たかったのは、ああいう荒々しい後藤洋央紀だから。リング上で、あの人が凱旋したときのこと思い出すような、なんかそんなオーラを感じたよ。あの荒々しさが、俺はすごく魅力的だと思うから。今日はあの後藤洋央紀と闘いたかった。負けちゃったけど。でも、大きな収穫だよ。このベルト、一緒に巻いてるしね。後藤洋央紀がCHAOSにいなかったら、俺このベルト、いま、巻けてなかったかもしれないからね。それだけでも俺は、あの人がCHAOSにいるっていうこと自体、すごく意味が大きいなと思ってるから。あの荒々しさ、あのビンタとかでアゴが外れるかと思ったよ。でもね、このベルト巻いていま一緒に組んでるけど、また俺はね、闘いたい。次はね、俺が勝つ。最後はね、最後に勝てばいいから。最後は必ず俺が勝つから」

<第3試合>

▼第3試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
×矢野 通(3勝3敗=6点) vs 〇ザック・セイバーJr.(3勝3敗=6点)
12分20秒  変型レッグロック


 
ザック「(※コメントスペースに入ってくると、水を一口飲み、まじめな表情で)今日の勝利を俺の聖帝タイチに捧げる。いつも俺を聖なる力で見守ってくれてありがとう。いや正しくは『NJPW WORLD』から俺の試合を見ているだけだが。いやあ、過酷な勝負だった。本当に厳しかったよ。でも、それが『G1』だ。よく聞いてくれ、明日からまた新たな闘いが始まる。勝ちにこだわっていく。でも、勝ち点2点は、2点以下でもなければ2点以上でもない。そういうことだ。ヤノは優れたテクニックを持ったレベルの高いアスリートだ。あいつの実力は認めているし、1000%の力でぶつかってきてくれた。だからギリギリまで追い詰められた。でも最後まで耐えて俺が勝った。この1勝は大きい。この勝利の勢いに乗ってトップに上がってくぞ。まだまだこんなものじゃ満足できない。『G1』は全試合がハイレベルだ。気持ちを新たに、新たな闘いに挑んでいく。俺たちレスラーは、常に負けから何かを学んで成長していくものだ。だけど勝ちから学べることはそれ以上に大きい。それで今日の勝利から俺が学んだことと言えば、(※一転して怒りの表情になって、一気にまくし立てる)ヤノはただのバカ野郎でしかないってことだ! なんであいつなんかが『G1』に出てるんだ!? ふざけるな! 『G1』を汚すな!」


 
矢野「(※足を押さえ、引きずりながらコメントスペースに入ってくる。コメントスペース内をうろうろしながら)ああー、痛ぇ! ザック、テメェ、なんだと思ってんだ、俺の脚を! オイ、手羽先じゃねえんだぞ! なくなっちまうじゃねぇか、お前! ふざけんな、オイ! 名古屋は次だよ、名古屋は! “名古屋名物”手羽先じゃねぇんだよ、お前! ここは岡山だよ、お前! 脚が折れてんぞ、このバカヤロー! 痛ぇな! テメェ! オイ、俺はこの『G1』な、KOPWを背負って出てんだ、コノヤロー! それなのにクソーッ! タップして! チクショー! ザックのヤロー! 痛ぇ! ここは名古屋じゃねぇぞ! あいつは“風来坊”だ、コノヤロー!」

<第4試合>

▼第4試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
〇SANADA(3勝3敗=6点) vs ×KENTA(2勝4敗=4点)
11分24秒  オコーナーブリッジ
 
※SANADAはノーコメント


 
KENTA「(※落ち込んでいるようで、ゆっくりした足取りでコメントスペースにやってくる。ふてくされた表情のまま、US王座挑戦権利証が入ったケースをフロアに置く。そして、ビデオカメラマンを睨みつけ)言っても言っても……。何回わかんだよ、太ってんなあ! あれほど付きまとわないでって言ったじゃん! どういうつもり? どういうつもり? ねえ、マジで。今日はちょっと、とことん話そ。ちょっと座りなよ。座れるもんなら。おなか苦しくないなら座れよ。(※フロアにあぐらをかくKENTA。カメラマンは片ヒザを着く形でビデオを回している。それを見て)ほら、変な座り方。座れてない。ねえ、どういうつもり? 付きまとって、何が面白いの、俺の? ねえ? 考えてみなよ。開幕戦来た? 来てないよね。俺、勝った。んで、次、2戦目。来た? 来たよね。俺、負けたよ。ほんで3戦目。来た? 来てないよな。来てねぇだろ。俺、勝ったもん。ほんで、4戦目。次、どこだ? 覚えてないけど。でもね、わかる。来てるとき、俺、全部負けてるよ。あんだけ言ったじゃん。昨日、『もうかかわらないで』って。言ったじゃん。まだわかんないの? ああそうだ。お前だろ。俺が負けた時、うれしそうに、バカにしてツイートしてくんの、お前だろ? な? なんか、そんなような感じする。ああ似てる。そんな雰囲気ある。毎回、俺が負けたときに限って。勝ったときは何にも言ってこないくせに。負けたときに限って、もう鬼の首取ったかのように。そう、お前だろ? ホントに警察に言うよ。マジでいい加減にして。もうホントに。これ以上、星落とせないから。マジでもう来ないで。もうホンットに、これっぽっちで。マジで。まあ結局、俺が何を言いたいかというと……“こういう時ってだいたい太ってる太ってるって言ったって実際そんなに太ってないんでしょと思うかもしんないけど、マジで太ってるから”ってこと!」

<第5試合>

▼第5試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
×ジュース・ロビンソン(3勝3敗=6点) vs 〇内藤 哲也(5勝1敗=10点)
25分01秒  デスティーノ→片エビ固め


 
内藤「(※フロアに2本のベルトを並べ、その後方に片ヒザを着いて)ジュース・ロビンソン、彼と『G1 CLIMAX』で対戦するのは、これで3年連続かな? 毎回、ジュース・ロビンソンには楽しませてもらってますよ。彼には、可能性を感じるかな。これ、お世辞抜きでね。彼には可能性を感じますよ。でも、でも、この殻を破るのが、すごく難しいわけでね。次にシングルマッチで向かい合うとき、この殻を破ったジュース・ロビンソンが、俺の目の前に立ってくれていることを願いますよ。まあ、殻を破ったとしても、結果は同じだと思うけどさ。ジュース、楽しみにしてるぜ(※と言って2度、右の拳を上下させるポーズを見せる)。そして、次は愛知県体育館でのEVIL戦。7月の愛知県体育館で、ベルトへの挑戦表明をし、そして神宮球場でこの2本のベルトを返してもらったわけだけど、愛知県体育館のお客様には、俺がEVILと闘う姿、俺がEVILから勝利する姿を、お見せできてないんでね。7月の愛知県体育館大会の、マイクアピールの続きを日曜日、お見せしますよ。EVILには、ディック東郷との、入念な打ち合わせをお勧めしておきますよ。EVILのこだわる正義とやらを、見せてみろよ、カブロン! (※2本のベルトを手にし、『ジュース、ジュース、ジュース……』と右手を何度も上下させながら控室へ向かっていく)」


 
ジュース「(※某記者に向かって)ハシヅメ、俺の4度目の『G1』も、優勝の可能性ははかなく砕け散った。もう奇跡でも起きない限り、決勝には上がれないだろう。まあ、そんなチャンスはないだろうけど。IWGPとインターコンチネンタルの2冠王であるあいつを、あと一歩まで追い詰めることはできた。だけど、まだまだだった。ハシヅメ、もしかしてお前ならナイトーを倒せるかもな。俺と仕事を交換するか、ブラザー? コスチュームを貸すぞ。クソッ。悔しくて、もうほかに何言ったらいいのかわからない。でも、このあいだも言ったように、目標は勝ち点10点以上。ナゴヤでSANADA、ヨコハマでZSJ(ザック)、そしてBブロックの最終公式戦でゴトーに必ず勝つ。みんな俺を信じてついてきてくれよ。俺はいつだって全力で闘う。結果を残してみんなに認めてもらうんだ! 俺の『G1』出場に納得いかない声があるのも知ってる。でもアンチの言うことなんて、いちいち気にしてられない。ニュージャパンのリングに上がって5年。俺はずっとニュージャパンにふさわしくない選手だって言われて、批判されてきた。そうだよ、俺はクソみたいなコメントも全部目を通してる。俺だって人間だし正直傷つく。でも俺はプロレスに人生を捧げてるし、それだけの努力をしてる。取り乱さないようにしてるけど、アンチのコメントには怒りが爆発しそうになることもあるさ。でも近い将来、俺はもっと『G1』で結果を残していく。成長できなければ、『G1』に出る意味もないだろ。優勝には届かなくたって、俺は1歩ずつ上を目指してく。絶対に勝ち点10は取ってやる。そして『WORLD TAG LEAGUE』の開催が決まったな。デビチャン(デビッド・フィンレー)、お前もなんとかしてこっち(日本)に来い。前年度優勝者チームの俺たちは、トロフィーを防衛する使命があるだろ。な? ファンのみんなのことを愛してるよ。アンチさえも俺は愛してるぜ」

<第6試合>

▼第6試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
×棚橋 弘至(3勝3敗=6点) vs  〇“キング・オブ・ダークネス”EVIL(4勝2敗=8点)
19分58秒  EVIL→片エビ固め

▼試合後リング上でEVILがマイクアピール
「オイ、棚橋!オメーの完敗だ、コノヤロー!オイ、岡山のクソヤローども、誰が正義で、誰が頂点で、誰が本物か、わかったか、コノヤロー!Everything is EVIL!It’s REAL!!」

EVIL「オイ棚橋、いいか、オイ、俺の方が、お前より強ぇんだよ。そして次は、内藤、オメェだよ。それからよ、ジェイ、お前、ずいぶん裕二郎のこと信じてるみたいだな。そうか、オイ……(※不敵な笑みを見せ)ハッハッハ……(※小さな笑い声を漏らすと、東郷の肩を軽く叩いて控室へ向かう)」


 
棚橋「(※コメントスペースにたどり着くや、フロアにうつ伏せになって顔をうずめる。しばらくそのまま何かを抑えるような感じで無言。右拳で何度も軽くフロアを叩き、意を決したように『エイッ』と小さく声を出すとともに上半身を起こして体育座りになる)プロレスラーになって、勝ってうれしい、負けて悔しい、そういう気持ちが強くなってたのかなと思って。でも、コンディションがよくなかった。(コンディションが)よくなって、動けて、お客さんが盛り上がってくれたというところで満足しちゃいけないと、いつも思ってた。だから今日は、負けて悔しいっていう、デビューしてるときの気持ちをね、思い返していたっていうか。そこだろうな。この悔しいから頑張るんだし、悔しいからどうやったら勝てるかを考えるんだし。大丈夫。こっからの俺は強ぇよ」

――最後、スリーカウントを奪われた瞬間、観客席から起こったタメ息は聞こえましたか?

棚橋「(※立ち上がりながら)ああ、聞こえなかった。聞こえなかったけど、それだけ期待を裏切ったってことだよね。こういう状況でも(会場に)来てくれて、期待してくれたお客さんを裏切った……つらい! つらいけど、エネルギーに変えて。『G1』、あきらめてないから。(※しばらく間をあけてから)ちょっくらじゃないよ。絶対、(※キッパリと)優勝してきます」

<写真提供:新日本プロレス>

 

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