【新日本】飯伏がSANADAを破り『G1』連覇!EVILが内藤に2冠戦を猛烈アピール!-O-カーン&オスプレイ登場!<試合結果・バックステージコメント全文掲載>10.18 G1 CLIMAX 30 in 両国
18日、新日本プロレスは『G1 CLIMAX30』 最終戦を両国国技館で開催。
Aブロック1位の飯伏幸太とBブロック1位のSANADAが優勝決定戦で激突、ゴールデン☆スターの飯伏が史上3人目の『G1』連覇を達成した。
日時:2020年10月18日(日) 13:00開場 15:00開始
会場:東京・両国国技館
観衆:2,928人
【試合結果】
各試合結果、バックステージコメントを掲載。
■第1試合■
第1試合 30分1本勝負
後藤洋央紀&石井智宏&●YOSHI-HASHI&矢野通
vs
タイチ&ザック・セイバーJr.&エル・デスペラード&○DOUKI
10分34秒 体固め
矢野「ザック、聞けこの野郎! テメェ、人のやること邪魔してんじゃねぇ、この野郎!何度も何度も何度も何度も邪魔しやがって馬鹿野郎! テメェには借りがあるんだ、この野郎!(※手にしていた『KOPW』のトロフィーを示し)『KOPW』懸けて、テメェとやってやってもいいんだぞ、この野郎オイ! 分かるかオマエ、ザック・セイバーJr.、テメェ、オイ、俺がなぁ、とっておきのルールで、オマエを成敗してやる、この野郎!」
タイチ「見たか、オイ! オイ、何やったんだよ。(向かい側の赤コーナーのバックステージで矢野が吠えているのを聞いて)あっちはうるせえよ」
DOUKI「うるせえな、オイ!」
タイチ「ああ、何やったんだよ、こいつ?」
デスペラード「フィニッシュ、何したんだ、お前?」
ザック「よくやったぞ、DOUKI!」
タイチ「(赤コーナー側が吠えているのを聞いて)負けたんだから帰れ!」
石井「(※足を引きずってインタビュースペースに現れるも、遠くに鈴木軍の姿を見つけて)オイ、テメェこのやろう!」
デスペラード「(石井が近づいてくるのを見て)おいおい、何しに来たんだ、この野郎(と言って、鈴木軍の4人も石井のほうに近づいていく)」
タイチ「こいつに負けたんだろう、オイ!(と言って、4人で石井をなぶりにかかる)。こいつに負けたんだよ、オイ!」
※タイチたちが石井を捕まえると、DOUKIが鉄パイプで石井の左ヒザを攻撃する。
デスペラード「ハッハッハッハッ!」
タイチ「わかったか、石井! すぐやらせろ! なあ、石井。こいつに負けたんだよ(と言って、4人とも青コーナーのバックステージに引き返す)。オイ、『G1』に出た奴に勝ったんだよ、こいつは。どうすんだよ?」
ザック「DOUKI、こいつらに構わずコメントを続けろ」
DOUKI「オイ、YOSHI-HASHI、お前、弱いな。『G1』、1シリーズ出ていた奴が、1カ月何もなしで休んでいた奴によく負けるな、オイ!」
デスペラード「YOSHI-HASHI、お前、誰に勝ってたっけ、『G1』で? SANADAに勝ってなかったっけ?」
タイチ「おっ! ということは、お前が決勝戦に行け!」
DOUKI「俺が『G1』の決勝に出たほうがいいんじゃねえか?」
タイチ「やったことは一緒だよ」
DOUKI「いいか、YOSHI-HASHI! お前はメキシコにいた時から一番弱いと思っていたんだよ。新日本からメキシコに行った奴で、お前が一番弱い前から思ってたんだよ。オイ! お前な、ベルト! いっつも入場の時に大事に持ってきているベルトあるな? 俺以外みんなベルトを持ってんだよ。俺だけなくてな、寂しいと思ってたんだよ。挑戦させろ。今だったらな、今日みたいに勝っちゃうぞ、ハハハハ!」
タイチ「本当だな。何もしねえで勝ったもんな」
デスペラード「本当に何したの?」
DOUKI「知らねえよ」
ザック「(日本語で)スゴイヨ、スゴイヨ」
タイチ「あんなYOSHI-HASHIみたいなクズがもっているようだったらよ、俺らに寄越せよ。俺とザックとで行ってやるよ。こいつを最後まで面倒見てやっからよ、俺とザックがよ。これで二冠王だな。俺らも2本ベルト持ってよ」
ザック「次期NEVER6人タッグ王者は俺たちだ。でもベルトは3つともDOUKIに巻かせてやるよ」
タイチ「俺とザックはこれ(IWGPタッグベルト)を持っている限り、そしてNEVER6人も獲るし、これからまだまだやることがあるからよ。『G1』で2人で優勝決定戦できなかったかもしれねえけど、これがある限り俺とザックが中心にあるって忘れんなよ。まだまだこれから先も」
ザック「そもそも俺らは最初から『G1』なんてどうでもよかった。俺たちは現IWGPヘビー級タッグのチャンピオンだ。そして鈴木軍にはジュニアタッグのベルトもNEVERのベルトもある。次はデンジャラスD(DOUKI)がNEVER6人タッグのベルトをチームに増やしてくれる」
※後藤、YOSHI-HASHIはノーコメント。
■第2試合■
第2試合 30分1本勝負
鷹木信悟&○高橋ヒロム
vs
鈴木みのる&●金丸義信
11分54秒 TIME BOMB→片エビ固め
鷹木「鈴木の野郎! ナメやがって! 一昨日の負けなんてアイツ、何も感じてねぇぞオイ! ふざけやがって! だったらオイ、もう1回! 決着つけるしかないんじゃねぇか? 神宮の時に言ったように、どっちかがぶっ倒れるまで、病院送りにされるまで、とことんやろうじゃねぇか。新日本プロレス! カード組めよ。鈴木とのシングルマッチ! 秋に始まったことは、秋に終わらす。早急に組めよ! もちろん、NEVERのタイトルを懸けてだ! あの野郎、俺が持ってる時はよぉ、『宝物』とか言っといてよぉ、獲ったら獲ったでNEVERのベルトに対して何のリスペクトもねぇじゃねぇかオイ! あんなヤツが持ってたってなぁ、宝の持ち腐れだ! だったら俺が再び奪い返して、価値を高めてやるよ。とにかく新日本プロレス! 早急に組めよ、次の後楽園でもいいぞ? 俺は、いつでもやってやるからな!」
高橋「(※両手を広げて現れ)さあ! 決定したぞ! 決定したぞ! 世界で一番強いプロレスラーを決める大会、『BEST OF THE SUPER Jr』が、ついに開幕する! だがー! その前に、どうしても、どうしても、獲っておかなきゃいけないものがある! 必要な、ベルトがあるんだ! ジュニア、負けたまんまで、『BEST OF THE SUPER Jr』に出れるか? 出れねぇよなぁ? (※天を仰いで)あー、聞こえてくるぜ、みんなの声が、ほらー!『出れませんよー!』『無冠の人間なんて出ちゃいけませんよー!』『ヒロムはちゃんとチャンピオンじゃなきゃダメですよー!』って、聞こえてきてるだろ? 俺にも聞こえてきてるんだ、みんなに聞こえるように! だから、改めて言ってやる。金丸、デスペラードの持つ、IWGPジュニアタッグチャンピオン、俺たちに、俺と、BUSHIさんに、挑戦させろよ。もちろん、もらっちゃうよ~ん! IWGPジュニアタッグのベルト、俺とBUSHIさんで巻いて、2人でチャンピオンのまま『BEST OF THE SUPER Jr』に行く。俺は100%決勝に行き、優勝する。決勝の相手、BUSHIさん、BUSHIさん、来てくれるよね? 『BEST OF THE SUPER Jr』の前に、盛り上がろうぜ! 金丸とデスペラードの持つ、IWGPジュニアタッグ、俺とBUSHIさんで、いただくー!」
鈴木「オイ、鷹木信悟! 鷹木信悟! オイ、NEVERのベルト、俺からの命令だ。お前が獲りに来い。NEVER、この次の対戦相手は鷹木信悟、貴様だ。オイ、ぶちのめしてやるよ。前よりも、一昨日よりも、昨日よりも、今よりも! ぶちのめしてやる……ぶち殺してやる! ヘヘヘ! お前、俺の(囁くように)生贄になれ……」
※金丸はノーコメント
■第3試合■
第3試合 30分1本勝負
○棚橋弘至&ジュース・ロビンソン&ジェフ・コブ&マスターワト
vs
ジェイ・ホワイト&KENTA&石森太二&●外道
9分12秒 テキサスクローバーホールド
ワト「俺はもう、『BEST OF THE SUPER Jr』に向けて、調子を整えてきたから。やってやりますよ、初出場、初優勝。『BEST OF THE SUPER Jr』、そして今日やった石森太二、ベルト奪ってやるよ!」
天山「その調子や! このまま力を蓄えてなぁ、『BEST OF THE SUPER Jr』、一発で獲ったれよ! 応援してるからよぉ、ガッチリ行こうぜ!(※ワトと握手)」
※ワトは先に控室へ。
天山「今日は久しぶりに会場に来て、『G1 CLIMAX』の最終日ってことで。この両国っていう会場はね、俺にとっては思い出深い会場でもあるけど、ワトの試合を応援して、しっかりとワトの成長を(見て)。もっともっと上がっていくから。次の次の、ジュニアの大会、初出場で初優勝、しっかりやってもらいたいね。俺は『WORLD TAG LEAGUE』、出たいけど、分かんない」
棚橋「『G1 CLIMAX』での結果は振るいませんでしたけれども、手応えは掴みました。キャリアね、10月10日で21年か。22年目に向けてますけども、最初の行き先は……ドゥルルルルルル~デン! USヘビー権利証。KENTA、『G1 CLIMAX』で俺が勝ってるしね、挑戦する権利はあるだろう……し、今こういう中で、海外への渡航とかなかなか厳しい状況ではありますけど、少しずつ海外の選手も来てる。だからこう、一つずつね、『無理だな』って思ってたことが、一個ずつ一個ずつ実現していくことこそ、それをファンの皆さんに『一歩ずつ進んでいけるな』っていうことを見せていけると思うんで、まず、USヘビーの権利証を獲る。そして、今のチャンピオンのジョン・モクスリーがどうなるか。という段階をちゃんと見せて、それと同時に、プロレスっていうものがまた盛り上がっていく、その過程を皆さんに見せたいし、共有したいし。それがね、そう遠くない将来、来ると信じてるから。『G1 CLIMAX』、駆け抜けました! 充実感はあります」
※ジェフ、ジュースはノーコメント
ジェイ「(スタッフに向かって)椅子、ありがとな」
ーーもちろんです。
ジェイ「じゃ、失せろ。JAY1最終日、こんな結果になるはずじゃなかった。まぁ今年は本物のJAY1とはいかなかったようだな。新日本オフィス、これがお前らの望んでたシナリオなんだろ? レッドシューズのおかげだな。でも俺は最後には欲しいものは必ず手に入れる。開幕時にも、それから凱旋帰国した時にも言ったが…最後は全部俺のものになるんだ。もうそこまできている。俺は新日本のトップだ。お前たちファンはベルトがなければ新日本のトップとは呼べないと思ってるのか? そうなのか? じゃ、お前らのお望み通りにしてやろう。お前たちファンのサポートが俺の全てだからな。俺のやり方でお前たちに見せてやる。その瞬間まで…呼吸して待ってろ」
石森「しばらく見ない間にジェイとEVIL、揉めてんの? どうなんだよ。コメント見て、俺ヒヤヒヤしちゃったよ。逆にKENTAさんのコメントには凄え笑わせてもらったけど。あれ? 今日、例のデブはいないの? いない? あっ、君? 例のデブ? 太ってんなぁ、ハハハハハ! まあ、それはいいとして、バレットはフルでメンバー揃ってないから、なるようにしかなんねえけど、仲良く行こうや」
KENTA「(バックステージに来るなり、太ったTVカメラマンの横に立ち、カメラレンズを手で覆って)だ~れだ? って、なんちゃって(笑)。(急に驚いた表情となり)って、なんでお前がいんの? なんであの娘との待ち合わせにお前がいんだよ! 太ってんなぁ! なんでいんだよ。お前、今日見てみろよ。お前がいたせいで、負けてんだよ、今日。お前がいて、あの娘が来ちゃったらまずいから帰って、本当。お前、汗かいてる! 汗凄いな、お前。汗拭けよ。拭け、そのタオルで。YOSHI-HASHIのタオルじゃねえかよ! 何使ってんだよ、何買ってんだよ、そんなの。またおにぎりいっぱいつけて! 困るから、本当困るから。こんなお前と話してるところ、あの娘に見られたら本当に困るから、帰って。本当にマジで困るから帰って。(痩せているTVカメラマンのカメラに向かって)いや、これ本当に何でもないから(苦笑)。勝手に来てただけだから、これ本当に関係ないからね。(また太ったTVカメラマンに向かって)お前のせいだぞ。お前、帰れ! 帰れよ、お前! こいつと勘違いされるんだったら、もっと他の人にされたい。これ本当に勘弁して。帰れ! 帰れ! お前も帰れ。(痩せているTVカメラマンに向かって)ごめんね。変な勘違いさせちゃって、ごめん。あれ、関係ないから。マジで関係ないから。常識的に普通に考えて? おにぎり持って、YOSHI-HASHIのタオルで汗拭いている奴、マジであり得ないでしょ? ね、頼むよ? 信じて。信じてくれる?(痩せたTVカメラマンのカメラがうなずくと)良かった~。今日は俺、君の本当の気持ちが聞きたい。俺がこんだけ思ってんだけど、君が俺をどれぐらい思ってくれているか、今日は知りたい。今日はもう言うよ。俺は、君のことを、(しばらく間を置いて)愛してる。それの答えを君の口から聞きたいんだ。答えてくれる?(痩せたTVカメラマンのカメラがうなずくと)じゃあ、聞かせてくれるかな?」
痩せたTVカメラマン「愛してる」
KENTA「いや、オッサンじゃねえかよ、声! なんだ、こんな引っ張って、お前、オッサンじゃねえかよ! ただのなんだこれ……ちょっと1回待て。(2人のTVカメラマンに向かって)お前もお前も、ちょっと座れ、座れ。
怒るぞ、俺。なんだこれ? 俺がマジで2台用意しろと言ったと思われたら、本当に困るから。勝手にお前らが2台用意してんだからな。なあ? バックステージコメント、2台用意して、どんだけ俺のハードル上げんのこれ? 全て俺のせい? 無責任? そんなのあり得ねえだろう。どうなってんだよ、本当に。頼むぜ。もうこれ、バックステージコメントのそれじゃないよ、他の人と比べて。試合のこと、一言もしゃべってないこともあるからね。どうなってんだよ。頼むぜ、本当に。(痩せたTVカメラマンに向かって)ほんで、お前、聞いたぜ。なんか、お前、転職するらしいな? まあ、俺は別にお前がいなくなったって、寂しくもないし、余計な奴がいなくなってせいせいするよ……いや、青春ドラマかよ! 本当に転職すんの?(痩せたTVカメラマンのカメラがうなずくと)めちゃくちゃ寂しくなるじゃん。このタイミングでうなずいてくれたり、ウーンウンって言ってくれるやつで俺の心は癒えてたし、もしかしたらそれが好きな視聴者がいたかもしれないけど、じゃあそれももういなくなっちゃうんだ。もしかしたら、一人二人はこのやり取りのファンがいたかもしれないから。(太ったTVカメラマンに向かって)お前、ちょっと聞いてろよ! 息づかいが荒いぞ、お前! 静かに聞いてろよ。鼻息荒いし!(気を取り直して)このやり取りがもしかしたら好きな人もいたかもしれないから、そういうファンの人に一言言いなさい。お礼を言いなさい!」
痩せたTVカメラマン「ありがとうございました」
KENTA「普通ぅぅぅ! お前、普通だな、オイ! まあまあ確かにありがとうございましたってことだな。えっ、じゃあ何? (太ったTVカメラマンに向かって)これからずっとお前? それはわかんないの?(太ったTVカメラマンのカメラがうなずくのを見て)チッ! うなずきもちっちぇえし、お腹が邪魔してんの? 時計似合わねえな、なんか。本当によぉ。まあ、でもお前らのおかげで『G1』楽しませてもらったよ。結局、俺が何が言いたいかって言うと、『NEW JAPAN WORLD』のこれからの未来に幸あれってこと!」
※先に引き上げてきた外道はコメントを残さず、まっすぐ控室へ
■第4試合■
第4試合 30分1本勝負
○ウィル・オスプレイ&グレート-O-カーン
vs
オカダ・カズチカ&●SHO
12分36秒 足4の字固め
オスプレイ「世界最高のレスラーのコメントが欲しいのか? 言っただろ、ビーはただスタイルが良いだけの女じゃない。もちろん彼女のお尻は素晴らしいが……それ以上に危険な女だ。オカダ、ファンに目を向けることもなく、真っ先に俺に飛びかかってきたな。俺と1vs1でやりたくてたまらないのか? まずはグレート-O-カーンが相手になってやる」
-O-カーン「ひれ伏せ、愚民ども! 余の力が理解できたか? オカダ……楽しみだなぁ!」
オスプレイ「グレート-O-カーンをナメてもらっちゃ困る。TVの前で飲んでるみんな、THE EMPIREに乾杯! 高級レストランでステーキとワインでお祝いでもするか?」
ビー・プレストリー「ピザでもいい?」
オスプレイ「いいよ、ピザにしよう」
※オカダ、SHOともにノーコメントで肩を借りて控室へ。
■第5試合■
第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●BUSHI&内藤哲也(LIJ)
vs
高橋裕二郎&○EVIL(BULLETCLUB)
14分14秒 Scorpion Deathlock
東郷「オイ、内藤! 今月でレンタル期間、終わりだよ。そろそろEVILの腰にベルト返してもらおうか」
EVIL「オイ、リング上、見たまんまだよ。内藤、受けるか受けないかは、お前自身に委ねてやるよ。よし、行くぞ……(と言って東郷の肩を抱きながら控室へ)」
※裕二郎はノーコメント
内藤「(※フラフラとインタビュースペースにたどり着くと床に片膝をついて)EVILは、(※床に置かれたベルトに目をやり)この2本のベルト、もしくはどちらかのベルトに挑戦したいってことで、いいのかな。まぁ、口に出すことは自由だし、口に出さなきゃ、誰にも伝わらないんで、いいんじゃないですか。この『G1 CLIMAX』、俺に土をつけた選手に、俺とのタイトルマッチを主張する権利は、十分にあると思うんでね。いいと思いますよ。あとは、新日本次第なんじゃないの? 今夜、EVILには、菅林会長に電話して、お願いすることをオススメしますよ。もちろん、ダークネスな時間にね」
※BUSHIはノーコメント。
■第6試合■
第6試合 時間無制限1本勝負
「G1 CLIMAX 30」優勝決定戦
<Aブロック1位>○飯伏 幸太
vs
<Bブロック1位>●SANADA
35分12秒 カミゴェ→片エビ固め
※飯伏幸太が『G1 CLIMAX』2連覇
飯伏「(※トロフィーと優勝旗を手に、ヨロヨロと会見場にたどり着くと、イスに座って深くため息。机に覆い被さるようにして、しばらく呼吸を整える)」
──連覇おめでとうございます。
飯伏「ありがとうございます」
──改めて、今のお気持ち聞かせてください。
飯伏「もう一回、いや、何度でも言います。僕は、逃げない、負けない、諦めない。そして裏切らない。最後まで、諦めなかったから(優勝できました)。いやー、メチャクチャうれしいですよ。でも体はね、ボロボロですよ。ボロボロ。みんなに、ホントに……」
※通路の奥から拍手をしながらジェイ・ホワイトが現れる。ジェイは飯伏の前にまで来る。
ジェイ「カッコいい優勝旗にトロフィーだなぁ。おめでとう」
飯伏「ありがとう」
ジェイ「いつも椅子を持ってくるあの女はどこだ?俺に椅子はないのか?」
※ジェイはイスを探し、会見場の片隅に見つけるとそれを飯伏が座る机の前まで運び、座り込む。
ジェイ「オーケー。座って話そうじゃないか。おめでとう。お前が『G1 CLIMAX』覇者だ。本当に『G1』覇者って気分か?」
※飯伏は優勝者のために用意されていたドリンクを一本、ジェイに渡して乾杯。
ジェイ「カンパイ。でもお前も俺も本当の所はわかってる。お前は真の『G1』覇者なんかじゃない。何故ならお前は(この『G1』で)俺に勝っていない」
飯伏「俺の勝ちだ」
ジェイ「黙れ。俺が話してるんだ。今までもこれからもお前は俺に勝てない。挑戦権利証の入ったブリーフケースが贈呈されるんだろ?でも俺がお前から奪ってやる。今日の所はトロフィーと一緒に楽しめよ」
飯伏「いつでもいいよ。いつでも」
ジェイ「じゃあな。楽しめ」※ジェイ立ち去る。
飯伏「(※報道陣に)落ち着きましょう。今は、うれしい時間だから。邪魔されたくない。これは僕の時間だから。もう一回言います。僕は3年連続、この優勝決定戦に出場。これは史上初だと思います。そして、2年連続優勝。これは蝶野さん、天山さん以来3人目。これは間違いない、事実。次、彼(ジェイ)が言ったように、いつでもやっていいよ」
──優勝決定戦は35分12秒、優勝決定戦史上最長記録というのを樹立したんですが、そのことに関してはどうですか? SANADA選手との対戦ということも踏まえて。
飯伏「しばらく……去年ぶりですかね、(SANADAと)対戦するのは。僕は、去年、言ったと思います。やっぱり彼は、“こっち側”だと思います。と、僕は思います。そう思いました。これは改めて、言いたいと思います」
──リング上では「この優勝をIWGPにつなげたい」という発言がありました。その思いは?
飯伏「『G1 CLIMAX』優勝っていうのは、IWGPへのチャンスを掴むことだと思います。チャンスは得たかなと。(※ドームまでの)期間がいつもより短いので、チャンスはいつも以上にあるんじゃないかなと。ちょっと怖いのは、今まで、権利証があったとして、それが挑戦されて奪われた場合、これは分からないですよ。このテンションを、キープしていきたいと思います。東京ドームにつなぎます」
──去年は『G1 CLIMAX』に優勝しましたが、IWGPは獲れませんでした。そこにかける思いというのもありますよね。
飯伏「それはもちろんです。前回、彼(ジェイ)に負けてるんで。彼と次にやってもいいし、もし権利証があるならやってもいいし、いつでもいいですよ。リベンジしますよ。リベンジした上で、俺がベルトを巻きますよ。あとはやるのみですよ。何も残ってない。これが本心。これが全てです」
──偉大な大先輩、蝶野正洋さんからトロフィーを受け取った気持ちは?
飯伏「(※うれしそうに笑顔で)正直、僕が見てた頃の『G1 CLIMAX』の覇者といえば、蝶野さん。不思議ですよね。不思議な感覚になりました。あの蝶野さんから……(※優勝旗とトロフィーに目をやる)あのトロフィーと、旗をもらうっていう。ファンに戻った気持ちですね。非常にうれしいです(※ニッコリ)。ホントに。……でも僕はプロレスラーなんで、そこは捨てて、もう一度原点に戻って、プロレスを頑張りたいと思います。来年も再来年も、ずっとプロレスをやり続けて、また優勝したいと思いますよ。何回でも。
──今日、1.4、1.5東京ドーム大会が発表されましたが。
飯伏「このコロナの時代に、東京ドームでイベントができるっていう。イベントごとが、たぶんあまりない中、それをプロレスが実現できている、人の前でイベントができる。これは最高にうれしいことなんで。どんどんどんどん、僕は発信できる力を得たんで、あとはIWGPヘビー級を獲るだけ。そしたらもっと、僕の言っていた“神”に近づけると思います」
──リング上も今も、「2冠」ではなく「IWGP」という発言がありました。現状、2冠ではなくIWGPということですか?
飯伏「そうですね。IWGPも強いし、僕の中ではこの2連覇というのもあり得ないことなので。実現したなという気持ちですね。そう思わないですか? これは夢なんじゃないかって」
──まだ達成してないことというとIWGP?
飯伏「そうです。僕はジュニアからやってきて、ジュニアのタイトルも全部獲って、ヘビー級に挑戦して、ヘビー級に転向して、それからここまでたどり着いて。あと残るは、IWGPヘビー級。これだけだと思うんで。
──それを東京ドームで?
飯伏「成し遂げたいと思います」
※SANADAはノーコメント
(写真提供:新日本プロレス)