【OSW】2.14 東京芸術センター『OSW&BERSERKER 5』覆面世界一選手権は奇数ラウンドがマスク、偶数バトラーツルールで田中稔が防衛!全試合結果
『OSW&BERSERKER 5』
2月14日(日)東京芸術センター ホワイトスタジオ
12時試合開始
観衆:50人(満員札止め)
▼試合前
©️OSW
試合前の吉野レフェリーによる前説で2020年のOSW大笑(賞)MVPに選ばれたジョッカー1号にザ・リーヴ様より記念の盾が贈られた。
▼第1試合 シングルマッチ 時間無制限3本勝負
〇歌のお兄さん2-1謎のメキシカン2号×
1本目
〇歌おに(2分3秒 反則)メキ2号×
※マスク剥ぎ
2本目
×歌おに(1分57秒 反則)メキ2号〇
※マスク剥ぎ
3本目
〇歌おに(0分57秒 三点倒立式逆さ押さえ込み)メキシカン2号×
©️OSW
OSW大笑表彰式後にビリーケン・キッドがリングに上がり、第1試合に出場する鈴木心と瀧澤晃頼を呼び込むと、鈴木は先ほど子供が生まれて父になったばかりだと報告。ビリーケンは「ここはOSW。激しい試合してなんかあったら大変だから、今日はコレでやろう」と2人にマスクを手渡し、鈴木は『歌のお兄さん』、瀧澤は『謎のメキシカン2号』にリング上で着替えさせられる。
©️OSW
そしてビリーは「メキシカンらしく時間無制限3本勝負で!」理不尽な要求をし去っていく。試合がスタートすると、1本目は瀧澤のランニングギロチンで鈴木のマスクが取れてしまい瀧澤の反則負け、2本目は鈴木のスイングDDTで瀧澤のマスクが取れて鈴木の反則負けに。ともに素顔となっての3本目は、瀧澤のネックブリーカードロップを切り返した鈴木が、逆さ押さえ込みから3点倒立の体勢で押さえ込んで3カウントを奪った。
▼第2試合 水天狗マスク復帰戦 3WAYマッチ 30分1本勝負
〇水天狗マスク(OSW)(8分53秒 体固め)×後藤恵介(フリー)
※もう一人は洞口義浩(フリー)
©️OSW
2019年11月以来の登場となる水天狗マスクの復帰戦は洞口義浩、後藤恵介との3WAYマッチ。水天狗が客席の拍手をあおって試合が始まるも、洞口と後藤が2人で闘い続けてなかなか試合に混ぜてもらえない。二人がダブルダウンしたところに水天狗エルボーを狙うもかわされ「邪魔だ」と場外に落とされてしまう。再びダウンする2人に水天狗エルボーを決めフォールするも両者にキックアウトされ「もう技がない!」と焦ってしまう。後藤に「邪魔だ」とコーナーに逆さ吊りにされてしまう水天狗。しかし後藤を寝かせた洞口がとどめを狙ってコーナー最上段へ上ると、水天狗の足のフックが外れ、後藤の上に覆いかぶさり3カウント。コーナー上に洞口を残したまま、何もしていない水天狗が復帰戦を勝利で飾ってみせた。
▼第3試合 女子プロレス タッグマッチ30分1本勝負
〇マリ卍(フリー)&勝愛実(フリー)(12分11秒 グランド卍固め)×櫻井裕子(アクトレス)&清水ひかり(アクトレス)
©️OSW
フリーとなってからOSWへ継続参戦中の『愛卍』勝愛実&マリ卍がアクトレスガールズの清水ひかり&櫻井裕子とタッグ対決。1月大会の延期により今年初めての試合となる愛卍は元気いっぱいの試合運びでリードし、4人がスクラムを組む形から愛卍がブレーンバスターで2人まとめて投げつける。連係攻撃で櫻井を追い込むと、マリがバックドロップからグラウンド卍固めにつないでギブアップを奪った。マイクを持ったマリは「今年初の試合、いいスタート切れたんじゃないですか?関東ではOSWさんを軸に活動することになってますが、1つ言わせてください!OSW女子部、愛卍に任せてみませんか!?いろんな個性的な試合がたくさんあるから、ここでOSW女子部、やってやろうじゃないですか!」とアピールして会場から拍手が沸き起こる。
©️OSW
しかし「ちょっと待った!」と入ってきたビリーケン・キッドは「キミたちはまだ本当のOSWを知らない。こんな激しい試合をしてんのがOSWだと思ってるの?あなたたちに1つ提案があります。女子同士の試合なんか当たり前だ!今は男子も女子も一緒。ミックスドマッチやったことある?」。あまり乗り気でなさそうな2人にビリーは「なんでイヤそうな顔してるんだ!ミックスドマッチができないならこのリングに上がれないんだよ!OSWの新エースのビリーケンキッドが決めたんだよ。次の大会2月28日、ミックスドマッチで熱い試合を見せてくれ」と再び理不尽な要求。愛卍も気持ちを切り替えて承諾した。
▼第4試合 シングルマッチ 入場込み15分1本勝負
△がばいジョッカー(OSW)(時間切れ引き分け)△がばいじいちゃん(九州プロレス)
©️OSW
前説の際にリングに上がったジョッカー1号だが「自身の絵の展覧会を開催するため」急きょ欠場となり、代わりに“宇宙最高齢レスラー・御年3万40歳”がばいジョッカーが紹介されて、がばいじいちゃんとのシングル対決が実現。「入場込みで15分」と定められた試合だが、両者たっぷり時間をかけて入場すると、ヒザを突き合わせてお菓子の袋を開け始める。ようやく両者が立ち上がりゴングが鳴らされると、ゆっくりとした投げを1発放ったところでリングアナが「終了5分前」のアナウンス。2人でタテに並んでのロープ渡りから丸め込みの応酬。残り時間10秒前からは2人仲良く拳を上げてカウントダウンし、時間切れのゴングが打ち鳴らされた。
▼第5試合 覆面世界一選手権試合 3分無制限ラウンド
〇【第5代王者】正体不明ナゾの覆面レスラー田中稔(GLEAT)(6R 1分8秒 ギブアップ)×【挑戦者】宇宙銀河戦士アンドロス(SECRET BASE)
※第5代王者が3度目の防衛に成功。
©️OSW
『正体不明ナゾの覆面レスラー』田中稔の持つ覆面世界一のベルトに宇宙銀河戦士アンドロスが挑戦するタイトルマッチ。この試合は3分無制限ラウンドで、二人の共通点がバトラーツ(アンドロスは過去にアマチュアバトラーツで練習を積んでいた)ということで、奇数ラウンドはマスクを着用しての通常ルール、偶数ラウンドは素顔となってのバトラーツルールという変則的な試合形式で行なわれた。
第1Rはマイクを持ったアンドロスが延々と話し続け、環境問題にまで話がおよび終了のゴング。
第2Rは両者がマスク脱いでアンドロスは磯英弥としてバトラーツルールによるシリアスな攻防を展開する。稔が投げっぱなしジャーマン、バズソーキックでダウンを奪うも磯はゴングに救われる。
第3Rで再びマスクを着用すると、再びアンドロスは環境問題の話から地震の話へ。しびれを切らした稔が襲いかかるが、アンドロスはローブローからドロップキックを放ち稔は場外へ。トペを狙いロープに走ったアンドロスだが、場外に飛べずロープの反動で反対側まで転げ落ちてしまう。その後、場外乱闘となり、手すりにアンドロスをくくりつけてリングに戻った稔だが、時間切れのゴング。
©️OSW
第4R、スリーパーからサッカーボールキックでグロッキー気味の磯に稔が、バトラーツにはない場外でのブレーンバスターを仕掛ける。磯も胴締めスリーパー、腕十字、脇固めで反撃を試みるが、なぜかコーナーに上ったいそに稔が雪崩式ブレンバスターからバズソーキックでダウン。しかしまたしても時間切れのゴングに救われる。
第5R、フラつくアンドロスに稔がハイキック。レフェリーのダウンカウント中に「大丈夫」とカウントを止めさせる。稔のアキレスけん固めから逆片エビ固めに叫び声をあげながらロープエスケープに成功。
第6R、打撃で圧倒する稔に磯は手が出ず。ハイキックを受けて大の字になったアンドロスはどうにか起き上り、ヒザ立ちでファイティングポーズを作るが小声で「ギブアップ」と負けを認めて決着。防衛を果たした田中はマイクを持つと、「僕のことは嫌いになってもOSWのことは嫌いにならないでください!」と叫ぶ。
▼第6試合 タッグマッチ時間無制限1本勝負
〇ビリーケン・キッド(フリー)&くいしんぼう仮面(フリー)(18分37秒 体固め)×菊タロー(フリー)&×三ツ木マウス(フリー)
※くいしんぼうの気功にダウンした二人にビリーが覆いかぶさる。
©️OSW
メインイベントではアメリカから帰国している菊タローが1年ぶりのOSW登場。菊タローとくいしんぼうが先発して客席の拍手をあおると、吉野レフェリーも前方回転からポーズを決める。菊タローはマニアックなモノマネで会場を笑わせ、ビリーとマウスは軽快な動きから互いを称え合い2人で手を上げ、全員での欽ちゃんジャンプとOSWらしい楽しい試合が展開される。くいしんぼうの新技、手を触れずして相手を倒す気功攻撃で全員がダウン。さらにお客さんにも気功攻撃。菊タローとマウスが連係攻撃からビリーをコーナーに逆さ吊りにすると、カットに入ったくいしんぼうが気功で菊とマウスをダウンさせる。するとコーナーに吊るされたビリーのフックが外れ2人の上に覆いかぶさると、くいしんぼうが上から押さえつけて3カウント。両手を上げるくいしんぼうだが、相手の体に触れていたビリーの勝利が宣告される。
©️OSW
マイクを持った菊タローは、「この試合に出ることを楽しみにして2週間一歩も外に出ずに頑張ってまいりました。OSWにどんどん知らんヤツがのさばっとる。OSWのベルトがわけのわからんヤツに持っていかれとるやろ」と稔を呼び込むと、パイプイスを手にした稔がリングへ。菊タローは「この団体はそういうとこじゃねぇんだよ。もっとゆるくてマッタリした団体なんだ。オマエみたいな本物が来るとな、俺たちがデカイ顔してのさばれねぇだろ!」と猛抗議し、2・28北千住大会でのタイトルマッチをアピール。稔は先ほど試合をしたアンドロスが記憶を飛ばして寝ていることを報告してバトラーツルールを要求。これまでさまざまなスタイルで試合してきたと豪語する菊タローだが、「U系だけやったことない」と拒否し、「郷に入りては郷に従えだろ!お客さんが大爆笑して腹筋とアゴが筋肉痛になるぐらいの試合しようやないか。俺がベルトを取り戻して、まったりとしたOSWに戻すから」と決意を述べた。稔は「そうだな、これ以上お客さんに嫌われたくないし」よ受諾。最後は菊タローが「エイエイオー」の掛け声で締めくくった。