【スターダム】中野たむが白いベルト戦で悲願のジュリア越え!敗れたジュリアは潔く髪の毛を刈られる!敗者髪切りマッチ3.3『スターダム10周年記念~ひな祭り ALLSTAR DREAM CINDERELLA~』
ⓒスターダム
女子プロレス団体・スターダムは3日、東京・日本武道館にて『スターダム10周年記念~ひな祭り ALLSTAR DREAM CINDERELLA~』を開催した。
メインイベントで行われたワンダー・オブ・スターダム選手権試合&敗者髪切りマッチでは、王者の“美しき狂気”ジュリアと“宇宙一カワイイアイドルレスラー”中野たむが対決。
大会前に行われた会見でジュリアは「21世紀史上最大の潰しあいをオマエとやる」と宣言、一方のたむも「その金髪もろともリングに散れ」と激戦が予想されていた。
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ジュリアは中野たむを場外に連れ出し鉄柵に何度もうちつけた。
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更に本部席の机を持ち出し机をまっぶたつに割るパイルドライバーを刊行
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試合終盤、スピンキックで主導権を握ったたむはスタイナースクリュードライバーを一閃
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続けざまにトワイライトドリーム(変形ジャーマンスープレックスホールド)で宿敵からスリーカウントを奪った。
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第6試合:ワンダー・オブ・スターダム選手権試合&敗者髪切りマッチ/時間無制限1本勝負
<王者>✖ジュリア(Donna Del Mondo)
VS
<挑戦者>〇中野たむ(COSMIC ANGELS)
18分57秒、トワイライト・ドリーム
※中野たむが第15代王者となる
※敗者ジュリアが坊主になる
中野「ジュリア、ジュリア、ジュリア…私はやっとアンタに勝てた。もう、これ以上いらない…十分。だから髪なんて切らなくていい」ジュリア「私は今日、すべてを懸けてオマエと闘ったつもりだよ? 私は、髪の毛も、ベルトも、人生も懸けて! アンタと闘って!! アンタが勝ったんだよー!!! 違うか?」
中野「違わない! 私も、アンタが全部懸けてくれたから、私も全部懸けて闘った!」
ジュリア「ああ。じゃあ、恥かかせるなよ」
ジュリアがリング中央のイスに座るとバリカンを中野に渡す。しかし中野はバリカンを入れられず涙で顔がクシャクシャに。
ジュリア「なんでオマエが泣いてるんだよ?」
中野は切ることができずにバリカンを手離す。ジュリアは美容師に「カッコよくやって」と言い潔く髪を切られる。
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中野「ズルいよ。お洒落じゃん」
ジュリア「オマエもやれよ」
中野「私が勝ったんで。アンタさ…」
ジュリア「オマエがやったら宇宙一ブサイクになっちゃうもんな」
中野「本当、そういうところムカつくよねー。でもさ、こんなこと本当は絶対言いたいくないんだけど、私はジュリア、アンタがいたから強くなれた。ありがとう」
ジュリア「うるせえ! その白いベルトの価値は私があげてやる予定だったけど、オマエならやれんじゃねーの?」
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ジュリアも最後はたむの手を取り互いの健闘を称えあった。
中野「私はこの白いベルトの聖なる王者として記録にも記憶にも名前を刻んでいく。このベルトの価値、上げとくからさ。アンタ、早く髪伸ばして逆襲しに来いよ。みなさん、今日はスターダム10周年記念大会にご来場いただき本当にありがとうございました。これからスターダムは11周年目に突入します。私たちスターダムを、女子プロレスを、信じて付いて来てください。いまを信じて、明日に輝け、We are STARDOM! ありがとうございました!」
<バックステージ>
中野たむコメント
「私の顔はいま宇宙一かわいいのか、ブスなのか、ちょっと不安だなって気持ちです。ブスですか? 顔面が熱くて痛くて…うーん、なんか…この世にはどうにもならないことがあって、どんなに頑張っても報われないことがあって、どんなに努力しても勝てないヤツがいて。すごい生きづらい世の中だなって思うことがあるじゃないですか? でも、私はその世界をちょっとだけ変えたくて、その少しの奇跡を起こせるのがプロレスなんだなって思ってます。それを教えてくれたのも私がこのワンダー・オブ・スターダムのチャンピオンになれた、ここまで強くなれたのも…ジュリアのおかげ…だって言いたくないけど、きょうはありがとうって言いたいです。これから聖なる白いベルトのチャンピオンとして、記録にも記憶にも中野たむっていう選手の名前を刻んでいきます。どうか皆さん、信じてついてきてください。ありがとうございました」
――ジュリアを追いかけていたが、今後は立場が逆転する?
「だって私がチャンピオンだもん! でも、明日にでもすぐまたやり合いたい」
――またやり合うときに条件を出されたら?「髪を懸けろって? お金とか?」
――お金を懸けたら前代未聞だが?
「面白そうかも」
――どれぐらい懸けられる?
「いやいやいや、私、(お金のマークを作って)持ってますよ。フフフ、うそうそ」
――武道館でメインを飾り、勝利したが?
「武道館というのは私がアイドル時代に絶対に無理だってあきらめた夢の一つで、そこに立てるってこと自体、実感がなかったんですけど、夢を…取り戻すのはいつからだって遅くないんだなって思いました(涙)」
ジュリアコメント
「中野たむと同じこの時代にプロレスラーとして、同じ時代に出会えたことが、史上最高に、さいっこうにいま気分がいい。負けるつもりなかったからちょっとこんなに切って、なにをしゃべればいいかわからないんだけど、負けるつもりなかったから、いま、こっち(左耳)は鼓膜が破れて、奥歯がかけて、アゴがズレて、脳みそがグルグルしてて、ちょっと…。負けたけど、アイツは私のやりたかったことをやれると思うから、まあ頑張ればいいんじゃない? 髪はまた生えてくるし、ベルトはまた奪いにいけばいいだけ」
――いままでやってきた中野たむと違いはあった?
「変わんねえよ。中野たむは、中野たむであって」
――ベルトが移動したことでいままでのジュリアとたむの立場が入れ替わるが?
「まあ、そっちの方が面白いんじゃないの? いつまでも自分が上から見下ろすよりも、上を見上げて、いきたいところに走っていった方が、生き甲斐になるんじゃないの?」
――これまでたむ選手に地獄から這い上がって来いと言っていたが、今回の負けで今度はジュリアが地獄から這い上がる?
「私はここから這い上がっていこうが、生き様を見せればいいんじゃないかな。生き様を見せるのがプロレスラーでしょ」
――まだ髪の毛が残っている。今週末の後楽園には丸坊主にしてくる?
「ロッシーは? ロッシー!(小川EPが来る)後楽園までに丸坊主にしなきゃいけないの?」
小川「本当は今日やった方がいいんだよね。いきなりこっち(バックステージ)に来ちゃったからね。まあ今度3月7日に後楽園があるので、そこで」
ジュリア「そこでやんの?(笑)」
小川「3月7日に後楽園大会がありますから、そこでジュリアの坊主姿を見たい人は見てください」
――そこまでに切る
小川「はい、そういうことです」
髪の毛をかけて武道館のメインでぶつかり合った両者。中野たむは聖なる白いベルトにこれからどんな歴史を刻むのか、そしてベルトを失ったジュリアはどんな道を進むのか…
(写真提供:©スターダム)