【プロレスTODAY増刊号】アロンアルファが常備薬⁉2AWのレジェンドレスラーリッキー・フジが4.29『GRAND SLAM』を徹底解説！

by プロレスTODAYの申し子投稿日 2021年4月27日カテゴリー動画, 注目記事, 独自記事

2AWのレスラー生活33年のレジェンドレスラー、リッキー・フジが、4月29日（木祝）千葉・ 2AW スクエアで開催する『GRAND SLAM in 2AW スクエア』に向けてプロレスTODAY編集部へ来社。

今回のインタビューは東京・後楽園ホールでの開催予定で話を聞いていたが、緊急事態宣言の発令により後楽園ホール大会は中止、2AWスクエアで行われることになった。

一部カードに変更があったが、自身が出場する旭志織復帰戦となる8人タッグマッチや各試合についての見解や必殺技のカミカゼ誕生秘話、さらには無差別級タイトルを狙っているという野望も語った。
※カード変更によりカットとなった試合あり。

▼リッキー・フジのインタビュー動画前編はコチラから視聴可能▼

旭志織は腰の負傷から約5ヶ月ぶりの試合となるがリッキーは「やつは頭でプロレスをやるタイプなんで、身体はそんなに必要じゃないって言ったらアレですけど(笑)」と笑い飛ばし、また、自身は出ているふうに見せて「理想としては出ないで終わればいい(笑)」と消費カロリーを極力減らして戦う構えだ。

旭志織復帰戦 8 人タッグマッチ

旭志織＆タンク永井＆吉野コータロー＆仁木琢郎
vs
浅川紫悠＆リッキー・フジ＆十嶋くにお＆若松大樹

リッキーはコンディションが悪い時には自分をだましながら試合に出るとの事で、過去には足の甲を骨折した際に病院に行かず5日後には試合をしたエピソードを明かし「病院に行ったら固められていまうんで(笑)」と語る。これは海外では試合を休んだら仕事がなくなってしまうという経験から来ているそうだが「昭和の人間なんで(笑)」と笑顔を見せた。

だから若い選手が多い2AWでは「やわくなったとは言いませんが、なんでこれを我慢できないのかな」ともどかしさを感じている部分があるとのこと。

過去には旭志織が頭を切って血が出てしまった際には、傷口を見て「こりゃアロンアルファを付けときゃ治るな」と言ったら旭は「何するんですか！？やめてくださいよ！」と驚いたそうで、これはFMW時代に有刺鉄線などデスマッチをこなしていた際には日常的な光景で「アロンアルファは僕にとっては常備薬なんですよ。今日もカバンに入ってます(笑)」とレジェンドレスラーならではの豪快な話を披露した。

※ポスターなどは大会中止前のものとなっている。

他の試合については、笹村あやめ vs 進垣リナがシングルマッチで対決するが、笹村の得意技のパンダカッター、そして進垣はリッキーの得意技でもあるカミカゼを使っており、両方との関わりについても明かした。また過去に話題となった『技の使用問題』についても見解を述べ、リッキーがカミカゼを使うようになったきっかけも語られた。

そして、王冠争奪ラダーマッチが4WAYで行われるが「あんな王冠が欲しいが為に、ラダーマッチなんて危険な試合をよくやるな(笑)」と言いつつも「ラダーの使い方が一番うまい人間が勝つんじゃないか」と冷静に分析。

セミファイナルでの2AWタッグ選手権試合では王者組・真霜拳號&花見達也に大和ヒロシ&最上九が挑戦するが、勢いのある花見について「こんなことは天狗になるから言いたくないですけど、2AWの宝ですね」と高く評価。真霜に対しては「プロレスラーとしては負けてるとは思っていない、ただ自信を持って勝っているとも言えないんです」と微妙な心境を語る。

メインの王者・吉田綾斗vs滝澤大志の無差別級選手権試合は「今の吉田は本当に強い。自分が2AWのエースだという自覚を持ち始めている」これはリッキーが吉田がベルトを獲得した際に自信を持たせるために本人に「エース、エース」と言っていたという裏話も。滝澤に関しては「本当にすべて持ってますし、運動能力といい、身体もああるから、こいつが精魂こめてベルトを獲りにくると吉田にとって最大の敵かなと思う」見解を述べた。その際に出てきたリッキーが滝澤の得意技であるチョップ秘策については必見だ。

さらには「実は僕もこっそり（ベルトを）狙っています」と、武藤敬司（58歳）が2月にGHCヘビー級王者になったことがもの凄く刺激になっていると明かした。

見どころが多い4.29『GRAND SLAM in 2AW スクエア』は14；00試合開始となっている。