【東京女子】乃蒼ヒカリが卒業した汐凛セナに捧ぐIP王座戴冠「私の色に染められるようなチャンピオンになりたい」
東京女子プロレスが5月4日、東京・後楽園ホールで「YES! WONDERLAND 2021~僕らはまだ夢の途中~」を無観客で開催。第5試合では、「アップアップガールズ(プロレス)」のアイドルレスラー・乃蒼ヒカリが上福ゆきを破り、インターナショナル・プリンセス(IP)王座を奪取。卒業した元パートナーの汐凛セナにベルト姿を捧げた。
王者の上福は場外戦で、イス盛りの上にボディスラムで投げたり、イスを投げつけたりと、いつも以上に厳しい攻めを見せた。
これに耐えた乃蒼は10分過ぎ、雪崩式の裏投げを豪快に決めると、ブリザード・スープレックス・ホールドを繰り出して3カウントを奪取し、初のベルトを手にした。
乃蒼は病気の治療に専念するため、4月24日の東京・板橋グリーホールを最後に卒業した元パートナーの汐凛から「ベルト姿を見たい」と熱望されていたが、その要望を早くも実現して見せた。
バックステージで乃蒼は「ハードコア(山下りな戦)も負けて、前回の後楽園(4・17)の山下実優選手とのシングルも負けて。結果が残せてなかったなかでタイトルマッチを組んでもらって。正直言うと汐凛が卒業したときに、私も一緒にやめようかなって思って、いろんな人に相談してたんですけど。でも汐凛が『乃蒼さんのベルト姿が見たい』って言ってくれて。チャンピオンになったんですけど、私は世界一のデスマッチクイーンになりたいので。IPのこのベルトを獲ったことは、世界一のデスマッチクイーンになる二歩目なのかなって思ってて。でも、このベルトはハードコアでもデスマッチでもなくて。私もそういう夢を叶えたので、何かやりたい子がいれば、私を踏み台にしてでも。踏み台になるつもりはないけど、そういう勢いで挑戦してくれる子が出てきたらいいなって思ってます。かみーゆ(上福)さんの色じゃない、乃蒼ヒカリの色に染められるようなチャンピオンになりたいです」と喜びのコメント。
半年間守った王座から陥落した上福は「ヒカリに対しては、『オマエなんかアイドルじゃない』みたいな言い方をしましたけど、ちゃんと近くで顔を見たら、あの子カラコンしてなかったんですよ。カラコンしないで自分の裸眼で勝負したから、あの子はちゃんとしたアイドルだなって思いました。今日のヒカリちゃんのダンスはキレがよかったので。アイドルもプロレスもどっちもマックスの力で両立して、すごいいい子だなって思いました。COVID-19の時期に、イヤイヤ行った米国で覚えた英語を使って(IP王座を)広めたりできて、何かしら東京女子のためになれたんだったら、よかったなあって思ってます。今後は今ちょっとバイクの教習通ってて。もうすぐ卒検なんですけど、藤沢の峰不二子になって、藤沢をPRすることに専念して盛り上げようと思います」と語った。
YES! WONDERLAND 2021~僕らはまだ夢の途中~
【日時】2021年5月4日(火・祝)
【会場】東京・後楽園ホール
▼オープニングマッチ 20分1本勝負
○原宿ぽむ&猫はるな vs 桐生真弥&宮本もか●
7分18秒 体固め
※ぽむ・ど・じゃすてぃす
▼第2試合 20分1本勝負
ハイパーミサヲ&○天満のどか&愛野ユキ vs 角田奈穂&小橋マリカ&らく
10分7秒 片エビ固め
※キルスイッチ
▼第3試合 荒井優希デビュー戦 20分1本勝負
渡辺未詩&●荒井優希 vs 伊藤麻希○&遠藤有栖
13分12秒 伊藤デラックス
▼第4試合 プリンセス・オブ・プリンセス王座次期挑戦者決定3WAYマッチ 20分1本勝負
○坂崎ユカ vs 瑞希 vs 中島翔子●
11分5秒 コロモガワ
▼第5試合 インターナショナル・プリンセス選手権試合 30分1本勝負
<王者>●上福ゆき vs 乃蒼ヒカリ○<挑戦者>
11分25秒 ブリザード・スープレックス・ホールド
※上福が4度目の防衛に失敗、ヒカリが第6代王者となる
▼セミファイナル プリンセスタッグ選手権試合 30分1本勝負
<王者組>沙希様&○メイ・サン=ミッシェル vs 舞海魅星&鈴芽●<挑戦者組>
18分29秒 サン=ミッシェル
※第8代王者組が初防衛に成功
▼メインイベント プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分1本勝負
<王者>●辰巳リカ vs 山下実優○<挑戦者>
15分6秒 体固め
※クラッシュ・ラビットヒート。リカが3度目の防衛に失敗、山下が第8代王者となる。
(写真提供:東京女子プロレス)