【プロレスラー選手名鑑】井上京子 / Kyoko Inoue(ワールド女子プロレス・ディアナ)

【プロレスラー選手名鑑】

◆選手名:井上京子 Kyoko Inoue
※収録日:2021/3月
◆所属:ワールド女子プロレス・ディアナ(https://www-diana.com/
▼プロフィール▼
問答無用のレジェンドレスラー。全女で10年、NEOで10年、ディアナで10年と
団体の中心として戦い続けてきた。女子プロレス界を代表するレスラーの1人である。
体重100Kgの巨体ながら抜群のスタミナ・スピード・テクニック・パワーを兼ね備え、
ヒールでありながらも凶器攻撃等のあくどいファイトを行わずその人柄から人気の選手である。
■生年月日:1969年4月22日
■身長:167cm
■体重:108kg
■出身地:山形県南陽市
■デビュー:1988年10月10日 後楽園ホール VS井上貴子
■得意技:ナイアガラ・ドライバー、ラリアット
■タイトル歴:全日本シングル王座
       IWA世界女子王座
       オールパシフィック王座
       W.W.W.A世界タッグ王座
       W.W.W.A世界シングル王座
       TWF世界シングル王座
       WEWタッグ王座
       WEW6人タッグ゙王座
       NWA認定女子パシフィック&NEO認定シングル王座
       NEO認定タッグ王座
       W.W.W.D世界シングル王座
       W.W.W.D世界タッグ王座
■愛称:きょんP・天才レスラー・ディアナの巨山
■特徴:トレードマークは顔面に施したペイント。選手から―はレッドとイエロー。
    レスラー活動と並行して経営する居酒屋「あかゆ」を切り盛りしている。
    恵まれた体格を活かしたパワフルなファイトとルチャに学んだ華麗な
    オリジナル技を使いこなす。

▼経 歴▼
■1988年
10月10日、全日本女子プロレスの後楽園ホール興行での対井上貴子戦でプロレスデビュー

■1990年
10月7日、後楽園ホールでアジャ・コングと組んでみなみ鈴香&北斗晶組と対戦、試合後、勝利したアジャが獄門党脱退を宣言すると、獄門党のボスであるブル中野はアジャに対して破門を宣言し「付いてくる奴だけついてこい」とマイクし控室に引き返す。この試合でパートナーを組んでいた井上京子はどちらにつくか迷った様子を見せたが、涙を見せながらブルの方に歩いていった。

■1991年
1月11日、後楽園ホールでのメインイベントで、ブル中野のパートナーとしてバイソン木村&アジャ・コング組と敗者髪切りマッチで対戦。史上初のタッグでの髪切りマッチとなったが、ブルをアシストして勝利を収めた。
3月17日、後楽園ホールのメインイベントで、ブル中野のパートナーとしてバイソン木村&高橋美華組と対戦。デビュー2年半にして、メイン・イベンターとなる。
ジャパン・グランプリ’91で、1日3連勝と破竹の勢いで初優勝。一躍、スターダムにのし上がる。

■1993年
4月2日、横浜アリーナでの「夢のオールスター戦」にて団体対抗戦初出場。井上貴子と組んで、JWPのキューティー鈴木&尾崎魔弓と対戦。キューティーをジャイアントスイングで39回転。
4月11日、大阪府立体育会館での「夢のオールスター戦第2弾」では堀田祐美子・井上貴子と組んで、JWPのキューティー鈴木&コマンド・ボリショイ&プラム麻里子組との対決。ボリショイに32回転のジャイアントスイングを見舞い、最後はエアプレーン・スピンからボリショイをフォール。
8月25日、日本武道館での「武道館女王列伝」では、LLPWの神取忍と初対決。パワーでは神取に勝るところも見せたが、徐々に神取の無骨な荒技と関節技、絞め技に追い詰められ、大熱戦となった。最後は腹固めでギブアップ負け。
10月9日、東京ベイNKホールでの「レッスル・マリンピアード’93」では、JWPのデビル雅美と対戦。ナイアガラ・ドライバーも返され、高角度パワーボムを食うなど厳しい展開となったが、最後は意表を突く一瞬の飛び付き式回転エビ固めで仕留め、金星を挙げた。

■1994年
8月24日、日本武道館で、オールパシフィック王者として、IWA王者である豊田真奈美とダブル・タイトルマッチ。両者フィニッシュ・ホールドを出し尽くした死闘となったが、豊田がカウンターでのロープの反動を利用しての高角度回転固めで23分31秒、勝利をもぎとりシングル二冠王となり、京子は無冠となった。
10月9日、川崎市体育館の「レッスル・マリンピアード’94」では、井上貴子と組んでのダブル井上コンビで、山田&豊田組のWWWA世界タッグ王座に挑戦、2-1で勝利し、同王座を初戴冠。

■1995年
3月21日、大阪城ホールで開かれた「大阪美神王国SUCCESS」では、自主的に返上した第100代WWWA世界タッグ王座決定戦に、ダブル井上として参加。1回戦ではみなみ鈴香&レジー・ベネット組、準決勝ではアジャ・コング&吉田万里子組、決勝では豊田真奈美&ブリザードYuki(長谷川咲恵)組をナイアガラ・ドライバーで沈め、1日3試合を勝ち抜いて、2度目の王座となった。
3月26日、横浜アリーナでブル中野の保持するWWF世界女子シングル選手権に挑戦。ブルをかなり追い込んだが、最後はギロチン・ドロップ2発からローリング・ギロチンという必殺フルコースに沈んだ。ブルは試合後、獄門党の解散を宣言したが、京子は「中野さんとのシングルで私が勝ってからにしてください!」と涙ながらに訴えた。ブルは「勝てるか? 待ってるんだぞ、ずっと! 勝てよ!」と答え、解散延期を快諾した。
5月7日、後楽園ホールでの王者豊田真奈美とのWWWAシングル選手権。60分ノンストップの時間切れ引き分け。女子プロレス史上に残る名試合の一つといってよい、充実した内容であった。この試合はアメリカの専門誌「レスリング・オブザーバー」選定の「年間最高試合」に選ばれた。
9月2日、日本武道館でブル中野とのシングル・マッチ。ブルの場外へのギロチン・ドロップ2連発などの猛攻で半失神状態となり、リングアウト負け寸前まで追い込まれるが、最後は20分53秒、ナイアガラ・ドライバー3連発でついにブル越えを達成。

■1996年
3月31日、横浜アリーナで豊田真奈美の保持するWWWA世界シングル選手権に挑戦。怪我を抱えており体調は万全ではなかったが、熱戦となり、最後は21分29秒、豊田のジャパニーズ・オーシャン・ボムの前に沈んだ。
ジャパン・グランプリ’96では決勝に進むものの、アジャ・コングとの死闘に敗れて準優勝に終わる。
12月8日、両国国技館で豊田真奈美の保持するWWWA世界シングル王座に挑戦、遂に豊田を破って王座を獲得した。

■1997年
オールパシフィック選手権とIWA世界女子シングル選手権の二冠を保持していた井上貴子と、自らが持つWWWA世界シングル王座防衛戦。勝った方が全てのベルトを得るという試合に勝利し、史上初の女子三冠王者となった。
8月9日 慕っていた先輩アジャ・コングが全日本女子プロレスを退団することになり、最後にタッグを組み三田&下田組と最終決戦。のちに語り草となるこの試合は両者の希望で完全決着ルール、反則OKであったため消火器を発射するなど衝撃的な内容であったが勝利する。
8月20日『武道館女王列伝brightness』大会で堀田祐美子とのWWWA世界シングル王座防衛戦の直前に全日本女子プロレスを退団することを宣言するが、防衛戦に敗れる結果となる。

■1998年
新団体『ネオ・レディース』を旗揚げと共に同団体所属となった。
11月、当時話題になっていた「オカマムエタイ戦士」パリンヤー・ジャルーンポンと異種格闘技戦を行い敗戦。

■2000年
ネオ・レディースを解散する。同団体では全大会でメインに出場した。
ネオ・レディースの後継となるNEO女子プロレスに所属し、『団体の象徴』として人気を集める。

■2001年
3月25日、北沢タウンホール大会にて下田美馬を降しNWA女子パシフィック王座&NEO認定シングル王座を奪取。

■2008年
1月6日、後楽園ホールで開催された『BE HAPPY AGAIN〜アレから10周年〜』メインの「30選手参加時間差バトルロイヤル」にて「31人目」として登場。最後まで残った下田美馬を退け優勝。
5月5日、後楽園ホールで開催された『MAY HISTORY’08』で第18代NWA女子パシフィック&NEO認定シングル王者の松尾永遠に勝利し5年ぶりに同王座に返り咲く。
10月4日、川崎市体育館で開催された『NEO DREAM 2008〜終わらない夢を見るのもいいが新しい夢を描いてみせよ 〜井上京子デビュー20周年記念興行』では全日本女子プロレス時代の後輩で元付き人であった高橋奈苗を相手にNWA女子パシフィック王座&NEO認定シングル選手権試合を行い、敗れる。

■2010年
5月5日、NEO女子プロレスが同年12月31日をもって解散することが発表され、その団体との考え方の違いにより自身は退団することを表明した。「当面はフリーで活動していくが、将来的には新団体を旗揚げしたい」と後日インタビューでコメントしている。
12月31日、NEO最終興行に来場し、団体の最後を見送った。

■2011年
1月28日、新団体「ワールド女子プロレス・ディアナ」設立と運営会社たるワールド女子プロレス・ディアナ株式会社社長就任を発表。自身が団体の運営会社社長を務めるのは初となる。

■2012年
4月1日、ディアナの経営権が株式会社サンに移譲され、運営会社社長を退任(団体代表へ)。
10月8日、ディアナベルサール六本木大会でデビュー25周年を記念して25人がけ。所属選手や縁ある関係者25人と当たり、最後に26人目として師匠・ブル中野が登場。

■2013年
3月3日、WWWD世界シングル王座の初代王者となる。
12月25日、渡辺智子とのタッグでWWWD世界タッグ王座を奪取。

■2014年
大仁田厚の許可を得て17年ぶりに女子選手参戦の電流爆破マッチを行うことを決定。対戦相手は堀田祐美子。

■2015年
9月16日、伊藤薫を破りWWWD世界シングル王座を2度目の戴冠

■2017年
2月26日、後楽園ホールでWWWD世界シングル王座を3度目の戴冠

■2021年
4月18日、カルッツかわさきの「ディアナ10周年記念大会」でWWWD世界シングル王座を4度目の戴冠

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