【アイスリボン】5.29 蕨「アイスリボン1122」 雪妃といぶき3年ぶりのシングル!トトロともちが相撲対決!すず真白と丸め込み応酬
「アイスリボン1122」
2021年5月29日(土)アイスリボン道場
14時00分開始/13時35分開場
観衆:58人(満員)
◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○雪妃真矢(7分45秒 エビ固め)星いぶき×
※雪の結晶
18年4月28日『880』大会以来、3年1ヵ月ぶり2度目のシングルマッチ。開始と同時にスクールボーイの奇襲に出たいぶきは雪妃が息つく暇のない連続押さえ込みを仕掛け、カウント3寸前まで追い込むが、雪妃がなんとかクリア。今度は雪妃がキャメルクラッチ、うつ伏せにして腰にニーを落とすと、ロープにはりつけての腰へのニーと、いぶきの腰を徹底して攻撃する。これをしのいだいぶきはクロスボディの2連発から逆水平チョップを雪妃に叩き込む。まともに浴びた雪妃はそのダメージの大きさに、思わずタイムを要求するが、いぶきはさらにチョップを連発し、雪妃の動きを止める。足払いでいぶきをテイクダウンさせ、カウンターの蹴りから反撃に出ようとした雪妃だが、逆にいぶきのカウンターチョップを浴びてしまう。勢いづくいぶきはコーナーからのダイビングクロスボディを決めると、ライトニングスパイラルから雪妃を抱え上げようとするが、これをアームホイップで切り返した雪妃はミドルキック、ブレーンバスターとつなぎ、最後は雪の結晶でカウント3を奪った。
試合後、いぶきは「ユキさんと久しぶりのシングルでした。実は入場ポーズを考えてくださったのがユキさんなんですよ。デビュー戦の始まる前にユキさんが考えてくださって、今も4年間、ずっと続けてきているので、これからも続けていきたいと思います。そして(高校の中間)テストが返ってきまして、順位は出てないんですけど、まあ…テスト(の結果)は悪かったですね。(「何点だったの?」と藤本に聞かれ)数学が89点で…(周囲に「めっちゃいい成績じゃん!」と言われ)いや、落ち込みますよ。90点にあと1点ですよ。悔しいです。文武両道でいきたいと思います。」と語った。また練習生のぶどうが中間テスト中であることを藤本が明かした。そして雪妃は「いぶのチョップはマジ、ヤバい!ヤバい!レベルがヤバい!絶対受けない!今後、2度と、一切、受けない!ことをここに宣言します。」と語った。
◆第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
△藤本つかさ&世羅りさ(15分時間切れ引き分け )テクラ&春輝つくし△
全員がシングルベルト保持(=テクラはトライアングル王座と合わせて2冠)という豪華なチャンピオンだらけのタッグマッチが実現した。昨年10月10日『1074』大会以来のタッグ結成となった藤本と世羅。一方はIW19王座を巡って激戦を展開してきたテクラとつくしのタッグ。また藤本とつくしはICE×∞王座戦、世羅とテクラはFantastICE王座戦と、記憶に新しいタイトル戦を行っており、どのからみも興味深い注目のタッグ戦となった。最初に主導権を握ったのは藤本&世羅。世羅がポニーテールにまとめたつくしの後ろ髪を掴むと、そのまま円状に振り回す。代わった藤本はダイヤル固め、そしてローリングクレイドルでつくしを散々、回すと、再び世羅に交代。ここで世羅が超高速のジャイアントスイングを炸裂。途中から口元を押さえていたつくしは、10回転で投げ飛ばされたあと、しばし立ち上がれず。思わずセコンドのYappyがバケツを手につくしに声を掛けるが、なんとかこらえたつくしはドロップキックで世羅を吹っ飛ばし、テクラに交代。つくしがブリッジしたテクラを踏み台にしてのクロスボディを決めれば、世羅がエアーズロックの体勢でつくしを担ぎ上げ、テクラがカットに入ろうとするところを、藤本がつくしの背中を踏み台にテクラにスーパークロスボディを決めたり、あるいは藤本にその場飛びのダイビングフットスタンプをつくしが放っているところに世羅が入り、ジャンプしたつくしをキャッチして担ぎ上げてのファルコンアローを決めるなど、チャンピオンズタッグ戦に相応しい名シーンが続出。最後はつくしが藤本にでんでんむし、直伝ラ・マヒストラル、ハルカゼと畳みかけるが、これを切り返した藤本が延髄ハイ。つくしのエルボー連打を切り返してのビーナスクラッチを決めたところで15分ドローとなった。
試合後、テクラは「今日はマジ楽しかった。新しいTシャツを作りました。このTシャツ(=ハム子の写真を使用したもの)の意味はシークレット。ハム子さん大好きだから作りました。」と語り、つくしは「いや~今日の試合は本当にしんどかった。保育園のときに遠足があって、お母さんとコーヒーカップに乗ったんです。それに乗る前にお昼のお弁当を食べまして、で、コーヒーカップに乗って、ブツを出して、1時間ぐらいで帰った苦い思い出があるので…あれですかね?土下座すればジャイアントスイング受けなくていいですかね?(すずが「あとで教えてあげますよ。」と言うと)教えてください!よろしくお願いします!」とすずから土下座を伝授してもらうことになった。そして世羅は「最近、ジャイアントスイングが伸び悩んでいたというか、本当にスピードが鈍かったんですよ。ジャイアントスイング止めようかなと思っちゃうぐらい悩んでいたんですが、今日、(つくしに)やって、あっ、まだやろうと思いました。(つくしに)ありがとうございました!あの土下座をすれば、今後、回避してあげてもいいかなって思うので、土下座には寛容なので、ぜひ土下座をしていただけたらなと思いますけど、明日、名古屋大会…あれ、対戦なんですよ。ということは、よろしくお願いします。」と語り、藤本は「今度、つくしを15分間、回し続ける試合をやりたい。明日は本間多恵選手とこのベルトを懸けて対戦します。今までやったことのない3週連続のICE×∞選手権で、その前代未聞のことを、私が達成してみせます。」と語った。
◆第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
○宮城もち(8分10秒 体固め)トトロさつき×
※もっちりバディシザース
19年3月17日千葉リボン以来のシングルマッチ。シングルではもちに勝ったことのないトトロだが、5月22日坂出大会で行われた6人タッグでもちからフォール勝ちを奪っており、翌5月23日大阪大会では藤本のICE×∞王座に挑み、敗れたとはいえ、大健闘のファイトをみせており、勢いが衰えることなく、この日の一戦を迎えている。開始早々、トトロはもちに相撲対決をアピール。がっぷり四つで組み合った2人だが、トトロがもちをロープに追い込み押し出しの形で軍配が上がった。ガッツポーズを決めるトトロだが、もちろん試合は終わらない。なおもウエイトを活かして積極的に攻撃を仕掛けていくトトロ。しかし、じわりじわりともちが切り返し技で応戦し、決定的な一撃をかわしていく。このもちの切り返しの戦法が徐々にトトロを追い込んだ。カウンターのラリアットを叩き込んだトトロはカミカゼ、セカンドロープからのダイビングセントーンを放つと、動くこと雷霆の如しを狙ってもちを担ぎ上げようとするが、これを読んでいたもちは着地すると無防備のトトロに至近距離からのもっちりバディシザースを決め、カウント3を奪取した。
試合後、トトロは「今日はスリーは取られたんですけど、序盤にやった相撲対決は私が勝ったので、今日は実質、引分けです。今月、仙台、大阪、明日の名古屋と3週連続でICE×∞挑戦試合があります。私たち2人は負けてしまったんですけど、なんとも言えない結束という、絶対にベルトを獲るという気持ちのある3人なので、明日は本間さんに頑張ってほしいなと思います。明日は本間さんのセコンドにつきます。」と言うと藤本が「なんで~?もちは宮城県同士だから、私のセコンドについてくれるよね?」ともちにセコンドを求めるが、これに対してもちは「先々週、私のICE奪取ははかなく散ってしまって、先週大阪のトトロも敗れてしまって、この面白くない流れはちょっと止めなくちゃいけないと思って、本間多恵頼りではないんですけど、多恵ちゃんに頑張ってほしいなと思って、本間多恵のムーブを入れたんですけど、どうでしたか?えーい!(と本間の口調をまねて)ということで、私もですね、つっかさん、つっかさんは本当に大好きなんですけど、明日は多恵ちゃんのセコンドにつきます。明日は私たちが負ける要素はひとつもないので、明日の名古屋は楽しい気分で頑張ってきます。」と語った。
◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
ラム会長&○鈴季すず(12分11秒 エビ固め)藤田あかね&真白優希×
※丸め込みの応酬を切返し
翌5月30日名古屋大会でアブドーラ・小林とのハードコア七番勝負第6戦を控えているすずがラム会長とのタッグを結成。再びガチャ王国の真白&あかねと対戦した。5月22日坂出大会で浩代にガチャベルトを破壊された真白は「きのう1日がかりで作った」という新ベルトを手に入場。あかねと共に会長&すずに対すると、親指を立ててのガチャ王国ポーズを決める。これに会長&すずも同じポーズを決めて見せたが、すぐに親指を下に向け、ガチャ王国破綻させルーズをアピールする。しかし、ガチャ王国はめげない。会長が先発に出ると真白とあかねはベルトを手にガチャ王国に会長を公開勧誘。思わず3人で並んでポーズを決めそうになる会長を、すずが飛び込んで救出。「会長、しっかりしてください!」と檄を飛ばす。ようやく我に返った会長が反撃開始。すずとのスムーズなタッチワーク、連係もみせ、試合を優位に進めていく。すずも真白のベルトを奪い、そのベルトで真白を強打。さらにベルトを踏みつける。すると、なぜか真白がすずがベルトに攻撃をするたびに痛がりダメージを受けてしまう。もはや真白とガチャベルトは一心同体のようだ。苦しい展開を強いられたガチャ王国だが、ここでガチャ王国の幹部(=この日、真白があかねと山下がガチャ王国の幹部であることを公言)のあかねが必死のフォロー。真白が攻撃を浴びそうになると、真白をよけさせて、相手の攻撃を身を挺して受ける捨て身の献身ぶりをみせ、ガチャ王国の予想以上の結束をアピールした。
最後はすずが真白との丸め込みの応酬を制し、勝利したものの、真白には精神的なダメージは一切ない様子で、試合後も「あれ?私、今日、勝ちましたよね?勝ちましたよね?(すずが「勝ってない!」とアピールするが)ちょっとおかしいですね。見ました?ガチャベルト!ちょっとキラキラしてるんですよ。ちょっと(キラキラを)付けすぎちゃったなと思うんですけど、なんか、目がやられそうですか?まあ、でもガチャ王国、王様が負けてばかりで情けないんですが、勝ちにこだわりたいと思います。ま、今日は勝ったんで、今日は良しです!」と笑顔で語った。あかねも「今日は勝ってましたね。負けたとこを私、見てないんで。勝ってた。(国王は)ガチャ王国を発展途上国にさせたいみたいで、よくわからないんですが、その辺は。先進国を目指すんじゃなくて発展途上の国を目指していくらしいので、いっしょに頑張っていきたいと思います。私事ですが先日25日がデビュー8周年でした。はじめのうちはケガばかりでずっと休んでばっかだったんですけど、歳を重ねるごとにケガも少なくなり、欠場することもなくなり、気づいたら今月22試合ですよ。そんなにできるようになりました。9周年のはじめにあのFantastICEのベルトを巻きたかったんですけど、この顔を見てもらえばわかる通り、じゃんにやられてしまいまして、でも手の届くところに来たと思っているので、そのベルトも、あとガチャ王国でタッグのベルトを狙うのもいいしね。ほしいと思ったものは遠慮せずに狙っていこうと思います。9年目もよろしくお願いします!」と語った。
一方の勝者であるすずは「今日、勝ったのは私たちですよね?勝ちましたよね?え?勝ちました?ラムさんとタッグを組むことはあまりなく、そしてそもそも同じ試合になることもそんなになかったので、今日はどんなタッグチームになるかウキウキしていたら、ちょっとガチャ王国に入りそうになっちゃって、本当に危ないところでした。あの~なんかわからないですけど、王様がなんかどんどん強くなってきている気がするんですよ。本当に我々、ガチャ王国つぶスーズはドンドン人員を増やして、ガチャ王国を潰しにかからねばと思うので、ラムさん、ガチャ王国破綻させルーズに入ってください。(会長は了承すると)入ってくださるそうです!やったーっ!そして、明日は名古屋。ハードコア七番勝負第6戦目。アブドーラ・小林とシングルマッチですよ。どうしよう~!アブドーラ・小林をなんとかジャーマンで投げたいんですけど、手が回るのかどうか、わからないんです。大丈夫かな?でも手が伸びるストレッチを毎晩やっているので、回ると信じて、仮に手が回らなくてもアブドーラ・小林に何かしらのダメージを与えたいなと思ったんで、1個だけやべー作戦を考えてきました。やべー弱点を見つけました。聞きたい?聞きたい?アブドーラ・小林の弱点は髪の毛だ!(周囲の無反応ぶりに)シーン。あの人、ずっとスキンヘッドだったじゃないですか。なぜか1年ぐらい前から髪の毛を生やし出したそうで、あの髪の毛は表参道の美容室で1万5千円かけて作られた髪の毛だそうなんですよ。あの人、試合でちょっとでも髪の毛が抜けると、今日は試合でこんだけ髪の毛が抜けましたってツイートしているので、髪の毛をスキンヘッドに戻してやろうと思います!」と語った。
最後に会長が「久しぶりの道場マッチ、ありがとうございました。すずちゃんとなかなか試合で対角に当たることもなければ、組むことも全然なかったので、道場マッチという機会で(タッグを組んで)戦えて良かったなと思います。」と語った。