【サイバーファイトフェス】義足レスラー谷津嘉章が2年ぶりのリング復帰戦!時間差バトルロイヤルはアントンが制す!6.6さいたまスーパーアリーナ

6日、CyberFightグループに所属する4団体(プロレスリング・ノア、DDTプロレスリング、東京女子プロレス、ガンバレプロレス)がさいたまスーパーアリーナ・メインアリーナにて『CyberFight Festival 2021』を開催した。

STARTING BATTLE 時間差入場バトルロイヤルには全15名が参戦。2年前に糖尿病の影響で血豆から細菌が入り壊死が進んだ影響で右足切断の手術を行った谷津嘉章が義足レスラーとしての復帰戦となった。試合は巧みなインサイドワークでリング上に残ったアントーニオ本多と井上雅央によるらしさを競うような展開の中で最後はアントンが勝利をおさめ、勝利者賞を獲得した。

CyberFight Festival 2021
【日時】2021年6月6日
【会場】埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ
【観衆】4800人(超満員)

試合経過は下記の通り

ノアのファンキーエクスプレスは4人そろって入場

大鷲透はさいたまスーパーアリーナでテーマ曲が流れるとヴァンダレイ・シウバがでてきそうという周囲の声にもめげずに見栄を切っている隙に次の選手が入場

THEアルフィーのテーマで入場してきたTHEハルフィーの桜井鷲

まなせゆうなは念願だったさいたまスーパーアリーナでの「夢見る少女じゃいられない」を歌い踊りながら入場

最終入場者はアントーニオ本多

義足で戦う谷津嘉章は元気よくブルドッキングヘッドロックを高鹿にみまう

監獄ロックを敢行する谷津嘉章

まなせはリング上でも「夢見る少女じゃいられない」を踊りきる

そのまま自ら因縁を事前に述べていた赤井沙希とバトルに

▼STARTING BATTLE 時間差入場バトルロイヤル 時間無制限勝負 
※< >内は入場順。
【退場順】
①○火野裕士<11> vs まなせゆうな●<10>
11分11秒 オーバー・ザ・トップロープ


②○みんな vs 大石真翔●<2>/岡田佑介●<8>
11分31秒 体固め
※押さえ込む。

谷口周平と火野裕士がお互いの意地の張り合いのために投げからのスプラッシュ対決を敢行

③○谷口周平<5> vs 桜井鷲●<9>
12分57秒 片エビ固め
※ファンキー・プレス

④○火野裕士 vs 高鹿佑也●<3>
13分6秒 体固め
※ダイビング・ボディープレス

⑤○井上雅央 vs 谷津嘉章●<1>
14分4秒 横入り式エビ固め


⑥○齋藤彰俊<5> vs 平田一喜●<4>
16分31秒 片エビ固め
※スイクルデス

手刀で主導権を握ったかにみえた平田だったが齋藤彰俊には通じず。ダンス中に後ろからスイクルデスを見舞われ終了

⑦○モハメドヨネ<5>/○大鷲透<7> vs 火野裕士●/谷口周平●
17分11秒 オーバー・ザ・トップロープ

齋藤彰俊が赤井沙希を抑え込み井上雅央が襲い掛かるも体をかわされて齋藤彰俊が落とされる
⑧○井上雅央 vs 齋藤彰俊●
18分51秒 オーバー・ザ・トップロープ


⑨○モハメドヨネ vs 赤井沙希●<6>
19分27秒 体固め
※キン肉バスター


⑩○大鷲透<7> vs モハメドヨネ●
19分3秒 十字架固め

大鷲透はモハメド・ヨネを抑え込むもそのままアントン&井上雅央に転がされて自らもスリーカウントを奪われる
⑪○アントーニオ本多/○井上雅央 vs 大鷲透●
19分4秒 エビ固め
※十字架固めをひっくり返す。

アントンはごんぎつねから井上雅央の乳首を狙うも互いに攻めが拮抗し結局松井レフェリーの乳首が餌食に

○アントーニオ本多<12> vs 井上雅央●<5>
22分31秒 横入り式エビ固め

レフェリー不在の混乱の隙に乗じてアントンが井上雅央を見事に丸め込んだ。

<バックステージ>

本多 さいたまスーパーアリーナ、非常に素晴らしい会場で、ついリング上で〇ンタマスーパーアリーナなどと言ってしまいましたが、〇ンタマ…〇ンタマって言ったら変な人って思われるかもしれないけど、〇ンタマから生まれてくるみんなだということを。心に〇ンタマをもって生き抜きましょう。ありがとうございます。さよなら、さよなら、さよなら。

――義足をつけてという形で久しぶりにリングに立ったが今の心境は

谷津 想定内で終わった、良かったなって。ただ、やっぱりですね、これ義足ですから。生身じゃなくて人工物でやって。躊躇してしっかりヒットしているのか、それともどっかで手加減したらいいのかっていう。本当にこれでやっちゃうと怪我させてしまう。その辺が選手にしても自分自身にしても読めないですね。手探りの状態。ちょっとバトルじゃどうにもならない。その辺はまたDDTの高木社長に直訴して、やらせてもらえればいいかなと思います。とりあえず自分の想定内で。足引っ張られると厳しかったですね。抜けちゃうんじゃないかと思って、これ(義足)も外れることなく。

――これからもやっていける手応えはあったか

谷津 今日は最初、事実として義足でリングに上げさせていただいたと。これは初めてのたぶん経験で、またプロレスの義足を開発していただいて、リングに上がったっていうのは初めての経験というか、世の中でも初めてだと思うんで。そういう意味では自分が満足にできなくて当たり前。リングに上がったらそんなの許されないのはわかってるけど、自分の中ではリングに上がったってことは、上がる前、想像とかいろんな憶測とか妄想を抱くんですよね。そういう中では粛々と終わったって感じで、次につなげる可能性を一つ自分の中で見出したかなと。

――結果については

谷津 もうちょっとできるならできたんでしょうけど、こんなもんかなといったらこんなもんですよ。満足まではいってませんけど、とりあえず今日、リングにこの姿で上がって、そしてファンの皆さんにも受け入れてもらった感じもしますし、特別扱いもされることなく、この義足でもう一つリングに立てればいいかなと思いますけど。練習して血豆ができて。あまりやりすぎてもいけないですし、練習でそうなっちゃってもつまらんし。そのへんちょっと読めないですね。どうなるか。リスクを恐れたら自分じゃなくなくなっちゃうんで、やれることやって。これから選手生活をやっていくとなったら。俺はこうだから特別扱いしろとなると、リングに上がるなってなっちゃうから。そういう意味ではバトルという一つのスタイルでいろんなレスラーが上がってウェルカムしてくれただけでも、自分としてはそれがありがたいというか、受け入れてくれたのかなと思いますね。これからもうちょっと素材とかいいとこも悪いとこも出てくると思うんで、それを改善しながら徐々にやっていく。最初からパーフェクトはあり得ないんで。今回は一番はレスラーに受け入れられたこと、次はこの義足をはいて何も不具合なくできたこと。またこの義足をはいて、義足でまた一つの演出もできるんではないかなと。それも何となく漠然とですけど、そう思ってます。やっぱり義足を最大に使うことは、大げさに言えば義足レスラーの使命じゃないかなと。自分としてはちょうど2年前ぐらいに片足切断して、最終的にどうなっちゃうんだろうっていう自分の迷いっていうか、真っ暗闇の中に入れられちゃったような状態だったんで。それから2020年のオリンピックで自分の原点を確かめて、オリンピック(聖火ランナー)やりながらDDTの高木社長に直訴して、そして谷津がやるなら自己責任だよということでできるようになったわけです。2年前だったら絶対そんなこと想像もしてなかったですから。そういう意味では義足を作ってくださった川村さん、高木社長、周りのいろんな支えてくださった皆さんに感謝して、ファンの方にも自分のありのままの姿をみていただいて、受け入れてくれたらいいなと。

――胸に8つの輪が描かれているが

谷津 肖像が結構厳しいじゃないですか。かつて1987年ごろ、鶴田さんと組んで最強タッグやった頃と訳が違いますので。五輪コンビが使えなくて、2020年のオリンピックに当て込んで、要するに五輪ってつけられないんで八輪(やつりん)で。俺、谷津だから八つ輪でいいやと思ってですね。輪っかを3つ増やしまして作ったんですけど。結局これをつけさせてもらって2試合だけやって、そのまま片足を切断しちゃったので、着ることがなかったんですよ。オリンピックが2021年になりましたので、しばらくはこれをつけてやらせていただければ。あくまでもプロレスは自分にとって通過点になると思うんですけど、これからいろんなことを可能な限り試して、何でもやって挑戦しようかなと思ってます。

――次にやりたいこと、目標は

谷津 あんまり言うと谷津はホラ吹きになっちゃうんで、あんまり言いたくないんですけど、自分の腰を踏まえても、まだ脊髄とか頸椎がいたんでるわけじゃないですから。片足を取った状態でも力は出ますから、まだやってみたいなというのは。まだまだこんなもんじゃ終われませんよって感じで。

なお本大会はWRESTLE UNIVERSEでライブ配信された。アーカイブもUNIVERSEで視聴可能だ。

CyberFightFestival2021の各試合結果は下記の通り

▼STARTING BATTLE KICKOFF 東京女子プロレス提供10人タッグマッチ~鳥喰かやデビュー戦 15分一本勝負
角田奈穂&らく&原宿ぽむ&●桐生真弥&鳥喰かや vs 舞海魅星○&鈴芽&猫はるな&宮本もか&遠藤有栖
12分29秒 片エビ固め
※ラリアット

▼STARTING BATTLE 時間差入場バトルロイヤル 時間無制限勝負 
○アントーニオ本多<12> vs 井上雅央●<5>
22分31秒 横入り式エビ固め
※< >内は入場順。
【退場順】
①○火野裕士<11> vs まなせゆうな●<10>
11分11秒 オーバー・ザ・トップロープ
②〇みんな vs 大石真翔●<2>/岡田佑介●<8>
11分31秒 体固め
※押さえ込む。
③○谷口周平<5> vs 桜井鷲●<9>
12分57秒 片エビ固め
※ファンキー・プレス
④○火野裕士 vs 高鹿佑也●<3>
13分6秒 体固め
※ダイビング・ボディープレス
⑤〇井上雅央 vs 谷津嘉章●<1>
14分4秒 横入り式エビ固め
⑥○齋藤彰俊<5> vs 平田一喜●<4>
16分31秒 片エビ固め
※スイクルデス
⑦○モハメドヨネ<5>/○大鷲透<7> vs 火野裕士●/谷口周平●
17分11秒 オーバー・ザ・トップロープ
⑧○井上雅央 vs 齋藤彰俊●
18分51秒 オーバー・ザ・トップロープ
⑨○モハメドヨネ vs 赤井沙希●<6>
19分27秒 体固め
※キン肉バスター
⑩○大鷲透<7> vs モハメドヨネ●
19分3秒 十字架固め
⑪○アントーニオ本多/○井上雅央 vs 大鷲透●
19分4秒 エビ固め
※十字架固めをひっくり返す。

▼STARTING BATTLE MAIN ガンバレ☆プロレス提供試合 15分一本勝負
大家健&石井慧介&●翔太 vs 勝村周一朗&岩崎孝樹○&今成夢人
8分43秒 片エビ固め
※垂直落下式リバースDDT

▼オープニングマッチ DDTvsNOAH対抗戦 15分一本勝負
飯野雄貴&●小嶋斗偉 vs 宮脇純太○&岡田欣也
7分39秒 変形腕ひしぎ逆十字固め

▼第二試合 東京女子プロレス提供3WAYタッグマッチ 15分一本勝負
辰巳リカ&渡辺未詩 vs ○中島翔子&ハイパーミサヲ vs 天満のどか&愛野ユキ●
8分4秒 片エビ固め
※ダイビング・セントーン

▼第三試合 DDTvsNOAH対抗戦 20分一本勝負
男色ディーノ&●スーパー・ササダンゴ・マシン vs 杉浦貴○&桜庭和志
9分25秒 体固め
※オリンピック予選スラム

▼第四試合 DDTvsNOAH対抗戦 20分一本勝負
●岡谷英樹 vs マサ北宮○
2分25秒 監獄固め

▼第五試合 東京女子プロレス提供試合 20分一本勝負
乃蒼ヒカリ&瑞希&●荒井優希 vs 伊藤麻希○&上福ゆき&小橋マリカ
13分2秒 伊藤パニッシュ

▼第六試合 NOAH提供試合 30分一本勝負
小峠篤司&○原田大輔&大原はじめ vs 小川良成&HAYATA&吉岡世起●
13分33秒 片山ジャーマン・スープレックス・ホールド

▼第七試合 DDT提供試合 30分一本勝負
クリス・ブルックス&勝俣瞬馬&●MAO vs 佐々木大輔○&遠藤哲哉&高尾蒼馬withマッド・ポーリー
14分36秒 クロスオーバー・フェースロック

▼第八試合 DDTvs金剛全面対抗12人タッグマッチ 30分一本勝負
○高木三四郎&彰人&樋口和貞&坂口征夫&吉村直巳&納谷幸男 vs 拳王&中嶋勝彦&征矢学&覇王●&仁王&タダスケ
19分59秒 エビ固め
※シットダウンひまわりボム

▼第九試合 DDTvsNOAH対抗戦 30分一本勝負
竹下幸之介&○上野勇希 vs 清宮海斗●&稲村愛輝
17分51秒 片エビ固め
※BME

▼トリプルメインイベントⅠ プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分一本勝負
<王者>○山下実優 vs 坂崎ユカ●<挑戦者>
16分36秒 片エビ固め
※クラッシュ・ラビットヒート。第9代王者が初防衛に成功。

▼トリプルメインイベントⅡ KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>○秋山準 vs HARASHIMA●<挑戦者>
18分53秒 TKO勝ち
※フロント・ネックロック→レフェリーストップ。第76代王者が3度目の防衛に成功。

▼トリプルメインイベントⅢ GHCヘビー級選手権試合 60分一本勝負
<王者>●武藤敬司 vs 丸藤正道○<挑戦者>
23分30秒 体固め
※虎王・零。武藤が3度目の防衛に失敗、丸藤が第35代王者となる。

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