【アイスリボン】7.10 蕨「アイスリボン1132」テクラがものもらい?デビュー2戦目の咲蘭は初の道場マッチに緊張

「アイスリボン1132」
2021年7月10日(土)アイスリボン道場
14時00分開始/13時35分開場
観衆:40人

【入場式】
この日の代表挨拶は前回の7月4日SKIPシティ大会に続き、デビュー2戦目の咲蘭が務め「初めての道場マッチで緊張しています。応援の方、よろしくお願いします。」と力強く挨拶した。

◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○星いぶき(6分30秒 ギブアップ)咲蘭×
※逆エビ固め

7月4日SKIPシティ大会でラム会長相手にデビューを果たした咲蘭。初の道場マッチでいぶきとのシングルマッチに挑んだ。がっちりとロックアップで始まった一戦は咲蘭がロープに追い込まれるも、逆に咲蘭からリストの取り合いに切り替えるなど、冷静な対応をみせる。コーナーに振られての踏みつけから、キャメルクラッチに決められた咲蘭は、強烈な絞め上げにも必死に耐えてロープに逃れると、カウンターのクロスボディでカバーに入る。しかし咲蘭をいぶきが逆エビ固めに捉える。再度、ロープに逃れた咲蘭は反撃のエルボーをいぶきに叩き込む。いぶきの逆水平チョップは素早い動きでかわし、エルボーを連発した咲蘭はドロップキック3連発を決め、いぶきにファイヤーマンキャリーに持ち上げられるも、おんぶエルボーで切り返す。さらにスクールボーイ、逆さ抑え込みと積極的に攻め続けた咲蘭。しかし、いぶきはきっちりとすべてカウント2でキックアウトすると、咲蘭のドロップキックを払い落とし、再び逆エビ固めを決め、ロープに逃げようとする咲蘭を中央に引き戻してギブアップを奪った。

試合後、咲蘭は「初めての道場マッチで負けてしまいました。いぶきさん、テストで100点取ったそうですね。私はどん底でした(苦笑)。テストでも負けて試合でも負けて悔しかったので、次はリベンジしたいです。」と語り、いぶきは「はい、テストで100点取った星いぶきです。科学も86点とかだったので、めちゃくちゃ理系女子と覚えておいてください。(咲蘭に)どん底とか言わないでわからなかったら聞いてね、勉強。初めて自分より下の後輩ができたので、すごい嬉しいです。お姉さんになった気分です。今日、咲蘭と初めて対戦して、咲蘭ももっと出せたんじゃないかなと思ったので、絶対、またシングル組んでください。そして明日の大阪ではチームしまなみと初めて戦うと思うので、また胸を真っ赤にして終わらせたいと思います。」と語った。

◆第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
×春輝つくし&宮城もち(10分51秒 グラン・マエストロ・デ・テキーラ)藤田あかね&鈴季すず○

翌日の大阪大会でシングル戦を行うつくしともちがタッグを結成。序盤からダブル攻撃と宣言しながら、コーナーにすずを振り、もちが串刺しボディアタックを仕掛けると、つくしはもちごと串刺しドロップキックに決めたり、あかねがつくしを股割りに決め、すずがつくしの背中を押していると、その後ろからもちが押し込むなど、タッグとしての連係が不安視される展開となったが、中盤、すずのよくばりクラッチを逃れたもちがグルグルバスターで返し、いい形でつくしにつないだ。激しいエルボー合戦からロープに飛んだすずが返ってくるところを、その場飛びのカウンターダイビングフットスタンプで、まさに踏みつぶしたつくしは低空ドロップキックからのダイビングフットスタンプを狙うが、これをかわしたすずは、つくしのカサドーラを踏ん張ると、そのままバックを取ってのジャーマンを仕掛けにいく。必死にこらえたつくしが逆にすずのバックに回ったところにもちがリングイン。すずにダブルチョップを狙うが、これをすずがかわし、つくしに誤爆。棒立ちのつくしをすずがカニカニクリップで丸め込むが、これはもちがカット。息を吹き返したつくしがすずに攻撃を仕掛け、今度はもちが鞭を手にアシストに入るが、フルスイングの鞭攻撃に再びつくしに誤爆。まともに鞭を左顔面に浴び、ダメージのあるつくしをすずがグラン・マエストロ・デ・テキーラに丸め込みカウント3を奪った。

試合後、つくしは「耳がとても痛いです。笑えないからね、みんな。大阪前に火をつけてくれてありがとう。明日、楽しみにしているんで、よろしく。」ともちに宣戦布告。一方のもちは「火をつけた?勝手に何を言っているのかわからないんですけども、つくしとは昔はちょっとまあまあ息合うなって気がしていたんですけど、久しぶりに組んだら、まったくかみ合わず。うちらの関係って、そんなもんなんだよね。明日、大阪ということで、今日食らった鞭を明日も特別にお見舞いしてあげますよ。持って行ってあげますよ、大阪に鞭を。話は変わりまして、私にとって7月は大鬼門な月でありまして…何が起こってきたかを順不同で振り返ってみたいと思います。まず、腓腹筋断裂で自分の誕生日のプロデュース興行を欠場。アキレス腱断裂で自分の誕生日のプロデュース興行欠場。自分の誕生日に家の火災警報が誤報だったんですけど鳴り響きまして、誕生日なのに数時間締め出される。去年は何もなく乗り越えたなって思ったら、可愛がっていた上のわんちゃんが亡くなりまして、あと7月と言ったらつくしさん、あるよねえ。なんか、何年前から7月はつくしが近くにいるからいいことが起きないんじゃないかなと思って。そんな気がするんですよ。明日もいいこと起きないんじゃないかなと思って。(つくしに)ちょっと私、少しでも早く払拭したいので、明日は勝ちにいかせてもらいますね。(藤本に)7月はハッピーに乗り越えたいので、あとでお話よろしくお願いします。私の7月の戦いは続いていきますが、今年は負けません。」と7月を意識しながら、翌日のつくし戦に必勝を誓った。またあかねは「すずちゃんが勝ってくれました。水曜日はカオスな野球興行に来てくださった皆さん、ありがとうございました。あの興行を終えて、いろんな心のダメージも負ってますけど、あれを乗り越えて、ワシとジャンは絆が深まったと思うので、明日は星親子、ちょうどいい対戦相手だなと思っているので頑張って勝ちにいきましょう。」と語り、すずは「(つくしに)鞭、むちゃくちゃ痛いですよね?あんなの顔面に食らったつくしさんから、今日は3カウント、獲ったぜーっ!明日、大阪大会、山下りなと2度目の前哨戦になるんですが、8月9日のFantastのルールを早く決めてくれと催促しているんですけども、彼女は一向にルールを言ってこないので、こっちからどんどんラブコールを仕掛けていこうという気でいるので、明日、仕掛けます!」と語った。

◆第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
×テクラ(9分33秒 ウィール・ウインド)雪妃真矢○

ラム会長からトライアングルリボン王座への挑戦表明を受けたテクラが雪妃とのシングル戦に臨んだ。入場してきたテクラはオーバーマスクを脱ぐと、右目にはクリクリの大きなお目目のイラストが入った眼帯が貼られていた。雪妃、レフェリーもテクラを気遣うが本人は普通に両目が開いているとばかりに、すました態度を見せる。ゴングと同時にその右目に狙いをつけた雪妃は、グランドに持ち込むと、上からサミングを狙う。さすがにこれは必死にディフェンスしたテクラは逆に下からの三角絞めで反撃。これを逃れた雪妃は右目から腰へ的を切り替えて、膝へのダブルニーからサソリ固めへ。さらに腰へのニー、コーナーでの蹴り連打と一気に攻め込む雪妃だが、テクラもコーナーでのモンキーフリップから雪妃の首を両足で挟んでねじるなど、きっちりと反撃に出るなど、試合は両者が譲らない攻防を展開し、残り時間が3分を切る。ブレーンバスターから蹴りの連打を決めた雪妃に、蹴りをかわしたテクラがウィーバックネヒトを狙うが、これを雪妃がはね返す。すかさずテクラはスピアを決め、カサドーラで雪妃を丸め込むが、これを雪妃が反転。キックアウトしたテクラを、今度は雪妃がウィールウィンドに決め、残り時間が30秒を切るギリギリのタイミングでカウント3を奪取した。

試合後、テクラは掛けていたサングラスを外すと「ものもらい~っ!なんでーっ!かわいそう、私。試合の前に病院に行って、お医者さんが手で目に(=押し潰すポーズを取って)テクラのサミングみたいな、めっちゃ痛かった。試合のとき、あまり見えないんで…(雪妃に)だから負けました。明日の大阪、頑張ります。」と語り、雪妃は「片目(が相手)なのに危うかったわ。テクラはいつもサミングするじゃん。今日、私もやられたけどさあ。ちょっとお医者さんに目ん玉絞られて分かったんじゃないの、やられる人の気持ちが。そんだけ痛いってことだよ。」と切り返した。

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
藤本つかさ&×石川奈青(11分53秒 特盛クラッチ)世羅りさ&真白優希○

7月24日後楽園ホール大会でのリボンタッグ王座決定戦で対戦する藤本と世羅の前哨戦。藤本のパートナーは復帰2戦目の石川、世羅のパートナーはガチャ王の真白。藤本と世羅の前哨戦と同時に20年組の同期対決でもあった。試合は石川vs真白でスタート。石川と向かい合った真白は「来いよ!」と左腕を挙げて挑発。厳しい表情を崩さない石川が腕四つでがっちり組み合うと、真白に押し勝ち、さらに腕を取ってバックに回り込む。これをヘッドロックで切り返した真白。これを石川がしのぐと、真白は怒った表情をみせ、世羅にタッチを求める。石川も藤本と交代。藤本vs世羅は5月5日横浜リボンGWⅡ大会でのタッグ戦(=藤本&つくしvs世羅&うの)以来、約2か月ぶり。ロックアップから腕の取り合い、足の取り合いから、世羅がリバースカンパーナでの顔面餅つきの先制攻撃を決め、真白に交代。藤本は真白にはりつけドロップキックを決めると石川に交代。2度目の石川vs真白へ。真白が石川の髪を掴んでコーナーに投げれば、石川もすぐに起き上がり、逆コーナーへ真白の髪を掴んで投げ飛ばしての踏みつけから藤本に交代。代わった藤本が逆エビ固め、サッカーキックに出れば、真白は目突きから丸め込みを決め、藤本がキックアウトすると世羅に交代。代わった世羅は石川をコーナーに座らせ、その上に藤本をコーナー逆さ吊りにすると2人まとめての串刺しダブルニー。ダメージを受けた藤本だがカサドーラからPKを決めエルボー合戦へ持ち込む。激しい打ち合いから世羅がカウンターのドロップキックをヒットし、串刺しダブルニー、さらにリバーススプラッシュ式のダブルニーを狙うが、これをかわして自爆させた藤本はドロップキック、串刺しドロップキック、ミサイルキックを連続してヒット。インフィニティを狙うが、これは世羅がこらえる。延髄ハイキックを決めた藤本だが、すぐに世羅が藤本を持ち上げてエアーズロック。両者がダウン。藤本からタッチを受けた石川が世羅にクロスボディからエルボーの連打へ。世羅はエルボーを浴びながらも石川を捕まえると、セラリズムを決め真白に交代。真白がリングインすると同時にドロップキックをヒット。さらにロープに飛んでのドロップキックからカバーに入るがカウントは2。藤本がアシストに入り、真白に串刺しドロップキック、続けて石川が串刺しトクホ。ボディスラムからダイビングクロスボディを狙うが、これは真白がかわし、ホワイトボディアタックを決める。目潰しを狙う真白の腕をディフェンスした石川は丸め込みで真白を潰すがカウントは2。石川はSKIPシティ大会でもみせた側転からの丸め込みを決めるが、これもカウント2。真白、石川がそれぞれ丸め込みを仕掛けるがいずれもカウント2となる。最後は真白が石川のバックに回り込み、特盛クラッチで石川からカウント3を奪った。

試合後、石川は真白に向かって「相手の技も受けないくせに、試合前ギリギリまで泣いているくせに、泣きたいのはこっちなんですけど。私は真白のかませ犬じゃないんです。」と吐き捨てた。これに対して真白は「(真顔で)私、石川さんに技受けてもらうために試合してないんですけど。そんなんで私、試合してないんですけど。勘違いしないでください。はい!今日は特盛クラッチで勝ちました!イエーイ!うのさんにいい報告ができると思います。」と語った。また藤本は「世羅とは7月の後楽園で対戦することが決まっているんですけど、過去、これまでに電流爆破マッチをやったり、山手線で試合をしたり、タイトルマッチをやったりと、いろんな振り幅が大きい試合をしているなと思いましたが、今日、久々に当たって、思いっきり(ドロップキックが)入って目が覚めたというか、あ、世羅ってこういう人だったなと思いました。ますます7月、対戦するのがすごく楽しみだなって思いました。世羅の深いところが見えた気がします。そして石川と真白、この2人の同期の戦いはやっぱり見ていて面白い。2人の物語を作りたいなと思っていると、いつもどちらかが欠場してしまって、なかなか物語を紡げないので、今日の戦いを見て7月の後楽園、シングルマッチを組みます。」と語った。そして世羅は「(藤本の左目が赤くなっているのを確認して)素敵な化粧をして差し上げました。次は右目を狙います。きれいな化粧をして差し上げます。やっぱりつっかさんは赤が似合いますね。久々に対戦して、やっぱ楽しいなと。久々に燃えるものが、熱いものがこみ上げてきたので、この調子ならあかねといける気がする。絶対、タッグ獲りましょう。明日は前(タッグ王座)挑戦者の星親子、もう負ける気はしないので、セクシーだろうがキュートだろうが、がっつり勝って差し上げますよ。」と語った。

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