【DDT】吉村直巳が故障から完全復活!兄貴分HARASHIMAとのコンビでKO-Dタッグ王座を奪取し、無差別級王者・竹下幸之介にも宣戦布告

 DDTプロレスが10月12日、東京・後楽園ホールで「Get Alive 2021」を開催。メインイベントではディザスターボックス(DB)のHARASHIMA、吉村直巳組が、KO-Dタッグ王者でサウナカミーナの竹下幸之介、勝俣瞬馬組を破って同王座を奪取した。

 吉村は昨年、上野勇希とのノーチラスで同王座に君臨して獅子奮迅の活躍を見せた。だが、同10月に王座から陥落すると、首と腰の負傷のため、同11月から長期欠場。5月9日の後楽園大会で復帰を果たしていた。そして今回、満を持して、同じユニットの兄貴分HARASHIMAとのタッグで王座に挑んだ。

 試合は一進一退の攻防となったが、サウナカミーナが必殺の合体技MADMAXを吉村に決めて勝負あったかと思われたが、吉村は自力でキックアウト。すかさず勝俣がファイアーバードスプラッシュを見舞ったが、HARASHIMAがカット。蘇生した吉村は竹下にバックドロックをたたき込むと、HARASHIMAが蒼魔刀を繰り出して竹下の動きを止めた。最後は吉村が勝俣にラリアットから豪快な投げ捨てパワーボムを投下し、3カウントを奪取した。

 ケガを乗り越えて1年ぶりにタッグのベルトを巻いた吉村は「やっとHARASHIMAさんとベルトを巻くことができました」と感無量のマイク。HARASHIMAは「何より吉村の大活躍のおかげで勝ちました。タッグのベルトを獲るってことは、ユニットとしての一つの強さの証。僕たちディザスター、あってないようなユニットって、もう2度と言わせないように、これからバンバン、ガチガチやっていくので、皆さん見ててください」とアピール。

 そして、HARASHIMAは控室に帰りかけていた竹下を呼び戻すと、「D王、同じブロックだね。ガッチリやりましょう」と言うと、竹下は「HARASHIMAさん、今日の借りはD王で返させてもらいます」と返答。さらに、吉村は「竹下、ブロックは違うけど、オマエの持ってる無差別のベルトまで、俺が行くから待っておけ」と寡黙な男が異例の宣戦布告。D王で別ブロックになるHARASHIMAには、「決勝で会いましょう!」とパートナーとの決勝での対戦を呼び掛けた。

 バックステージでHARASHIMAは「僕たち、ユニットとしても悔しい思いをいっぱいしてきたので。吉村と一緒に獲れて、ユニットもアピールできた」と、吉村は「HARASHIMAさんと、やっとこうやって結果が出たのがすごくうれしい。DBとして獲れたのもうれしい。DBを上げていく。シングルでも結果出してどんどん上に行きましょう」と満面の笑み。

 王座から陥落した竹下は「今日負けてベルト落としたけど、また勝てばいいから。もっと強くなって、もっと進化して、もっと絆深めて、勝てばいい」と、勝俣は「まだまだ竹ちゃん、サウナカミーナと見たい景色もあるし。ベルトを持ってやりたいこともたくさんあるから」と前を向いた。

 また、DDTでは「25周年プロジェクト」第2弾として、22年1月3日の後楽園大会を恒例の全席3000円で実施し、来年1月から12月まで新宿FACEでの大会を12ヵ月連続で0円興行とすることを発表。さらに、10月31日の「路上プロレス in 東京ドーム」で、5チーム参加による「500万円争奪 DDT TOKYO DOME CUP」を開催。12月18日、名古屋国際会議場に大仁田厚が参戦し、電流爆破デスマッチを行うことをアナウンスした。

【大会名】Get Alive 2021
【日時】2021年10月12日(火)
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】558人(満員)

第一ダークマッチ 10分一本勝負
高梨将弘&アントーニオ本多&○バリヤンアッキ 
vs 
伊橋剛太&納谷幸男&高鹿佑也●
6分29秒 片エビ固め
※ナマステプレス

第二ダークマッチ 10分一本勝負
○ヨシヒコ vs 平田一喜●
6分46秒 輪廻転生からのワキ固め

第三ダークマッチ 10分一本勝負
○赤井沙希 vs 川畑梨瑚●
4分49秒 三角絞め

オープニングマッチ 石田有輝デビュー戦 30分一本勝負
○樋口和貞 vs 石田有輝●
5分34秒 体固め
※チョークスラム

第二試合 KO-D8人タッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>谷津嘉章&○彰人&大和ヒロシ&中村圭吾 
vs 
<挑戦者組>秋山準&岡田佑介&渡瀬瑞基●&岡谷英樹
11分19秒 飛行機投げ固め
※第5代王者組が初防衛に成功。

第三試合 DDT EXTREME選手権試合 60分一本勝負
<王者>○青木真也 vs 堀田祐美子●<挑戦者>
2分4秒 反則勝ち
※レフェリー暴行。第52代王者が3度目の防衛に成功。
再試合 DDT EXTREME選手権試合~堀田のみノーDQマッチ 60分一本勝負
<王者>○青木真也 vs 堀田祐美子●<挑戦者>
1分30秒 ワキ固め
※第52代王者が4度目の防衛に成功。

第四試合 ハンディキャップマッチ 30分一本勝負
男色“ダンディ”ディーノ&飯野“セクシー”雄貴&×今成“ファンタスティック”夢人 
vs 
大鷲透&高尾蒼馬×with高木三四郎
9分42秒 無効試合
※フェロモンズの暴走

第五試合 Road to D王GPスペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
遠藤哲哉&○樋口和貞&クリス・ブルックス 
vs 
火野裕士&上野勇希&MAO●
15分24秒 エビ固め
※ブレーンクロー・スラム

セミファイナル DDT UNIVERSAL選手権試合 60分一本勝負
<王者>○佐々木大輔 vs 木髙イサミ●<挑戦者>
14分11秒 クロスオーバー・フェースロック
※第5代王者が初防衛に成功。

メインイベント KO-Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>竹下幸之介&●勝俣瞬馬 
vs 
<挑戦者組>HARASHIMA&吉村直巳○
17分31秒 体固め
※投げっ放しパワーボム。竹下&勝俣組が3度目の防衛に失敗、HARASHIMA&吉村が第71代王者組となる。

〈写真提供:DDTプロレスリング〉

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