【新日本】SHOの妨害にもめげず立ち上がった高橋ヒロムがYOHを制しBEST OF THE SUPER Jr. 28を優勝!

<バックステージコメント>

※ヒロムは鷹木、内藤と話しながらインタビュースペースへ。

鷹木「(※手で人払いをしながら)危ない、危ない!」

ヒロム「誰もいない!誰もいない!(※と言いながら着席)」

※内藤がヒロムの真正面に、報道陣に背を向けて立ち塞がる。

ヒロム「すげぇ邪魔だよそれ!すげぇ邪魔!今みんなが見たいのは俺だから!アナタのケツじゃない!今みんなが見たいのは俺!大事な乾杯シーンで俺が写らない!」

鷹木「(※ZIMAを持って)車じゃない?大丈夫?」

ヒロム「車じゃない!」

※内藤が乾杯しようとする。

ヒロム「写して!写して、俺を!」

内藤「そんな見たくないでしょ、みんな」

ヒロム「見たい!今一番見たい!」

内藤「(※やっと脇に回り)立てって。先輩がいっぱいいるんだから」

ヒロム「いや……これだけの試合をした後に『立て』って!さんざん『上下関係はどうでもいい』って言ってたのに、何でここだけ上下関係……」

鷹木「(※聞かず)2連覇!」

ヒロム「ありがとう!」

鷹木「おめでとう!すごいねぇ!(※ZIMAで乾杯)」

内藤「(※乾杯して)したっ!(※と、飲みもせずに立ち去る)」

ヒロム「(※飲み干して)ウォーッ、メッチャおいしい!」

鷹木「車じゃない?大丈夫?」

ヒロム「車じゃない!徒歩で来た。徒歩で」

鷹木「2連覇したんだから、あるんじゃねぇの、オイ!プロレス大賞!」

ヒロム「おぉっ!」

鷹木「あるんじゃねぇの?」

ヒロム「おぉっ!ありますかね、大逆転!鷹木さんが言ってくれたらそうなるんじゃないですか?」

鷹木「いや、俺か!俺だった!ゴメンゴメン!じゃあもう、内藤も帰ったから(※と、立ち去ろうとする)」

ヒロム「帰ってください!ありがとうございました!」

ヒロム「(※一人で報道陣に向き直って)俺が、元気なように見えますか?元気じゃありません。今これ完全に、優勝できたからこその、エセハイテンションでございます!……元気なわけねぇよ。完全に……あぁー……(※両手で顔を覆って)全て出し切った。全て出し切ったらさぁ、何か体から勝手に水分が出てきたんだ。……言いたいことねぇ~。何があるんだろう。何が言えるんだろう。分かんないよ。2連覇できた。でも俺は新日本プロレスで一番すごい、一番最強の証は、IWGPジュニアヘビー級だと思ってる。『BEST OF THE SUPER Jr.』は全くの別物。歴史に名を刻んだかもしれない。3度の優勝。2連覇。歴史に名は残ったかもしれない。でも、明日初めて新日本プロレスを見たお客さんには、『ジュニアヘビー級で最強の男は誰ですか』(と聞いたら)最強と映るのは、エル・デスペラードだ。なぜか。IWGPジュニアヘビー級のベルトを持ってるからだ。それが全て。だから俺は、その最強の証であるIWGPジュニアヘビー級のベルトがほしい。改めて、ちゃんと挑戦表明する。何度でも言う。デスペラード、俺にIWGPジュニアヘビー級のベルトに、挑戦させてくれ。俺は諦めてねぇぞ。1.4、1.5、どっちでも構わない。メインイベントを要求する。俺の夢は変わんねぇ。いつの日かジュニアのタイトルマッチを、東京ドームのメインイベントでやるんだ。俺の言いたいことは、それが全てだ。さて、何かありますか?」

──この大会中、「ジュニアは俺やデスペラードだけじゃない」ということで戦い続けてきたと思いますが、改めて今日のYOH選手はどう感じましたか?

ヒロム「みんな見た通りだよ。俺の知ってるYOHじゃなかった。初日で当たったYOHとは別人かな?あれだけできるんだよ。あれだけ気持ちを出せるんだ。YOH、気持ちを出すことがカッコ悪いこと、そう思ってるなら、間違いだぜ。人間は気持ちを表に出して輝くんだ。輝けるんだ。恥ずかしいこと?そんなのは、言ってれば、吐き出してれば、カッコよくなるんだよ。いつの間にか、心がスッキリするんだ。恥ずかしいことほどカッコいいんだ。俺はそういう人間、そういうプロレスが大好きだ。YOH、俺は今日のオマエのプロレス、大好きだぜ」

──改めて、この大会を通じて、新日ジュニアがレベルアップしていく、世界にアピールしていくということは、達成されたと思いますか?

ヒロム「俺は元から世界一だと思ってる。新日本プロレスのジュニアは、“世界トップクラス”じゃなく、世界一だと思ってる。でも、それを証明することって、残念ながらできないんだよ。たぶん、全団体の全人間が、『俺の団体が世界一だ』と思って、誇りを持ってやってるから、それを証明なんてできないんだ。今日勝ちました、明日負けました、明後日勝ちました、しあさって負けました。そんなことの繰り返し。ずっと勝ち続けるっていう、それができるなら、証明できるかもしれないけどね。なかなかそういうこともできないから。でも俺は自信を持って世界一だと思ってるし、世界一だと思ってるから、俺はこの新日本プロレスにいる。この『BEST OF THE SUPER Jr』が始まる前、さんざんいろいろあったよ。ドームの問題、オスプレイの2冠。1・8のノアの問題。いろいろ話題があった。でも、今となってはそんなこと、ホントにどうだっていい。このジュニアが面白かった。ジュニアが楽しかった。全てのお客さんが楽しんでる。俺はそう感じた。ただ一人、SHOだけは違ったのかな。でもアレがアイツのやり方なんだろ。俺じゃねぇ。そいつを止めるのは、元友達のYOHだと思ってる。俺には関係ない。いろいろあったけど、『BEST OF THE SUPER Jr.』が楽しかった。『WORLD TAG LEAGUE』が楽しかった。それが全て。次は東京ドーム。ひとつずつ、進んでいこうぜ。自信を持って言う。新日ジュニアは最高だ。新日本プロレスは最高だ。みんな、見続けろ!(※ZIMAを飲み干し、『いただきま~す!』と、もう一本手に取って立ち去る)」

YOH「(フラフラとした足取りでコメントスペースに現われて座り込み)強え……。強えよ。オレの全部、全部吐き出してさ、ぶつけてさ……負けたくなかった。負けたくねえって。オレはもうROPPONGI 3KのYOHじゃないんだよ。(一度立ち上がりかかるも、尻餅をつき)これからさ、新しい…新しい…YOHが…始まるからさ。諦めずに…(と言ったところで、SHOが現われて襲撃され)グァーッ!」

SHO「(YOHの左腕の指を極め、足で喉を踏みつけながら)オイ、オマエが、オマエが、苦しんで、苦しんで手に入れた準優勝の景品はこれだ!」

YOH「(SHOに指を極められながら喉を踏みつけられ)ゴホッゴホッ」

SHO「もっと苦しませてやろうか?オイ、YOH!もっと苦しみたいか?でもな、それは酷すぎるな。残酷過ぎるよ。だからよ、オレがオマエのレスラー人生を終わらせてやるよ。オイ、そのレスラー人生は、代わりにオレが生きてやる。オマエが苦しんだ分な、オレは楽して生きてやる。その時はよ、得意の“ありがとう”を聞かせてくれ、オラッ!オラッ!(と言って、力を込めてYOHを踏みつけまくって姿を消す)」

YOH「(SHOが立ち去ると徐々に立ち上がり)ああ……アーーーッ!(大絶叫)。何が…何が終わりだって……(と言って控室へ)

<写真提供:新日本プロレス>

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