【スターダム】3・26&27両国大会参戦のKAIRI「一回で終わらせるというか、記念のためだけにやってるつもりはないです」ベルトにも興味

女子プロレス・スターダムは18日、都内にて3・26&27 STARDOM両国国技館大会 “謎の女性” 記者会見を行い、2017年に退団し、WWEで活躍した、KAIRIの参戦が発表された。

KAIRIは「宝城カイリではなく、カイリ・セインでもなく、KAIRIです」とリングネームを明かし、気になる選手と上げた中野たむ、そして「査定してやる」と対戦要求したウナギ・サヤカとのタッグマッチを提案。パートナーにはスターダム3人娘の一人で、先輩の岩谷麻優を希望した。

さらには、大江戸隊の襲撃に合うなど様々なことが起きた会見後にコメント。

ーー改めて、参戦の経緯や最近のスターダムをどのように見ていましたか?

KAIRI「アメリカに行ってる間から、ずっとスターダムの事はもちろん状況を追ってまして。どんどん選手のみんなが本当に心を込めてツイートしてたり試合に挑んでるのがアメリカにいてもすっごく伝わってくるんですね。そういうのを見て自分もすごくやる気をもらったし、本当にスターダムは安心だなっていうか、どんどんレベルがアップしていると思うので。私たちがいたときよりも本当に盛り上がってると思うし、それは本当に悔しいというより心から嬉しいです。そういう選手がいっぱいいるのが」

ーーそんな今のスターダムにどんなものを見せたいですか?

KAIRI「先ほども言ったんですけど、いまの私って宝城カイリでもないし、カイリ・セインでもないし、まったく別のアップデートされたもの。すみません、年がバレるかもしれないんですけど(笑)モスラでたとえると幼虫からさなぎから成虫。いまたぶん最終形態みたいな感じに自分で生まれ変わってる気持ちなので。これから引退に向けてゆっくり楽しむっていう気持ちはないです。逆にいまもう爆発させたい気持ちがすごいあって。これまで日本で培ってきたもの、先輩たちから受け継いできたもの、スターダムの歴史、それも背負ってますし、WWEで3年半やってきて、NXTチャンピオンになって、WWEに上がってASUKAさんと組んでカブキ・ウォリアーズとしてタッグのチャンピオンにもなって最優秀選手も取って。全部のたくさんの方と関わってきて、スターダムでもアメリカでも。本当に吸収してきたものがあるので。それを自分も日本のリングでぶつけたいと思ったし、それをぶつけられる相手がスターダムには本当に、本当に全員、私は闘いたいです」

ーー今回は両国大会に出場という発表でしたが、その後は見据えているものはありますか?

KAIRI「見据えてます、はい!もちろん記念な、お祭り的な参戦ではないです。やるからには私も本当にプロとしてもっともっと、まだまだだと思ってます。体を仕上げますし、リング練習だってやりますし、いくら自分がジムを経営してたって、寝る時間がなくたって、忙しくたって、それはプロとしてお見せするのが、お客様に失礼だと思うので、そこは自分でも妥協をするつもりもありません。やっぱりファンの方とスターダムを出る前に”戻ります、一回旅に出る、必ず戻ります”っていう約束をしたので。その約束も必ず果たして、もっともっと成長できてるかわからないんですけど、一回り大きくなった私をお届けして、一人でもね。いまこんなご時世ですけど、みんな後輩の、無念の思いをした後輩の思いもすべて背負って闘います。全力で」

ーー継続参戦という形で?

KAIRI「そうですね。それはまだ話し合いはしていないですけど、私は一回で終わらせるというか、記念のためだけにやってるつもりはないです」

ーー今日、対戦要求が続々とありましたけれども

KAIRI「いや、もう嬉しい、嬉しいというか…なんというかね、エナジーを感じましたね。スターダムにいま20~30人近くいるんですかね?年齢も幅広いし、キャリアも幅広いなかで、みんながそれぞれ星として輝こうとしているのを見てたので、こうやって間近にパワーを感じると、もう血が騒ぐというか。より早くリングに立ちたいなと思いました」

ーー試合は相当久しぶりだと思いますが?

KAIRI「そうですね、最後に試合をしたのが2020年の6月のフロリダが最後だったと思うので。その後、本当は(WWEの)日本公演とかも決まっていたのが流れちゃったりしてたので。日本で試合をするのなんて2年以上してないんじゃないかなと思います。

ーータッグマッチが決定的ですが、もう1試合は誰とやりたいとか興味がある選手はいますか?

KAIRI「本当に全員、興味しかないので。本当に人のことをめっちゃ考えるというか、想像ばっかりしているのでいま、この選手とだったらとか。ホントにむしろ闘いたい子がきてくれれば誰でも受けますし、私はちょっとしばらく様子を、まだ両国まであるので。自分からいくかもしれないし、くるかもしれないしって感じですね。楽しみです。シングルもいいかなと思ってます」

ーー大江戸隊(刀羅ナツコ、渡辺桃、スターライト・キッド)は所属の頃は可愛がっていたかと思いますが、今は変わり果てた姿になりましたがどう思いますか?

KAIRI「でも、それって順調に成長してる証なのかなって。やっぱり全員だと思うんですけど、そうやってもがいているときとか思春期とか、どうしても違うことをしてみたりとか、自分を変えたくて何か悪いことをしてみたりとか、そういうことって私もあったし、みんなもあったと思うんですよ。あの3人がいまああなってるってことは、何か変わる前にすごい苦しんでたと思うし、悩むことがあってのいまの姿だと思うので。私は嬉しかったかな。でも、さっきみたいにズルをするのはダメなので。なのでリングで正々堂々と対峙してみたいですね。あの3人は私にとっても特別な3人なので。もう後輩とかそういうのではなく選手として。本当にプロレスはキャリアとか関係ないので。私もWWEに行って思いましたけど。本当に頑張った人、実力がある人がトップにいく世界なので。私もそこは一切気を抜かずにバッチバチにやりたいですね、ああいう子たちと」

ーーいまは生え抜きじゃない選手も頑張っていますが、WWE時代から見ててどういうふうに見えましたか?

KAIRI「かわいいなって思って。まずかわいいし、どこかの団体を抜けて入るとか、どこからか移籍して入るってすっごい勇気がいることだし、私自身もですよ。スターダムからWWEに行くまで半年以上悩んできました。選手会長だったし、団体のこともあるし。自分からそうやってイバラの道を行くというか、人生を懸けて環境を変えるって、それだけすっごい勇気のあることだし、私は格好いいなって思うし。移籍することとかがダメとか、なんか私はそういうのはまったく思わなくて。自分の人生だし、彼女たちがそうやって覚悟をもってきてるし、それがTwitterとかアメリカからでも見てたけど、伝わるんですよね。あと試合でもきっと伝わってるから支持されてるし、”出てけ”みたいな空気はまったくないし、むしろ歓迎してファンもたくさんついていると思います。じゃないかな、わからないけど」

ーースターダム時代のKAIRIさんは感情の爆発が一つのウリ、セールスポイントだったと思いますが、中野たむ選手もそんなタイプの選手ですが、通じるものは感じますか?

KAIRI「はい、だから名前を挙げましたね。ちょっと似たものを感じますし、私も闘うとき狂い合える相手は誰かなと思ったときに、狂える相手というか(笑)。やっぱり狂ってなんぼだと思うんですよね。生き様をぶつけ合う場だと思うので。彼女もきっと私の知らないような苦労とか、過去にいろんなものを背負っているのをちょっと感じるので、プロレス以外とか。それを試合をすると全部わかるので、私も見たいし、きっとファンの人も見たいんじゃないかな。私もWWEに行ってまたまったく違うものが見せられるかな。自分で全くどうなるかわからないですけど、どう噛み合うかとかわからないけど、その生き様をぶつけ合いたいですね」

ーーロッシー小川EPと密談中に上谷選手がやってきましたが驚きましたか?

KAIRI「あの子何人に言ったの?(10人ぐらいです)え、みんな知ってたってこと?(だいたいの方は)私、挨拶したんですよみんなに、一応。これから参戦させてもらうって。言ってたの?(岩谷さんもたぶん)知ってたの?ええ…そういう子なの?そういう子がいま白いベルトのチャンピオン?チャンピオン?上谷沙弥ちゃん。ああ、白いベルト…あの神聖なベルト…なるほど、ちょっと興味が沸いてきましたね。ベルト持ってる間にいこうかな。なるほど、ありがとうございます」

ーーそうすると選手もそうですが、ベルトにも興味がある?

KAIRI「もちろんありますね。やるからには、なんですかね、ベルトを持っているチャンピオン=将軍というか。やっぱりベルトは強さの象徴ですし、それを目指さないとやってる意味というか。やっぱり強くなりたいので。強くなりたいし、チャンピオンベルトを持っているとたくさんの強い選手が集まってくるし、バチバチした試合ができるし、スターダムのアピールにもなるので。すべてにおいて必要ですね」

▼プロレスTODAY独占インタビュー

【インタビュー】カイリ<第1弾>WWEの思い出、PARA-FIT24湘南ジムオープン、プレッシャーとの戦い
https://proresu-today.com/archives/181946

【インタビュー】カイリ<第2弾>紫雷イオの存在、突然のWWEへの異動宣告、アスカとのカブキ・ウォリアーズ
https://proresu-today.com/archives/181980

【インタビュー】カイリ<第3弾>WWE日本人選手との交流、海外でのエピソード、今後の目標
https://proresu-today.com/archives/182000

 

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