【新日本】大張高己社長インタビュー<第2弾>コロナ禍を乗り越えて新機軸を打ち出す!『新日SS』アプリ開発、旗揚げ記念日大会を終え“リベンジプロレス”を見据える!


©新日本プロレス

④今後の展望

 

――そして、今後の展望を伺いたいのですが、新日本プロレスの社長としていかがでしょうか。

 

大張社長:(資料を見せながら)ここにあるとおりです。さっきチラッとお見せしたものは、まだまだやることがあって。今、考えているのは向こう3年のプランなんです。3年後にどんな姿にしたいかを今、描いていて。その状態を表す目標金額も決めるわけです。金額規模です。今の延長線上で、例えば興行収入を伸ばしていったら、そこまで行くかと言ったら行かない。だから、これをこうするというビジョンを打ち立てて、山の登り方を決めていく戦略を決める。まさにビジョンを打ち立てている最中なので。それはまだ軽々しく皆さんにお伝えできるものではないというなかで、この50周年がその一歩目に当たるとすると、去年の後楽園で50周年のイベントはこういうことをやっていきますと言いましたが、50周年施策発表会をやった時の言葉はそんなに揺らいでいないというか、短期的にはあれが骨子だと思います。皆が見たくなるような闘いを夢の対戦、夢のカード。今の「NEW JAPAN CUP」もそれを体現していると思います。1.8(横浜アリーナ)は皆さんの見たかったカードを実現しました。


©新日本プロレス(棚橋とオカダはメインで武藤、清宮と対決)

――燃えましたね。

 

大張社長:ビッグマッチ、ドリームマッチ、ドリームカードというのはまずこの1年は50周年としてしっかりと。まだ始まったばかりの今年じゃないですか。だから12分の3くらいしか終わっていない。残り12分の9ありますから。それはご期待いただきたいし、今まさに行われている「NEW JAPAN CUP」。3月26、27日が大阪で決勝戦。あそこに向けての期待感。どの人が勝ってもすごい試合になるじゃないですか。もうずいぶん人数が絞られてきましたが、どの試合を取っても面白いし。棚橋選手vs内藤選手が岡山で対戦など、コロナ禍で我慢してくれていた人たちに偶然ではあるけど、そういう試合が提供できるのも意義深いし。次はジュニアもあるだろうし。G1もあるだろうし。全部が50周年ならではにしていくので。

 

――スペシャルな対戦がまた見れそうです。

 

大張社長:全部がスペシャル。同じカードでもスペシャルになっていくんじゃないですか。いろんなことを経験して選手も一気に成長してきているから。

 

――シリーズも動いていますよね。BULLET CLUBの分裂も。

 

大張社長:一気に動きましたね。

 

――ああいうのも見ていると、G.O.D.の動き方とBULLET CLUBのハウス・オブ・トーチャーを基軸とした動き方が、ここでついに来たなという。

 

大張社長:それが数年前だったらなかった。日米立体的に動くんですよね。ジェイ(ホワイト)選手がインパクト・レスリングに出て。AEWで乱闘。トラックの前で乱闘していたじゃないですか。Twitterで「何が起きているんだ」と英語で書いたんですけど、本気で混乱しましたね。

 

――本当ですね。AEWもコーディ(ローデス)が辞めて、ケニー(オメガ)もどうなるのかという話も出てるみたいなので。

 

大張社長:立体的に楽しんでもらいながら、チェックしてもらいながら。それがシンニチイズムじゃないですけど、目の前でドサッと大盛りで、特盛でやってくる時が皆さんの手元に来る時を是非楽しみにしてほしいですね。

 

――楽しみですね。特に後の対抗戦もあり、今度は後楽園ホールの還暦祭で全日本プロレスとの闘いもあって。これは今年は来てるなという期待感みたいな、ワクワク感がすごく出てきていますね。そういうのを感じながら残り12分の9ですね。楽しみたいなと思います。

 

大張社長:ご期待いただきつつ、今の新日本をしっかりご覧いただきたいと思います。

 

⑤スターダムの躍進

 

 ――スターダムの躍進についてはどうですか。大張社長が今感じていることというのは?

 

大張社長:唯一無二でしょうね、彼女たちの立ち位置というのは。女子だけで団体を作っているというのは時代遅れという見方もあるかもしれないですが、私は1周先を走っているという見方をしています。女子オンリーだからできることを突き詰めて進化させている。先頭を走っていると思いますね。競合がいないんですよ。

 

――確かにWWEも混成ではありますよね。

 

大張社長:そうですよね。日本は全女(全日本女子プロレス)の時代から女子プロレスが続いてきてはいるけど。下火になっても続けてきたっていうところが、今、スターダムとなって花が咲いているのかなと思いますね。あとは選手がいいですね。

 

――新日本の選手がコーチになったり、提供試合がドーム大会の中で組まれたりという部分で、今後の交流も少しずつ増やしていくんですか?

 

大張社長:今もそうなんですけど、ブシロードのスポーツ事業のトップは私なんです。4月1日はスポーツ&ヘルスケア本部ができて、明らかにヘルスケアというキーワードが入ってるんですけど。スターダムも新日本ももう1つヘルスケア関係のジムを持っているブシロードウェルビー(現ソプラティコ)という会社も、私が所掌をする範囲になっていきますので。グループとしてのシナジーを出すというのは、経営側としてもちろんやっていこうと思います。もともとやってきていますからね。東京ドームやメットライフドームで提供試合をやってきていますし、そこは完全なミックスというのはないですけど、そういう気運が高まってきたら、海外での大会も含めていろんな形での提携というのはありえます。

 

――今、スターダムは勢いは感じますね。

 

大張社長:そうですね。

 

――試合自体もクオリティが上がってきましたし、個性豊かな選手がスターダムというリングに集まってきている。そういった構図が新しいスターがどんどん輩出されているところで、素人のファンが見に行っても、誰か必ず一人は好きな選手を見つけられるという。その構図が今のスターダムを支えているような気がするんです。

 

大張社長:3月11日の「NEW BLOOD」に行ってきました。 ちょくちょくお忍びではあるんだけど、スターダムの大会に行っては確認しています。ファンの皆さんの客層や反応、物販の動き、そしてリング上の動きを。新人(天咲光由)もデビューもしていたし。

 

――天咲光由選手、彼女もこれからスターになるでしょうね。

 

大張社長:近い将来、そうなって欲しいですね。

 

――本日はロングインタビュー有難うございました。引き続きこれからの50周年イヤーも楽しませて頂きます。

 

大張社長:こちらこそ有難うございました。これからも期待してください。

 

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第1弾:【新日本】大張高己社長インタビュー<第1弾>50周年の重みを実感、ファンへの感謝を込めてシンニチイズムを開催、今後も様々な仕掛けを展開!

<インタビュアー>

プロレスTODAY総監督 山口義徳

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