【ジャンボ鶴田23回忌追善興行】タイガー戸口が引退!後輩レスラーに「お前ら、絶対プロレスの火を消すな!」
株式会社H.J.T.Productionは5月31日(火)、東京・後楽園ホールにて「ジャンボ鶴田23回忌追善興行」を開催。
今大会では和田京平名誉レフェリーと木原文人リングアナウンサーが大会プロデューサーとなり、大会前にチケットが完売して1,588人(超満員札止め)の観衆が詰めかけた。
そして鶴田さんのライバルでもあったタイガー戸口(キム・ドク)がこの大会で半世紀に及ぶレスラー人生にピリオドを打ち、引退試合を行った。
試合開始前には真琴らから花束を手渡させたが、ターザン山本氏(元週刊プロレス編集長)には張り手、そして花束で山本氏をはたいて見せた。
しかし最後は記念撮影に応じ、最後の試合へと挑んだ。
「ジャンボ鶴田23回忌追善興行」
日時 2022年5月31日(火)試合開始18時30分 開場17時30分
場所 東京・後楽園ホール
観衆 1588人(超満員札止め)
主催 株式会社H.J.T.Production
第3試合に組まれた「タイガー戸口引退試合」では、戸口は藤波辰爾と谷津嘉章をパートナーに、対戦相手には渕正信&越中詩郎&井上雅央がチームを組み6人タッグマッチで対戦。
先発を買って出た戸口は全日本プロレス時代の後輩である越中に「この若造が!」と威嚇。
戸口の引退試合に花を添えるように、新型コロナウイルスに感染後に試合復帰した藤波もドラゴンスクリューを越中にお見舞いする。
義足レスラーとしてリングに上がる谷津も雅央にブルドッキングヘッドロックを発射。
最後は戸口が雅央を捕らえ体勢は崩れながらもツームストン・パイルドライバーで3カウントを奪った。
自らの引退試合で勝負を決めた戸口は高々と腕を上げた。
<試合結果>
■ 第3試合 大隅興業PRESENTSタイガー戸口引退試合6人タッグマッチ30分1本勝負
タイガー戸口 〇(フリー)
藤波辰爾(ドラディション)
谷津嘉章 (フリー)
vs
渕正信(全日本プロレス)
越中詩郎(フリー)
井上雅央 ×(フリー)
※11分59秒 ツームストンパイルドライバー→体固め
試合後、勝利を収めた戸口はマイクを手に取り関係者にお礼を述べたあとメッセージを送った。
戸口「本日はこんなに沢山のお客様がこの後楽園ホールに、鶴田さんの23回忌と共に、ボクの引退試合に来ていただき、本当に有難うございます!鶴田の23回忌に一緒にいたので、来年からは神様になります!」
戸口「本当に皆様、この54年間アメリカに行き、ボクは世界を周って来ました。もうそれも終わりを迎えようと思います。まあ、これからも若い連中が色々やってくれたら有難いと思いますけど、若い選手に一つだけ言っておくわ。お前ら、絶対プロレスの火を消すな!」
そして引退の10カウントゴングが鳴らされた。
10カウントゴングを終えた後、戸口はマットを触り、感謝のキス。
超満員となった観客も拍手で戸口を見送り、その拍手に応えようと戸口も手を振り花道を去った。
▼試合後バックステージコメント
戸口「完全に僕は消耗したと言えないですよね。なぜかっていうと、今の若い衆はデタラメだから。バカばっかだから。プロレスをおいていってもちゃんとやってくれる人間がいるかどうか。試合みてたらわかる。俺もやりたくはないけど、もう年も年なんで。鶴田が23回忌だし、それは仏が神にあがるときだからちょうどいいなと思って、僕は緒方さんに頼んで、引退試合やらせてくださいと申しこみました。そしたら快くいい返事をくれまして。」
藤波「どうもお疲れ様でした。」
戸口「どうもどうも。」
藤波「お疲れさんでした。」
戸口「藤波がいて谷津が頑張ってくれたからどうにかこうにか俺もできたんだろうけど、ホント有難う。」
藤波「今日トップロープ上がったからまさか昔のニードロップいくかと思って。」
戸口「ワハハ、ホントにプロレスファンの皆様、有難うございました。54年間、自分で一生懸命やってきたことが報われたと思います。ただリングの上でも言った通り、これから若い奴がプロレスを潰さないようにしてください、それだけです!」