【ストロングスタイル】<8.25後楽園>スーパー・タイガーのレジェンド王座に真霜拳號が挑戦!デビューから一年のタイガー・クイーンとダーカーズがタッグ対決!
初代タイガーマスク佐山サトル率いるストロングスタイルプロレスが8月25日(木)、東京・後楽園ホールにて「初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.18」を開催が目前に迫った。
当日はスーパー・タイガーvs真霜拳號のレジェンド王座戦を筆頭に全6試合がラインナップされており、とくに後半3試合はトリプルメインイベントと呼んでも差し支えないほどの豪華カードがそろった。そこで、各試合の見どころを紹介しよう。
スーパー・タイガーのレジェンド王座に真霜拳號が挑戦!
デビューから一年のタイガー・クイーンとダーカーズがタッグ対決!
船木誠勝と関根シュレック秀樹が夢タッグ結成、関本大介&将軍岡本とド迫力バトル!
《第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負》
Leon(PUREーJ女子プロレス)
vs
ななみ(ワールド女子プロレス・ディアナ)
オープニングマッチは、Leonとななみの一騎打ち。今回も女子のカードが3試合組まれ、いずれもジャガー横田のお眼鏡にかなった選手の登場となる。今回、大会の流れを左右するとも言われる第1試合を任されたのは、PUREーJのマスクウーマンLeonだ。Leonはストロングスタイルプロレス初参戦だが、キャリア22年。
アルシオンでデビューし、07年にJWP(現PUREーJ)に入団。PUREーJ最高峰の無差別級王座には3度君臨しており、1カ月前にベルトを落としたとはいえ、実力は折り紙付きだ。また、今回は高校一年生のななみが相手とあって、若手の力、ポテンシャルを引き出した上でストロングスタイルプロレスファンも納得できる試合を見せてくれることだろう。
ななみがこの試合で何をつかむか。そして、タイガー・クイーンとのマスクウーマン対決にも思いを馳せる。そんな闘いぶりが期待される。
《第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負》
間下隼人(ストロングスタイルプロレス)&日高郁人(ショーンキャプチャー)
vs
入江茂弘(初参戦/フリー) & 大和ヒロシ(フリー)
第2試合は間下隼人&日高郁人組vs入江茂弘&大和ヒロシ組のタッグマッチ。間下は昨年12・9新宿でスーパー・タイガーのレジェンド王座に挑戦、ベルト奪取こそならなかったものの、兄弟弟子対決によって兄弟子と並ぶメインイベンターの位置まで上がってきたことを証明してみせた。今回、間下は日高とのタッグを結成。このチームは7・9「サポーターズマッチ」でも組まれロッキー川村2&政宗組に勝利しており、2大会連続の登場となる。
対するは入江茂弘&大和ヒロシのフリーコンビ。入江は意外にもストロングスタイルプロレス初参戦。フリーとしてさまざまな団体で活躍し、コロナ禍こそあれ国外でも多くの試合経験を持っており、海外でも会場人気の高い選手である。見た人ならだれでも納得するパワーの持ち主で、大型ファイターでありながらも俊敏な動きはジュニアのスピードにも引けを取らない。それだけに、ストロングスタイルプロレスにもうってつけの選手であることは間違いないだろう。
入江とチームを組む大和は、ストロングスタイルプロレス3度目の参戦だ。メキシコでデビューし、全日本プロレスで活躍、WREDTLE-1退団からフリーとして最近では2AW、コレガプロレスなどさまざまなリングで闘っているオールマイティーなレスラーだ。ストロングスタイルプロレスには昨年12・9新宿で初参戦を果たし、今年1・22サポーターズマッチでも試合をおこなった。
タッグ、シングルともフォールを奪われているだけに、初登場となる後楽園のリングで雪辱を果たしたい。ジュニアらしいテクニックの攻防では日高、同世代として間下との間に何かが生まれれば、今後の参戦にも期待がかかる。真っ向勝負必至の闘いで、勝ち名乗りを受けるのは?
《第3試合 タッグマッチ 30本1本勝負》
ジャガー横田(ワールド女子プロレス・ディアナ)青木いつ希(ショーンキャプチャー)
vs
SAKI(初参戦/ COLOR’S)&沙恵(初参戦/柳ケ瀬プロレスLadius)
第3試合は、女子のマッチメーカー、ジャガー横田がチョイスしたメンバーによるタッグマッチだ。ジャガーは、日高郁人のショーンキャプチャーに所属する青木いつ希をパートナーに、ともに初参戦となるSAKI&紗恵を迎え撃つ。これは61歳のバースデーとデビュー46周年記念試合を終えたばかりのジャガーのさらなる探求心の表れとも言えるのではないか。常に新鮮な刺激を求めるジャガーが、SAKI&紗恵という新しい敵と相対するのである。
ジャガーのパートナーとなる青木は久々のストロングスタイルプロレス参戦となるが、もともとジャガーがそのポテンシャルを高く評価している選手。元気のいい闘いぶりが特徴で、御大を司令塔に熱い闘いぶりを期待したい。対する初参戦の2人は、女子プロ界の売れっ子と、ローカル団体所属で東京で見る機会の少ない選手という好対照な組み合わせだ。元アクトレスガールズのSAKIは団体のプロレス活動停止から独立、カラーズというユニットを率い、現在さまざまな団体に上がっている。
キャリア10年目にしていまもっとも脂がのっていると言っていいだろう。SAKIと組む紗恵は、岐阜を拠点とする柳瀬プロレスの選手で東海地方を中心に活動しており、初のストロングスタイルプロレスでどんな試合を見せるのか、未知数だけに楽しみだ。SAKIとのタッグはどちらも長身とあって、ダイナミックな試合が期待される。
《第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負》
船木誠勝(フリー)&関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)
vs
関本大介(大日本プロレス)&将軍岡本(フリー)
船木誠勝と関根“シュレック”秀樹が初タッグを結成、関本大介&将軍岡本と対戦する第4試合は、ド迫力必至、メインイベントになってもおかしくないビッグカードである。元警察官という異例の経歴を持つシュレックは、船木に憧れ、夢を捨てきれずに格闘技、プロレスの世界にやってきた。RIZINでの活躍から船木との一騎打ちにたどり着いたのが、6・9後楽園ホールだった。船木とは3・17後楽園でのタッグ対戦で30分闘い抜いての時間切れ引き分け。
この試合後、シュレックは万感の思いを船木に伝え、シングルマッチの承諾を得た。そして迎えた念願の一騎打ちでは敗れはしたものの、対戦相手の船木からは高評価を得ることに。その試合が認められる形で、今回のタッグ結成となったわけである。とはいえ、相手が関本、将軍という一筋縄ではいかない2人。ともにストロングスタイルプロレスの常連と言っていいメンバーで、関本は船木との激闘を通じ、レジェンド王座の価値を上げてきた実績がある。
それだけに、今回も船木と関本の絡みは闘いの中心になる可能性が高い。関本と組む将軍は、現アジアパシフィックヘビー級王者。今大会では防衛戦が組まれておらず、一騎打ちを望むケンドー・カシンも参戦選手に含まれていない。そのフラストレーションをぶつけてくれば、かえって厄介。シュレックにも大ピンチとなるだろう。夢をかなえたその先に待っていたさらなる夢。このタッグがさらなる夢を紡ぎ始めるのか、それとも悪夢を見せられるのか。船木をパートナーに得たシュレックの闘いぶりが注目される。
《セミファイナル タッグマッチ 60本1本勝負》
タイガー・クイーン(ストロングスタイルプロレス)&梅咲 遥(ワールド女子プロレス・ディアナ)
vs
ダーク・タイガー(DarkerZ)&ダーク・チーター(DarkerZ)
※セコンド:ダーク・パンサー(DarkerZ)
初代タイガーマスク佐山サトルとジャガー横田がマット界に送り出した女性版タイガーマスク、タイガー・クイーン。昨年7・29後楽園での衝撃デビューから1年が経過し、ここまで14戦を消化した。シングルでは8勝0敗、タッグでは3勝3敗の戦績を残している。タッグでの3敗も、自身によるフォール負けは喫しておらず、いまだクイーンから直接勝利をおさめた者はいない。そんなクイーンの無敗神話を崩壊させようとストロングスタイルマットに乗り込んできたのが謎の覆面軍団DarkerZ (ダーカーズ)である。
ダーカーズは3人編成と思われ、6・9後楽園を控えた記者会見に突如乱入、クイーンと高瀬みゆきの再戦実現をぶち壊し、試合ではリーダーと思われるダーク・タイガーが高瀬をフォールし初陣を飾った。試合後には初代タイガーをプロデュースした“過激な仕掛人”新間寿会長から叱咤激励を受けたものの、これはある意味で認められたと言ってよく、ストロングスタイルプロレスに継続参戦。
7・9サポーターズマッチでは後楽園でダーク・タイガーと組んだダーク・パンサーがクイーンと一騎打ちをおこない反則負けを喫したとはいえ、確信犯的な負けであり、クイーンをいたぶることには成功したと言えるだろう。そして迎える今回、ダーク・タイガーのパートナーとしてダーク・チーターが神秘のベールを脱ぐことになる。これまではセコンドとして暗躍していたが、選手としてはどうなのか、この試合で明らかになるのではなかろうか。
また、今回はダーク・パンサーがセコンドにまわり、ダーカーズをサポートする。クイーンを守るのは、ディアナの梅咲遥だ。梅咲はクイーンと前回タッグを組んだ高瀬のタッグパートナーで、現WWWD世界タッグ王者。それだけに、クイーンのパートナーとしてもうってつけの存在と言えるのではないか。しかも梅咲は新世代の旗手として今が旬の選手でもある。ダーカーズ包囲網をかいくぐり、クイーンと梅咲の初タッグが爽快な勝利をゲットするか、それともダーカーズがさらなる混とんを呼び込むのか。ダーカーズの狙いはクイーンの首ひとつだが…。
《メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負》
【王者】スーパー・タイガー(第15代王者/ストロングスタイルプロレス)
vs
【挑戦者】真霜拳號(2AW)
2020年12・17後楽園で藤田和之からストロングスタイルプロレスの至宝であるレジェンド王座を奪回、第15代王者として名実ともに団体のエースに上り詰めたスーパー・タイガーは、これまで河野真幸、間下隼人の挑戦を退け、今回が3度目の防衛戦となる。相手は、2AWの真霜拳號だ。格闘系のスタイルからしても、真霜はスーパーに絶好の対戦相手であり、2AWの強さの象徴とも言える選手とあって、団体の威信をかけた大一番になりそうだ。
真霜は3・17後楽園での参戦が発表されながらも体調不良により急きょ欠場、スーパーとの遭遇が流れてしまった。が、6・9後楽園では花見達也を従えて待望の初参戦、スーパー&間下隼人組との対戦は団体対抗戦の様相を呈し、試合はスーパーが花見をフォールし一応の決着をみた。が、当然、真霜がおさまるはずもなく、試合後にはリング上でレジェンド王座への挑戦を表明。スーパーに向かい「一発で取ってやるよ!」とアピールした。
他団体のリングでも何度か対戦、はっきりした決着のついていないスーパーに断る理由はなく。今回のタイトルマッチが決定したのである。まずは2AWの7・3千葉で前哨戦がおこなわれ、スーパー&間下組が真霜&仁木琢郎組にメインで勝利、同門の間下をタイトルマッチで破った牙斬(ブレーンバスター式ニーリフト)を挑戦者の目の前で決めてみせたのである。そして迎える今大会、スーパーの牙斬が再び火を噴きベルトを守るのか、それとも真霜の無道(変型羽折りワキ固め)がスーパーをがんじがらめにし、ベルトを千葉に持ち帰るのか。
真霜は現2AW無差別級王者で4度の防衛に成功中、今大会に初参戦する入江茂弘からベルトを団体に取り戻した。また、前身のKAIENTAI DOJOでも頂点のベルトを6度巻いているだけに、シングル王者としての経験値ではスーパーを上回っていると言えるだろう。それだけに、スーパーにとっては大ピンチ。ストロングスタイルプロレスの2022年下半期を左右する王者対決に注目だ!