【プロレスのある風景 Vol.62|榎本タイキ】
昭和のプロレス アントニオ猪木さんのこと
2022年10月1日。アントニオ猪木さんが天寿をまっとうされました。少し日が経ちましたが、いつも猪木さんのことを考えている自分がいます。
「昭和のプロレス」という言葉があります。平成でもなく令和でもなく「昭和」。やはり猪木さん、ジャイアント馬場さん、ジャンボ鶴田さん、長州力さん、天龍源一郎さん、四天王、三銃士…強烈な光を放つプロレスラーがたくさんいた時代。
だからこそ「昭和」という言葉に力があるのかもしれません。これから新元号になっていっても「昭和のプロレス」という言葉は残り続けるのかなと思います。
僕が最初に出会ったプロレスは新日本プロレスだったので、猪木さんの存在はやはり大きい。初めて生で見たプロレスラーも猪木さんでした。
僕が振り返って思い出す猪木さんは何かなと考えてみました。
大流血の武藤敬司選手に延々と鉄拳制裁を浴びせた姿。
マサ斎藤さんとの2時間以上に及ぶ巌流島決戦。
ビッグバン・ベイダー選手のとんでもないジャーマン・スープレックスを受けて、くの字に沈む姿。
名言・珍言連発の猪木問答。
そして東京ドームでの引退試合。
きっとまだまだ語る思い出はありますね。そして見直したい試合もたくさんあります。
プロレスはこれからも続いていきますが、何か大きく決定的なことがひとつ終わったのかなと感じています。長州さんの言葉をお借りするならそれが「昭和のプロレス」かもしれません。
燃える闘魂。アントニオ猪木さん。たくさんの感動をありがとうございました!
心よりご冥福をお祈り致します。