【DDT】KO-D無差別級王者・樋口和貞が「D王」制覇を宣言!「DDTの年間グランドスラムを狙いたい」

 DDTプロレスが10月28日、東京・千代田区の神田明神内でシングル最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2022」(11月1日、東京・後楽園ホールで開幕)に向け記者会見を開き、KO-D無差別級王者・樋口和貞が高らかに初Vを宣言した。

「D王」にはAブロックで遠藤哲哉、佐々木大輔、上野勇希、吉村直巳、ジョーイ・ジャネラ、RSP(リッキー・シェイン・ペイジ)、Bブロックで樋口、クリス・ブルックス、MAO、火野裕士、納谷幸男、KANONの計12選手が出場。

 11・1後楽園から同月18日の後楽園まで公式戦を行い、各ブロックの得点1位の選手同士により、12月4日の後楽園で優勝決定戦を争う。会見には未来日のジャネラ、RSPを除く10選手が出席した。

 Bブロックで出場する樋口は「『KING OF DDT』トーナメント、KO-D無差別級王座を獲った。そしてD王を獲って、DDTの年間グランドスラムを狙いたい。てっぺんに立ちたい」とキッパリ。警戒する選手は「全員」と答えた樋口は、「『KING OF DDT』でも決勝で争ったので」として、優勝決定戦の相手として、保持するKO-Dタッグ王座のパートナー・吉村を希望した。昨年は竹下幸之介がグランドスラムを達成したが、今年は樋口がそれを成し遂げることができるのか注目が集まる。

 一方、樋口から“指名”を受けたAブロックの吉村も負けてはいなかった。「『KING OF DDT』準優勝で、あと一歩届かなかった。D王、優勝したい」と口にし、「このブロックを勝ち上がって、樋口さんも反対のブロックを勝ち上がって、決勝で今度は俺が勝ってやる」とこちらも優勝決定戦でのパートナー対決を望んでいた。さらに、開幕戦で当たるRSPのビデオメッセージを確認した吉村は「争いを起こすのが好き? いいじゃないですか。受けて立ちます。“オマエらは俺の恐ろしさを知らない”と言ってますけど、俺はオハイオに行ってましたけど、聞いたことない」と初戦に向け武者奮いしていた。

 また、前KO-D無差別級王者で優勝候補の一角である遠藤(Aブロック)は10・26新宿FACEで左足首を捻挫し、同月30日の君津大会を大事を取って欠場する。遠藤は「D王、始まる前から手負いの状態なんですけど、優勝はあきらめてません。こういうときこそ試合以外での練習とか、ふだんの努力とか…胸を張って努力してきてると言えるので、10年のキャリア、経験と気合、根性で皆さんの目の前、小橋(建太)さんの目の前で必ず優勝します。開幕戦で当たる上野選手とは、前回シングルマッチしたのが5・1横浜武道館(KO-D無差別級選手権)。そのときと状況が変わってる。今戦ったらどうなるかわからないけど、まずはしっかりと取って、その後につなげていきたい」と優勝を誓った。

 なお、会見には昨年に続き、大会実行委員長を務める“鉄人”小橋氏も登壇。小橋氏は「今年は40歳未満に出場権利がある。今DDTの中心にいるのは40歳未満だと思ってます。今大会で熱い戦いをして、自分たちの負わされた責任を果たしてほしい。(気になる選手は)全体を見渡すと吉村君、彼の頑張りで大会が盛り上がるんじゃないか。過去2回、結果を出してない。今回は結果を出してほしい。Aブロックは遠藤君、上野君、吉村君、佐々木君、4人の絡みが興味深い。Bブロックは樋口君、クリス選手が面白い。優勝候補は火野選手かな? 期待をもってます」と吉村、火野の名を挙げていた。

 さらに、今年初出場となる“未完の大器”納谷(Bブロック)が「D王」開幕に当たり、テーマ曲を一新することを発表。納谷は「今年の俺は一番波に乗ってると思う。絶対に優勝します。去年から今年の成長という部分ではだれにも負けない。(別ブロックで意識するのは)上野選手、吉村選手、同世代でDDTを盛り上げたい。開幕戦の火野さんは、お世話になってる先輩で、その恩を勝つことで返したい。新入場曲を背負って、絶対に優勝したい」と意気込んだ。

<そのほかの出場選手コメント>

☆Aブロック

RSP(ビデオメッセージ)
「ついに日本に戻るときが来た。DDT、オマエらは俺の危険さに気づいてない。争いを起こすのが好きなんだ。俺が争いの元凶だ。いい“通り名”をつけたな。気に入ったよ。「オハイオの悪魔」まさに俺のことだ。D王は俺がもらう。KO-D無差別級王座もじきに俺のものになる。俺をジャマすることは許さない。ジャネラ、借りは返すぞ」

上野勇希
「去年、準優勝だったから厳しさも分かってて。D王で優勝目指すのはものすごく大変なことだと思うんですけど、DDTを背負いたいと思ってから臨むD王。目指すは優勝です。開幕戦でどれだけいいスタートを切れるか、重要だと思うし。海外から来る選手も楽しみ。最終戦は佐々木さん、薬にも毒にもなる、どれもこれも大変だなと思います。(決勝には)クリスが上がってきてくれるとすごく燃える」

佐々木大輔
「(缶ビールをあおりながら)俺の目的はただ一つ、D王ちょっくら優勝して、チャンピオン樋口を引きずりおろす。もしも優勝できなくてもどんな手を使っても引きずりおろす。(別ブロックで意識するのは)遠藤哲哉、テメエだけだ。(決勝は誰と戦いたい?)納谷だろ。一番弱いんで」

☆Bブロック

クリス・ブルックス
「去年のD王も、今年の『KING OF DDT』もダメで。今年はKO-D無差別に挑戦もしてなくてふがいない。だからこそ今年のD王は必ず優勝したい」

MAO
「今年はKO-Dタッグ、UNIVERSAL、KO-D10人タッグ、アイアンマンを獲って、過去にないほどの実績をぶら下げて臨む。D王、100%純血DDTとして、優勝してDDT最強を目指します。(決勝は)上野と“熱波WER!!”したい。(警戒するのは)納谷一択。乗りに乗ってるから」

火野裕士
「誰と戦っても負ける絵が想像つかない。いつも以上に集中して、負けないように。ワケわからん丸め込みとか、ようやらはるから。そんなんに気をつければ余裕で優勝と思ってます」

KANON
「D王、初めてエントリーさせてもらって、これだけデカい人たちとバチバチに戦えるのを楽しみにしてます。(Bブロックで)勝って、(決勝で)佐々木さんに会いに行くので、待っててね」

〈写真提供:DDTプロレスリング〉

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