【アイスリボン】10月29日(土)「アイスリボン1236」試合レポート
女子プロレス・アイスリボンは10月29日、アイスリボン道場にて「アイスリボン1236」を開催した。
大会レポートは以下、リリースより
「アイスリボン1236」
日時:2022年10月29日(土)14時00分開始
会場:アイスリボン道場
観衆:50人(満員)
◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○トトロさつき(7分57秒 片エビ固め)鈴木ユラ×
※ラリアット
アイスリボンの大黒柱のトトロと現役女子高生レスラーのユラの初シングルマッチ。ロックアップで始まった一戦はユラがロープ際に押し込むも、トトロが押し返して反対側のロープ際へユラを追い込む。ここでユラが体を切り替えトトロにエルボーを連打。続くタックル合戦ではトトロが打ち勝つも、直後のボディプレスをよけたユラはドロップキックで反撃。さらにエルボー合戦に持ち込むが、ユラのエルボーに対して両手を広げ胸を張って受け止めたトトロは強烈なエルボーを返し、ユラを吹っ飛ばす。ユラは首投げからのスリーパー、さらにエプロン際にトトロをうつ伏せにしてロープを掴んでのニーを決めるが、トトロはボディスラムからエプロン際での踏みつけ、コーナーでの顔面踏みつけとパワー全開で応戦。
ユラはカウンターのタックルからサッカーキック連打を決めるもボディスラム、ボディプレス、逆エビ固めを決めたトトロは、ユラの脇固め、ハイキックを許すも、最後はカウンターのクロスボディアタックからラリアット2連発を叩き込み、粘るユラを沈めた。
◆第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
○真白優希&神姫楽ミサ(13分06秒 特盛クラッチ)柳川澄樺&咲蘭×
真白と神姫楽が10月1日『1231』大会に続き、2度目の同期タッグを結成。また柳川と神姫楽は11月4日JTO後楽園ホール大会でランキング戦が決まっており、その前哨戦でもあった。試合はその柳川vs神姫楽でスタート。激しいグランドの攻防から真白vs咲蘭へ。いきなり柳川を呼び込んでおてんばダッシュを仕掛けた咲蘭は、さらに真白の手の甲へのフットスタンプ、エプロンに引き込んでのヒップドロップ、ドロップキックと試合の流れを掴むと、タッチを受けた柳川もサーフボードで真白を絞め上げ、真白の目突きをブリッジでかわすという柔軟さも見せる。柳川へのアームロック、膝カックンからのドロップキックを決めた真白は神姫楽に交代。神姫楽はタックル、セントーン、ボディシザーズで柳川を絞め上げるが、ロープに飛ぶ神姫楽をカニばさみで倒した柳川はダブルニーを連発し、バッククラッカーを決めて咲蘭につなぐ。
ドロップキックの連打をヒットさせた咲蘭は丸め込みを連発して神姫楽を追い込むが、神姫楽はカウンターのドロップキックを決めて真白につなぐ。エルボーの打ち合いから真白がはりつけドロップキックを決め、神姫楽を呼び込むと、グーポーズから真白が咲蘭の手の甲にフットスタンプを決めるのと同時に神姫楽が咲蘭の腰にエルボーを落とす合体攻撃を披露。しかし、咲蘭もドロップキックで反撃すると、真白に鎌固めを決め、カットに入った神姫楽には柳川が鎌固め。同時攻撃で応戦。さらに真白にダイビングフットスタンプを決めた咲蘭は丸め込みを連発し勝負に出るも、これをしのいだ真白が特盛クラッチで逆転フォール勝ちを飾った。
◆第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
△石川奈青(10分時間切れ引き分け)松下楓歩△
6月4日『1205』大会で行われる予定だったシングルマッチが石川の欠場により変更になり、今回、ようやく実現することになった2人の初シングルマッチ。試合前から奈青コールと楓歩コールが飛び交う中、探り合いからヘッドロックの取り合い、そして楓歩がサッカーキックの連打で先手を取る。楓歩のPKをかわした石川はタックルで楓歩を吹っ飛ばし、コーナーに詰めての顔面踏みつけからキャメルクラッチ、鼻フックへ。
ここで石川がセコンドの神姫楽らにぞうきんを要求するが、これをセコンドが完全に無視。思わずロックを外して「お前ら、みんな敵か!」とセコンドに抗議も、これもスルーされてしまう。楓歩に側転プレスからフォールに入るも、これをキックアウトした楓歩はサイドバスターからカバーに入り、カウントは2。石川をロープにはりつけ、バックに回った楓歩にセコンドがぞうきんを渡す。身動きの取れない石川の顔にぞうきんをあて精神的ダメージを与えた楓歩がはりつけドロップキックを決めカバーもカウント2。逆エビ固め、逆片エビ固め、さらにロープに逃れた石川の腰にドロップキックをヒットさせた楓歩は、石川をロープに振るも、石川はカウンターのクロスボディを決め、コーナーに上がる。
追いついた楓歩がデッドリードライブからPKもカウント2。エルボー合戦からブレーンバスターを狙う楓歩だが、石川が踏ん張ると、そのままファルコンアローで叩きつけフォールも石川が反転して丸め込みカウント2。石川がダブルアーム・スープレックス、ダイビングクロスボディもカウント2。続けてバックドロップを決めた石川がカバーも十字架固めで切り返した楓歩がフォールもカウント2。楓歩が延髄ハイキックからブレーンバスターでカバーもカウント2。コーナーに上がる楓歩。追いついた石川がファイヤーマンズキャリーも着地した楓歩が右ハイキック2連打からカバーもカウント2。
石川が切り返しのブレーンバスター、楓歩が右ハイキックからブレーンバスターでカバーもカウント2。バックに回った石川がジャーマンを狙うも楓歩が踏ん張り着地。石川がタチアガールもカウント2。石川が楓歩を担ぎ上げようとしたところで10分時間切れとなり、試合は引き分けに終わった。楓歩を下し安納とのICE×∞王座戦に勢いをつけたかった石川にとっては試合時間が限られているとはいえ、引分けに終わったことは痛い。真白とのタッグで出場する絆トーナメントで勢いをつけることができるか、その結果が注目される。
◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
星いぶき&×櫻井裕子(11分39秒 プリンセスクラッチ)朝陽&あーみん○
翌日の両国大会で行われる絆トーナメントにエントリーしている朝陽&櫻井の『メガ・サンライズ』といぶき&あーみんの『イエローチェッカーズ』がパートナーを入れ替える形でのシャッフルタッグで対戦。試合前から「裕子~。」と対角コーナーのパートナーの名を連呼していた朝陽だが、試合と同時にあーみんと2人で奇襲攻撃を仕掛け、いぶきとやり合う。両チームがもつれる中、朝陽と櫻井がいぶき、あーみんをロープに振り、同時ドロップキックを決めるメガ・サンライズ連係を決める。思わずハイタッチを求めた朝陽だが、櫻井は蹴りを朝陽のボディに叩き込む。
敵であることを意識した朝陽も櫻井をロープに振っての丸め込みを決めるが、櫻井がカウント2でキックアウト。思わずにらみ合う2人。ほぼ同時に自コーナーに戻る。いぶきvsあーみんへ。いきなりいぶきのチョップがあーみんの胸板にヒット。悲鳴を上げたあーみんもチョップで反撃。その威力にいぶきも悲鳴を上げる。両者が意地のチョップ合戦を見せ、観客席からはその一発ごとにどよめきが起こる。さらにいぶきがカウンターのダブルチョップを決めれば、あーみんも飛び込みチョップでいぶきを吹っ飛ばし、朝陽に交代。
代わった朝陽がいぶきの攻撃をエプロンに逃れてよけるが、朝陽がリングに戻るタイミングでいぶきがドロップキックを朝陽の側頭部にヒット。リングに戻った朝陽も髪を掴んでのフェイスバスターから脇固め、腕十字固めと攻め込む。ロープに逃れたいぶきは河津落としからグランドでの変形アームブリーカー。ここであーみんがカットに入る。朝陽vs櫻井へ。櫻井がタックル2連発で朝陽を吹っ飛ばすが、朝陽はエルボーで応戦し、エルボー合戦へ。エルボーでロープに飛ばされた櫻井がカウンターのタックルで朝陽を吹っ飛ばすと、顔面キックを連発。起き上がった朝陽はバックブリーカードロップ、側頭部へのドロップキックからコーナーに上がるが、櫻井が追いつきデッドリードライブ。
朝陽はハンマー2連発からミサイルキックを決め、ダブルリストアーム・サルトを狙うが櫻井がコブラツイストで切り返し強烈に絞め上げる。ロープに逃れた朝陽は619を決めアーミンに交代。ワ―プレスを狙うあーみん。足を立てて2度ガードした櫻井だが、あーみんはその場飛びワ―プレスを決める。櫻井をカナディアンバックブリーカーで抱え上げるあーみん。ここでいぶきがカットに入る。3者がもつれる中、いぶきとあーみんがクローズライン。
これをぶっちぎった櫻井だが、返ってくるところをいぶきとあーみんがダブルチョップでぶっ倒す『イエローチェッカーズ』連係を披露も、直後にあーみんがいぶきにドロップキックを決め、倒れている櫻井の上にセントーン気味に受け身を取る。コーナーに櫻井を振ろうとするあーみんだが、櫻井が切り返してあーみんに串刺しエルボー。さらにタックルを決める。あーみんにボディスラムを決めた櫻井。いぶきが入り、起き上がるあーみんにバズソーキック。櫻井が続けてボディプレス。カウント2で返したあーみんは櫻井をカナディアンバックブリーカーに決めコーナーに逆さ吊りにする。朝陽が串刺しドロップキック、あーみんがボディアタックを決め、さらにあーみんが朝陽をおぶってのプレス、変形サマーソルト、ロープ2段目からのダイビングセントーンもカウント2。
櫻井がスタンディングのドラゴンスリーパーから体を浴びせカバーもカウント2。櫻井のブレーンバスターをこらえたあーみんはダブルチョップ、さらに朝陽がドロップキックを決め、あーみんがアバランシュホールドもカウント2。続けてあーみんが飛び込みラリアットでカバーに入るが、これを朝陽がカット。「間違えた!」と謝る朝陽はあーみんが羽交い締めした櫻井にハンマーを狙うが、これを櫻井がかわしあーみんに誤爆。今度は櫻井があーみんを羽交い締めにし、いぶきがチョップを狙うが、今度はあーみんがかわして櫻井に誤爆。ダメージの残る櫻井をあーみんがプリンセスクラッチで丸め込みカウント3を奪った。
試合後、マイクを手にしたあーみんは「こんな頭を使う試合は初めてしました。しかし明日は絆トーナメントです!この日のためにいろんなタッグがいろんな思いを胸に戦ったり、組んできたりしてきました。今日、このシャッフルでやれたことは明日のためにもなったし、いつ当たっても私たちの絆は一番ですよね、いぶきさん!」とアピール。いぶきも「一番だーっ!」と叫び、2人が並ぶと「一番は私たちだよ!」と言いながら涙声で抱き合う朝陽と櫻井。その様子を見て「愛の形は人それぞれありますよね。私たちはチョップで高めた絆ですから、明日は絶対に負けるわけにはいきません!」と語り、最後はあーみんといぶきが「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で締め、翌日の絆トーナメントに向けて気合を入れた。
〈写真提供:アイスリボン〉