【アイスリボン】真白優希&石川奈青が「第3回絆トーナメント」優勝!石川が引退を控える真白にシングルマッチを要求!10.30両国KFCホール大会<全試合結果>
女子プロレス・アイスリボンは2022年10月30日(日) 、両国KFCホール大会「第3回絆トーナメント・夜」を開催。昼大会にてトーナメント1回戦が行われ、真白優希&石川奈青、雪妃真矢&神姫楽ミサ、朝陽&櫻井裕子、星いぶき&あーみんが勝ち上がり、夜大会にて準決勝と決勝戦が行われ、真白&石川が優勝した。
大会レポートは以下、リリースより
アイスリボン両国KFCホール大会「第3回絆トーナメント・夜」
日時:2022年10月30日(日) 17時30分試合開始
会場:両国・KFCホール
観衆:160人
◆第1試合 絆トーナメント準決勝 15分1本勝負
△真白優希&石川奈青 (時間切れ引き分け) 雪妃真矢&神姫楽ミサ△
(真白石川vsぶりぷり)
[延長戦 キャリアの浅い選手同士によるシングルマッチ 時間無制限1本勝負]
〇石川奈青(3分02秒 エビ固め)神姫楽ミサ×
※一本背負いからの丸め込み
※2カウントルール採用
1回戦では神姫楽とのポージングに無表情だった雪妃が準決勝ではエプロンで神姫楽といっしょに曲に合わせてダンスを披露するなど、確実に絆を深めた『ぶりぷり』。しかし『ぶりぷり』以上に歩み寄りをみせたのが『真白石川』だった。入場コールでチーム名を呼ばれ、2人で初めてポーズを決めた2人は、開始早々にダブルドロップキックを決め、試合中も序盤で同士討ちするシーンはあったものの、ペースを乱すこともなかった。
真白、石川、神姫楽の3人が同期という組み合わせで、雪妃がうまく神姫楽をリードしながら試合を進めていくも、目突きを仕掛けながら、急に丸め込みに切り替えるなど、変則的な真白の試合運びにややペースを乱されるシーンも見られ、試合は互角の攻防のまま、15分時間切れドロー。
ルールによりキャリアの浅い選手同士での2カウントフォールのシングル延長戦となった。『真白石川』はキャリア的には石川が3ヵ月先輩になるため、真白が出るかと思われたが、石川の欠場期間が長いことから「私の方が勤務日数は多い。」と真白がアピール。さらに現在、チャンピオンベルトを持っていることを実績として加えたことで、石川が延長戦に出場。
神姫楽とのプリンス対決で延長戦スタートとなった。いきなり丸め込みを仕掛けた石川だが神姫楽はカウント1でキックアウト。石川をマットに叩きつけ、腰にエルボーを落とした神姫楽は、さらに腰にセントーンを決め逆エビ固めへ。真白がエプロンで石川に檄を飛ばし、石川が「真白―っ!」と叫びながら必死にロープに逃れる。
石川はエルボーからバックドロップを決めるカバーに入るがカウント1。神姫楽がカウンターのタックルからフォールもカウント1。肩口に石川を抱え上げた神姫楽だが、エビ固めで切り返した石川。カウントは1。バックに回った石川。こらえた神姫楽がラリアットを決めるが起き上がった石川は一本背負いから神姫楽を丸め込みカウント2を奪取。『真白石川』が決勝進出を果たした。
◆第2試合 絆トーナメント準決勝 15分1本勝負
星いぶき&〇あーみん(10分58秒 片エビ固め)朝陽&櫻井裕子×
(イエローチェッカーズvsメガ・サンライズ)
※ダブルアーミンバスター
前日の道場マッチでシャッフルタッグマッチを行った『イエローチェッカーズ』と『メガ・サンライズ』が準決勝で相対した。開始早々、ダブルのドロップキックを決めた『メガ・サンライズ』だが、直後に『イエローチェッカーズ』がダブルタックルで反撃。しかし、いぶきにダイビングヒップドロップを決めた朝陽は、いぶきのチョップにエルボーで真っ向から挑む。さらにいぶきをアームバーに決めると、すかさず櫻井があーみんをコブラツイストに決めるなど、息の合ったチームワークをみせる。
さらにいぶきに櫻井が朝陽をだっこする体勢でボディプレスを決めた『メガ・サンライズ』に対して、『イエローチェッカーズ』は朝陽にいぶきがコードブレイカー、直後にあーみんがバッククラッカーを決め、連係で応戦。さらにおんぶワ―プレスを櫻井に決めるが、櫻井もドラゴンスリーパーであーみんを捉え、ブレーンバスターでホールド。
両チームが譲らない攻防を展開する中、『メガ・サンライズ』があーみんをダブルブレーンバスターで叩きつけるも、あーみんが必死に食い下がる。いぶきが朝陽を牽制する間にあーみんが櫻井をダブルアームで抱え上げ、そのままサイドに豪快に叩き落すダブルアーミンバスターでカウント3を奪取した。
試合後、勝った2人は試合を視察していた『真白石川』に完全決着戦を望み、決勝を時間無制限で行うよう提案。『真白石川』もこれを了承し、決勝戦は時間無制限の完全決着ルールに変更された。
◆第3試合 シングルマッチ15分1本勝負
〇真琴 (12分24秒 片エビ固め) 咲蘭×
※グラビアバスター
真琴と咲蘭の初シングルマッチが実現。ホワイトキャットのコスプレでリングに立った咲蘭は物おじすることなく、真琴に挑んでいくが、咲蘭の攻撃を受けながらも真琴は「もっと来い!」と咲蘭を挑発する。
足踏み、手の甲の踏みつけと、小悪魔らしさも見せていった咲蘭だが、途中でお尻の筋肉が吊ってしまい、エプロンでの手の甲へのヒップドロップを自粛。お尻を押さえながらも必死に真琴にぶつかっていったが、真琴の余裕を消すまでには至らず。カウンターの蹴りを浴び、ダブルアーム・スープレックス、そして最後はグラビアバスターにフォール負けを喫した。
◆第4試合 ハロウィン仮装時間差バトルロイヤル
☆オーバーザトップロープルール採用
〇松下楓歩(23分52秒 OTR)安納サオリ×
[入場順]
①松下楓歩②キク③YuuRI④柳川澄樺⑤トトロさつき⑥尾﨑妹加⑦安納サオリ⑧星ハム子⑨松澤さん⑩ラム会長
[退場順]
①×松澤さん(11分06秒 体固め)全員〇
②×キク(14分15秒 ギブアップ)妹加〇
※アルゼンチンバックブリーカー
③×柳川(15分23秒 片エビ固め)ラム会長〇
※レインメーカー
④⑤×妹加、×ラム会長(16分17秒 エビ固め)トトロ〇、YuuRI〇、松下〇
⑥×YuuRI(18分09秒 OTR)トトロ○
⑦×トトロ(19分35秒 ウラカン・ラナ)ハム子〇
⑧×ハム子(21分35秒 スペシャルポテリング)安納〇
1回戦で敗れたチームに妹加、楓歩、さらに松澤さんを加えた10選手によるコスプレ時間差バトル。試合は清水ひかりのコスチュームの楓歩とデビルゾンビのキクでスタート。
それぞれの選手が様々なコスプレを披露する中、松澤さんがまさかの〇〇を〇すセーターで登場し、セクシーポーズを連発するも、あっという間に全選手に抑え込まれて退場1号に。
そして最後に残ったのは楓歩と安納。一度は安納が楓歩をエプロンに追い込むも、安納の突っ込みを楓歩がロープを下に引っ張ってトップロープから場外に落とそうとする。トップロープを掴んでこらえる安納だが、リングの戻った楓歩は不敵な笑みを浮かべながら、安納のドレスの裾を掴み引き揚げる。必死にもがく安納だったが、こらえきれずにリング下へ。ICE×∞王者を下した楓歩は清水の持つWAVE認定タッグ王座ベルトを模した自作のベルトを手に笑顔で観客の拍手に応えた。
◆第5試合 絆トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
真白優希&〇石川奈青 (21分51秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド) 星いぶき×&あーみん
(真白石川vsイエローチェッカーズ)
※真白石川 絆トーナメント優勝
※選手の強い要望により 15分1本勝負からカード変更
決勝戦の顔合わせは『イエローチェッカーズ』vs『真白石川』に。がっちりと両チームが握手を交わしての一戦は石川vsあーみんでスタート。ロックアップであーみんが石川をロープ際に追い込む。ブレイクであーみんがロックを外した瞬間、石川が向かい側のロープ際にあーみんを押し込みエルボーを連打。しのいだあーみんはロープに走ろうとする石川の足を払い、低空ドロップキックからのワ―プレスへ。これをかわした石川がドロップキックをヒット。
あーみんがいぶきに、石川が真白に交代。ロックアップからリストの取り合い、いぶきがヘッドロックを決めるも、真白がロープに振る。いぶきの足を払い倒すと上から目突きを仕掛ける真白。これをかわしたいぶきは真白の足を払ってカバーもカウント2。今度は真白がいぶきの足を払ってカバーもカウント2。いぶきがタックルを決めてあーみんに交代。あーみんは串刺しプレス、さらにコーナーに詰めて真白を追撃するとワ―プレスでカバーもカウント2。あーみんが真白を逆エビ固めに決める。絞め上げたあーみんは真白の腰にワ―プレスを決めフォールもカウント2。
真白vsいぶきへ。いぶきがロープを使った目潰し攻撃で自コーナーへ。代わったあーみんがワ―プレスでフォールもカウント2。キックアウトした真白が膝カックンからのドロップキックでフォールもカウント2。石川vsあーみんへ。タックル合戦に打ち勝ったアーミンがワ―プレス。足を立ててディフェンスする石川だが、あーみんはその足を払ってのワ―プレスでカバーもカウント2。串刺しプレスを決めたあーみんはラリアットを狙うが、これをかわした石川がタックルであーみんを吹っ飛ばす。
真白が入り、2院であーみんに蹴りを連打。石川がカバーに入るがカウント2。石川が真白に交代。真白がドロップキックでカバーもカウント2。真白がアームロック。なんとかロープに逃れたあーみんだが、真白ははりつけドロップキックからカバーもカウント2。目突きを狙う真白。真白の腕を掴むあーみん。いぶきが入り、真白の背中にチョップ。2人で真白をロープに振るが、真白がダブルチョップをかわし、2人同時目突き。あーみんを丸め込むもカウント2。あーみんがカナディアンバックブリーカーから真白をコーナー逆さ吊り。串刺しボディアタックからフォールもカウント2。
いぶきに交代。いぶきが串刺しニーからフォールもカウント2。いぶきがバックフリップを狙うが、これを逃れた真白が低空ドロップキックからカバーもカウント2。真白がいぶきに脇固めを仕掛ける。さらに逆片エビの形で足もキャッチする。ロープに逃れたいぶきに『真白石川』がクローズライン。倒れたいぶきに石川が真白を持ち上げてプレスもカウント2。
真白が石川に交代。石川はクロスボディ2連発からフォールもカウント2。いぶきがその場飛びドロップキックを決め、あーみんとはりつけニーの連続攻撃でカバーもカウント2。石川が仕掛けいぶきとのエルボー合戦。ロープ際に石川を追い込んだいぶきがチョップを連打。
こらえた石川は真白とのダブルドロップキックを決めカバーもカウント2。石川がバックドロップからフォールもカウント2。ダブルアームを狙う石川だが、いぶきがこらえ、あーみんがカットに入る。いぶきが石川をスイングし、あーみんがアバランシュホールド。さらにあーみんが石川をカナディアンバックブリーカーで捉え、そこにいぶきがドロップキック。さらにあーみんがゴリースペシャルボム。いぶきが石川をカバーもカウント2。石川があーみんを強烈な張り手で吹っ飛ばす。いぶきが石川にハイキックをヒットさせるも、直後に石川がいぶきにダブルアーム・スープレックス。両者ダウン。起き上がった2人がエルボーの打ち合いへ。
石川がいぶきのダブルチョップをかわし、逆にいぶきをダブルチョップで吹っ飛ばす。石川のサイドバスターをロープに飛んだ真白がジャンプしながらいぶきを押し潰す。石川がカバーもカウント2。いぶきがライトニングスパイラル。カバーもカウント2。あーみんがダイビングセントーン、いぶきがダイビングボディプレスでカバーも真白のカットが間に合う。
石川を引き起こしたいぶきがいぶニング・スターを狙うが、真白がドロップキックでカット。そのまま石川が丸め込むがカウント2。丸め込みの連発からタチアガールもカウント2。『真白石川』があーみんにダブルフェイスバスター。いぶきにダブルドロップキック。真白がいぶきに側宙式のダイビングボディプレス、石川が後ろに投げる変形N.A.Oからカバーもカウント2。ダメージの残るいぶきにジャーマン・スープレックス・ホールドを決めカウント3。石川がフォール勝ちを奪い、『真白石川』が第3回絆トーナメントを制した。
〈試合後のリング上〉
真白「トーナメント優勝しました。ありがとうございます。」
石川「ありがとうございます。」
真白「(声を詰まらせて)こうやって石川さんとタッグを組んで優勝できたことがとても嬉しいです。石川さん…。」
石川「はい、自分も唯一の同期だし、本当に、組めてこうして優勝できて嬉しいです。」
真白「そして、いぶきさん、あーみんさん、戦ってくれてありがとうございました。」
※真白と石川がいぶきとあーみんに向かって深々と礼をする。
真白「このトーナメント優勝したら、願い事を叶えてくれるんですよね?私は1つ決めていることがあります。私の…できるならば、可能であるならば、私の引退試合の対戦相手を鈴季すずさんにしてもらいたいです。これが私の願い事です。(石川に向かって)どうぞ。」
石川「自分は優勝して絶対に言いたいことがあったので、どうしても、どうしても負けたくなかった。自分の願い事は、真白に引退を撤回して欲しい。こうやって優勝もして、まだまだやり足りないこと、いっぱいあると思う。引退を撤回してください。」
真白「う~ん、それは無理かな。」
石川「じゃあ、シングルでもう一度。自分、シングルで真白に勝ってないんです。このまま引退させるわけにはいかない。もう一度シングルお願いします。」
真白「分かりました。でも、引退するまでは私は全勝するので。お願いします。」
石川「お願いします。」
2人「ありがとうございました。」
※最後は『真白石川』が「プロレスでハッピー!アイスリボ~ン!」で大会を締めた。
〈試合後の『真白石川』〉
真白「本当に優勝するとは自分たちでも思ってなかったので、こうやって1日3試合ですか?やっぱりそれなりの絆が深まったのかなとは思うんですけど、本当に私たち仲が悪くて、たぶん私が一方的に嫌ってたんですけど、でもこうやって一緒に組んで、絆っていう名のトーナメントに出て優勝できるなんて、とっても嬉しく思うので、ありがとうございます。」
石川「本当に嬉しいし、最初はどうなるかと思ったんですけど、最後はコーナーに控えている真白のためにも、ここで自分が負けるわけにはいかない、対戦相手よりもコーナーにいる真白のことを考えて戦ってました。その気持ちがあったから勝ったんだと思うので、こういう機会を設けて頂けてとても嬉しいです。真白は引退してしまうんですけど、もっともっと同期の絆を深めて…。」
真白「そうですね。どんどん絆を深めていけたらいいなと思います。そしてシングルをして絶対に自分が勝ってから引退したいと思いますので、そこのとこよろしくお願いします。」
――すず選手との引退試合を実現させるのは簡単なことではないと思いますが?
真白「承知の上です。願い事なんで、正直叶うかどうか私も予想がつかないんですけど、言ったからにはアピールしていきたいなと思っています。」
石川「叶えよう、叶えよう。」
――石川選手はいぶき選手からのフォール勝ちは初めてですか?
石川「初めてです。このジャーマンを磨いて、次はICE×∞のベルト戦が安納サオリとあるので、そこでも今日のようにジャーマンを決めてベルト獲りたいと思います。」
――タッグのベルトへの挑戦表明はなかったですが、挑戦は考えてないですか?
真白「考えてます。タッグチャンピオンのいぶきさんから獲ってるんで。」
石川「そうですよ。タッグベルトも挑戦していきたいなと思います。優勝したからにはそうなっていくんじゃないですかね?」
〈写真提供:アイスリボン〉