【東京女子】“東京女子のエース”山下実優が英国遠征でEVEシングル王座を奪取!日本での初防衛戦を熱望し、11・27後楽園でのミリーとのV1戦が電撃決定
元プリンセス・オブ・プリンセス王者で“東京女子プロレスのエース”山下実優が現地時間11月13日(日本時間14日)、英国の女子プロレス団体EVEのPPVイベント「Wrestle Queendom 5」に出場し、EVE王座を奪取して第20代王座に就いた。同王座を日本人が戴冠するのは、2012年のさくらえみ以来、10年ぶり2人目の快挙。
同イベントの昼興行(SHOW 1)でEVE王座への次期挑戦権をかけてミリー・マッケンジーと対戦。ミリーの足攻めからスピアやジャーマン、ターンバックルへのジャーマンといった怒涛の攻撃に最後まで苦しんだが、一発逆転のSkull Kickで勝利をつかんだ。
そして、山下は同日の夜興行(SHOW 2)では、昼興行でジェッタを下し、EVE王座を奪った前インターナショナル・プリンセス王者のアレックス・ウィンザーに挑戦。ここでもアレックスの足攻めに苦しんだ山下だが、ラリアットからのGTFは意地のクリア。Skull Kickのカバーはニアロープで阻まれるが、後頭部へのクラッシュ・ラビットヒートから蹴りを挟んでの正調のクラッシュ・ラビットヒートでフォール勝ちし、EVE王座を手に入れた。
試合後、山下の前にミリーが現れ「今日は私たち2人とも成功を収めたと言えるけど、今日あなたが私に勝ったのは事実。でも、私の記憶が正しければ、今日が私たちの初対決じゃなかったわよね。(10月に)スペインでは私があなたに勝ったわ。これで対戦成績はイーブン。私がそのEVE王座に挑戦して決着をつけるべきじゃないかしら?」とアピール。
これに山下は「ちょっと疲れてるから待って。キツい試合だったの。ごめんなさい、英語わかんないの。来週、あなた日本に来るよね。このベルトに挑戦したいんでしょ? いいでしょう。来週、日本でこのベルトに挑戦ね」と受諾。ミリーの日本滞在期間中に東京女子のリングでタイトル防衛戦をおこなうことを約束。これを受けて、14日、同団体では11月27日、後楽園ホール大会での山下vsミリーのタイトル戦を発表した。
山下は「今は率直にうれしい気持ちでいっぱいです。だけどミリーもアレックスも本当にハードで、クタクタです。でも、この感覚がまた心地よかったりするので幸せです!」と笑顔。「日本に東京女子プロレスにEVEベルトを持って帰ることができてうれしいです。そしてチャンスを与えてくれたEVE wrestlingに感謝します」とコメントした。
ミリーは168センチ、58キロで22歳。東京女子には2019年1月以来、約4年ぶりの参戦。前回の来日時は18歳のルーキーだったが、その後、WWE「NXT UK」と契約して大きく飛躍しての再上陸となる。
日本でのEVE選手権試合は2012年12月20日、東京・板橋グリーンホールのさくらえみvs松本浩代戦以来、10年ぶりの開催となる。
また、同大会にはこれが初の海外遠征となったハイパーミサヲも参戦。昼興行では“セッションモス”マルティナとのコンビでリア・オライリー&スカイ・スミットソンが保持するEVEタッグ王座に挑戦したが、オライリーらとユニット「THE UPRISING」を組むナイトシェイドの介入に遭ったばかりか、おなじみのスプレー攻撃もセッションモスに誤爆。スミットソンのスミットソン・エフェクトで3カウントを取られた。
ミサヲは夜興行で雪辱すべく、ナイトシェイドとの一騎打ちが組まれた。パイプイスを大量に使用して“城”を築く「築城」や、戦闘用チャリンコ「ハイパミ号」を持ち出すなど、ミサヲ流のハードコアを英国で披露。「ホーリーシット」の大合唱が度々起こるなか、イス盛りの上にナイトシェイドをハイパミ・リターンズで叩きつけ、勝利を飾った。
〔追加カード〕
プロレスリングEVE選手権試合 30分一本勝負
<王者>山下実優 vs ミリー・マッケンジー<挑戦者>
※第20代王者の初防衛戦。
〔既報カード〕
プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分一本勝負
<王者>坂崎ユカ vs ビリー・スタークス<挑戦者>
※第11代王者の初防衛戦。
プリンセスタッグ選手権試合 30分一本勝負
<王者組>赤井沙希&荒井優希 vs 愛野ユキ&らく<挑戦者組>
※第10代王者組3度目の防衛戦。
※ほか数試合予定。
【大会名】ALL RISE ’22
【日時】2022年11月27日(日) 開場10:30 開始11:30
【会場】東京・後楽園ホール
〈写真提供:東京女子プロレス〉