【稲村愛輝インタビュー】GHCナショナル王座挑戦を控え「ベルトを奪って清宮さんと同じ位置に立つ!」

「ベルトを奪って、清宮さんと同じ位置に立つ!」
稲村愛輝GHCナショナル王座挑戦直前インタビュー!!

11.23国立代々木競技場第2体育館大会にて、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.選手の持つGHCナショナル王座への挑戦が決定した稲村愛輝に話を聞いた。

初のシングルベルトへの挑戦、そして30歳という節目を迎えて最初の大会でいきなりの大一番。

この戦いに、稲村愛輝はなにを思うのだろうか。

▼GHCナショナル王座への挑戦について

―今回、ナショナルのベルトへの挑戦表明を行ったわけですが、改めてその理由を教えてください。

稲村「強さを求めて戦ってきてるわけで、結果というものもずっと欲しかったので。ここで一つ、年内何か大きく動きたいと思って挑戦表明をしました」

―シングルのベルトへの挑戦は初という事になります。

稲村「はい、シングルのベルト挑戦は初ですね。」

―挑戦が決定した今の率直な気持ちを教えてください。

稲村「挑戦を受けてくれたワグナー選手、そしてあの場で後押ししてくれたファンの皆さんへの感謝の気持ちですね。それと挑戦表明が通ってタイトル挑戦が決まったという事で、今は少しの緊張があります」

―ワグナー選手のイメージはいかがでしょうか。

稲村「ワグナー選手は初登場の時(2019年8月18日)、名古屋で試合をして。しかも僕負けているんですよ。メキシコ、世界で見ても名門じゃないですか。プロレス一族の名門なのにそれに胡坐をかかずにずっと努力している選手だなと。初めて試合をした時から今まで、例えば今年のN-1で色んな選手と戦っているのを見て、一言で言うと本当に凄い選手だと思っていますね」

―なぜナショナルのベルトに挑戦しようと考えたのでしょうか。

稲村「GHCヘビーに比べて歴史は浅いベルトですけど、物凄い激闘が繰り広げられてきたベルトだと思っていて。自分の強さを試すにはあのベルト、そしてあの強い船木さんから勝ったワグナー選手に挑戦したいっていう気持ち。その二つの気持ちがガッと出てきたときに、挑戦表明できるチャンスがあったので後楽園で出て行った、という感じですね」

▼清宮海斗選手について

―GHCヘビーの王者である清宮選手は先輩でもありますが年下の選手です。その現在の清宮選手の活躍というものは意識していますか。

稲村「(自分が)入門してデビューする前からすごく活躍していて。まぁ年上年下っていうのはこの業界、そんなに関係ないと思うんですけど、リング上では。ただ僕が入ったのが遅い(25歳でデビュー)っていうのもありますし、清宮さんが高校出てからすぐ入ってすぐデビューして活躍しているっていうのを見ているので。ずっと活躍している清宮さんをすぐ近くで見てきて、自分も“ああなりたいな”というより“ならなきゃな”、という気持ちです。まったく清宮さんとはタイプも戦い方も違うので、清宮さんにはなれないですけど同じ位置で活躍する選手に早くならなきゃな、という気持ちはずっと持ってやっています」

―それは嫉妬という感情とは違うという事でしょうか。

稲村「嫉妬ではないですね。清宮さんの活躍に対して嫉妬っていうのはなくて。それは嫉妬するような位置に自分がまだ行っていないという気持ちがあるのかもしれないです。ただ今回、ナショナルのベルトを獲ったら、一つ清宮さんのステージに近づける、そう思っているので。清宮さんがずっと僕ら世代で新しいノアの力を見せていきたいと話をしているので、そのためには僕だけではないですけど僕の力も絶対に必要だと思っているので。このベルトに挑戦して、このベルトを獲って、清宮さんと少しでも近い位置にいって同じ世代でノアをガッと上げていきたいという気持ちです。清宮さんの言っている、“僕を見に来てください”って言う気持ちは僕にもあるので。しかも今回は僕が代々木のメインでベルトに挑戦させてもらうという事で。僕を見に来る、僕の戦いを見に来るお客さんもいると思うので、しっかり自信を持って戦いたいです」

―今は結果にこだわっていきたいという事でしょうか。

稲村「そうですね。結果出してこそ。どんな勝利でも積み重ねていきたいというのもありますし。ただ勝利の一番上というのはベルトだと思うので、そこに今回挑戦して勝つという事が自分の強さ、存在感を示す一番のチャンスですよね。」

▼30歳という転機を迎えて

―18日が誕生日という事ですが、代々木大会は30歳最初の大会という事になります。

稲村「すごい巡り会わせですね。」

―20代を振り返るといかがでしたでしょうか。

稲村「20代で一番大きかったことはやっぱりプロレスラーになったことですから。それが25ですか。20代前半はモヤモヤしていましたね。大学卒業してからプロレスラーになりたかったけどなれない日々があって。まぁバイトしながら自分で練習はしてたんですけど、どんどん歳はとっていって。あの時一番焦っていたんじゃないですかね。何者でもない自分が凄く腹立たしかったというか。何かやってやりたいという気持ちはあるけど何もできていない自分がいたので。20代前半、ノアに入るまではめちゃめちゃモヤモヤしていましたね」

―そんな気持ちの中、入門してからも決して楽な道ではなかったかと思います。

稲村「そうですね。でもやりたかった事なので。やりたかった事を大人になってできる人の方が少ないじゃないですか。それができているだけで自分は…。まぁ辛いこと…辛いことといっても練習とか自分の実力不足が招いた辛いことだったので、そういうものも全部やりたいことの一環であると思ってこらえてやってきました」

―ではなおさら30歳を迎えて、初めてのこの挑戦に懸ける想いというのはまた一味違うものかもしれません。

稲村「そうですよね。しかもワグナー選手も確か年齢が1個違いとかで同世代なんですよ。それでいてキャリアは10年以上ですか。やってきた経験って僕とは違う経験を積んでいて。でも僕はノアでたくさんいろんな経験を積ませていただいて、ノア以外でも他団体で経験を積ませていただいたりで。いろんな経験を積んで年数で言ったらワグナー選手の半分ですけどすごい濃密な時間を経験をしてきたので、そのお互い持っている経験というものを今回のタイトルマッチでぶつけて、それでどっちが上なのかというものを、しっかり代々木のメインでしっかり見せたいと思います」

稲村愛輝はキャリア5年を経て着実に実力を上げてきた。それは他団体での活躍を見ても疑う余地はない。

対抗戦と銘打たれた試合には必ずといっていいほど選ばれ、戦った相手からは認められてきた。機は熟している。

奇しくも王者は同世代のワグナー。ノアの未来を支えるのは清宮海斗だけではないという事、そしてノアの新時代の光景をこの戦いで見せてもらいたい。

 

◇こちらのインタビューはノア公式YouTubeにて全編公開されております。
ぜひ動画本編もご視聴下さい
・視聴ページ: https://youtu.be/l5MJKfvsaLs

【大会詳細】
・大会名:NOAH the BEST 2022
・日時:11月23日(祝・水) 開始:15:00  開場:13:30 
・会場:国立代々木競技場第2体育館

◇ABEMAでのご視聴はこちら
https://abema.app/uYR7

◇WRESTLE UNIVERSE(英語実況)でのご視聴はこちら
https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/xdPVaPXmj13ZWem4Z87BSL

【全対戦カード】
<第1試合・タッグマッチ>
モハメド ヨネ 齋藤彰俊 VS タダスケ Hi69

<第2試合・シングルマッチ>
鈴木秀樹 VS 谷口周平

<第3試合・6人タッグマッチ・FINAL PERROS DEL MAL DE JAPON>
小川良成 矢野安崇 藤村加偉 VS NOSAWA論外 Eita スペル・クレイジー with鈴木鼓太郎&日高郁人

<第4試合・シングルマッチ>
稲葉大樹 VS ジャック・モリス

<第5試合・6人タッグマッチ>
杉浦貴 藤田和之 ティモシー・サッチャー VS 丸藤正道 望月成晃 田中将斗

<第6試合・タッグマッチ>
ダンテ・レオン YO-HEY VS AMAKUSA アレハンドロ

<第7試合・6人タッグマッチ>
清宮海斗 小島聡 マサ北宮 VS 拳王 中嶋勝彦 征矢学

<第8試合・GHCジュニアヘビー級タッグ選手権>
(王者)近藤修司 大原はじめ VS 小峠篤司 吉岡世起(挑戦者)
※第52代王者組の初防衛戦

<第9試合 メインイベント・GHCナショナル選手権>
(王者)イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr. VS 稲村愛輝(挑戦者)
※第9代王者の初防衛戦

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